バレエ 正しいアラベスクとは? | ここなのブログ~前十字靭帯損傷者のバレエへの道

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前十字靭帯断裂、ACL損傷からバレエへの復帰の記録。
怪我と向き合いながらバレエを志すジュニアと先生、教師に注意してほしいこと、大人のバレエに悩む人に向けて…
将来、そんな個人のけがや身体の悩みに自分の経験を生かして向き合える講師になりたい、ここなのブログ。

オリンピックの嬉しいニュースが続々飛び込んできますねお願い

さて、バレエの代表的なポーズ、脚を後ろに上げるアラベスク。



これですね。
この高さまで上げてキープできるようになるには、なかなか大変です。

最近は高く上がることが重要視されがちなのか、





うーん…すごい。
背中の柔軟性が有れば上がるようにはなるのですけどね。

私も小学生の頃は、背中とお尻が着くほど柔らかかったのですがショボーン
大人になって反らなくなると、背中は取り戻すのはなかなか厳しいです。
無理すると私は腰痛やめまいがしばらく続くので、けして無理は禁物です。

さて、このアラベスクの上げ方。主に2パターンに分けられると考えています。



これと、



これ。

違い、わかりますか?

私は2枚目の方が好みで、特に左から3番目の彼女、腰が詰まっていなく、首から肩、腕から手先に力みがなく、すっと引き上がっていて惚れ惚れします照れ

私自身もこの上げ方なのですが、骨盤を床とほぼ平行に保ったまま上げます。

そう見ると、先に出した脚が高ーく上がった女の子と男の子3人も、どちらかというとこの上げ方です。

もう一方の上げ方は、軸足に対して上げた脚の骨盤が斜め上に捻り上げられたように傾いています。

これ、プロの中でもどちらもいらっしゃいますし、どちらがバレエ的に悪いとも言い切れないのですが…

骨盤を床と平行に上げるときは、後ろに上げているな、と実感しています。後ろへのバトマン・タンジュの延長と考えられ、大概指導の際はこのような上げ方を指導します。



このように、まずは足を高く上げるよりも骨盤を前に倒しすぎずに、すっと引き上げて、背中からのラインが詰まらないように。

一方の骨盤を斜めに捻る上げ方ですが、これは骨盤からの脚の角度を考えると、後ろというより斜め後ろ(後ろよりも横に逃がしたところ)に上げていることになり、実感としても中臀筋や大腿筋膜張筋が使われ、斜めに上げている感じがします。

見た目にも、中臀筋も盛り上がるので余計に腰の辺りが詰まってかくっとして見えます。

解剖学的に見ても、ひねるより平行に保つ方が無理がないと思うのですが、どうなんでしょうね。

ちなみに、私がアラベスクのお手本と思っているのがこれ。


ポアントて、バランスボードに乗っていますびっくり

脚は高く上げていないですが、骨盤が平行で腰が詰まっていなく、力みがなく中臀筋などお尻もぽこっとせずに、すっと引き上がった背中から脚へのラインが美しい…

脚を高く上げることが出来なくても、美しいからだの使い方を大事にしたいですウインク