私は、若い頃ちょっとしたことにすぐに怒ったり、イライラしたりしがちで、今思い出すのも恥ずかしいぐらいの切れキャラでした。
でも、そんな自分を肯定していて、自分はそういう性格なんだろうと思っていたのですが、ある日観たテレビの番組をきっかけに、
「キレないで生きた方がずっと楽なんじゃないのかな?!」
という思いがふと頭をよぎりました。
その番組というのは、よくあるダイエット番組で痩せたい女性が5人ぐらい集まって3ヶ月ほど共同生活をするといった内容でした。
過酷な運動や食事制限でどんどん参加者たちがイライラしだし、もう途中からわがまま放題、他人のことなんか構ってられないという感じで、自分勝手に当り散らす人なんかも当然現れてきます。
そんな中で最後まで誰になにを言われようがニコニコとダイエットを続け、争いが起きれば仲裁に入り、何を言われても許してしまうような女の子がいました。
まだ23歳とかそれぐらいの社会人になりたての女の子です。
当然、その子は参加者の中で一番痩せました。
今だったら、魂の成熟度と身体の年齢は違うものだから、年をとっているからといって心が豊かな訳ではないということが分かるのですが、その当時は
「なぜこんなに若いのに、こんなに人を許せる優しい心を持っているんだろう?」
と不思議でならなかったのです。
そこで、
「もしかして、怒りから開放されたらもっと幸せになれるんじゃないか」
とふと思いました。
それから何年もかかって脳科学の勉強をしたり、成功法則の本を読んだり、マインドブロックバスターの資格を取ったり、スピリチュアルの勉強をしたりして、最近になってようやく気付いたのです。
あぁ、これってトラウマのせいなんだなって。
別に私の過去には大きな事故にあったとか、両親からの虐待があったとか、そいういう過去は一切ありません。
が、自分が怒りを感じるパターンをよく観察してみたら(2年ぐらい観察しました)、
「自分が否定されたと感じる瞬間」に、怒りを感じていることを発見しました。
誰に否定されているわけでもないのに、自分は否定されているという思い込みが強かった。
それは恐らく、
「それやっちゃ駄目だよ」とか冗談半分の「嫌い」という言葉とか、そういう小さなものの積み重ねだったのでしょう。
でも、否定されればされるほど、
「私は悪くない。私は悪くない。あの人のせいだ。社会のせいだ。政治のせいだ」
と、自分を肯定するために、自分以外の何かのせいにするという心の癖がつきました。
これがものすごく厄介で、こうなってしまうとなかなかそのパターンから抜けられず、他人のせいにしているから、いつまでたっても怒ってばかり。
他人というのは絶対に変えられませんから、他人のせいにしているとずっと怒りパターンの繰り返しになるわけです。
そこで、このままでは駄目だと思い、今度は「自分のせいにする」という風に意識を変えました。
そうすると、どんなに困難に見える問題でも案外答えが見つかるんですよね。
自分が変わればいいだけですから。
でも、そこでもまた問題が出てきます。
いろんなことを「自分のせいだから」と我慢するようになるんです。
そうすると、今度は違う意味で辛い。
この状態が私は割りと長かったのですが、最近そこをブレークスルーしました(笑)
「誰のせいにもしない」ということが、すんなり受け入れられるようになったのです。
これは、全ての人や出来事を好きになるということとは違います。
全ての人を好きになることは不可能です。
でも、「自分と違う価値観を持った別の人がいる」という事実を受け入れることは可能です。
その人を、どうこうしてやろうなんて考える必要はないんです。
私は自分が正しいと思っていたから、この他人をどうこうしてやろうという思いがすごく強かった。
今だったら、
「他人をどうこうしようだなんて愚かだなぁ~、私ってば何様!?」
と思うのですが(笑)、そうは思えない時期が非常に長かったんです。
でも、そこを抜けたらどんなに楽になったことか!
受け入れるとどんな人のことも否定しようがなくなって、生きるのがずっと楽になります^^
人を許せるようになるととても心が柔らかく、些細なことに幸せを感じやすくなります。
私にたくさんのことを気付かせてくれた本。
- 神との対話―宇宙をみつける自分をみつける (サンマーク文庫―エヴァ・シリーズ)/サンマーク出版
- ¥730
- Amazon.co.jp
神と書いてありますが、別に宗教の本ではありません。
でも、今までの固定観念とか常識だと思っていたものがガラリと変わります。
すべての「心豊かに」生きたい方にお勧めです。
いずれこの本をテキストに読書会が出来たらいいな、と思います。
個人カウンセリングのお申し込みはこちらまで
→holihoc*gmail.com(*を@に変えてください)