新刊の色の本のご紹介です。
江戸時代から続く染色工房を受け継ぐ、染色家の吉岡更紗さん。
先代の父である(故)吉岡幸雄氏の『源氏物語の色辞典 』(2008年刊)より、主に染色図版と色材の解説を中心に再編集された新装改訂版とのこと。
16年前の色辞典は、「源氏物語」や着物、色彩文化がお好きな方は、お持ちの方も多いと思います。
「源氏物語」には、植物の優しい色合いも数多く綴られています。
各帖から色彩と衣装に関する記述を抜き出し、当時の染料や技法で色を再現したという、飽くなき探求心から生まれた名著。
平安時代の衣装は、ほぼ現存していないそうで、当時の染色に関する法令集の記述を頼りに、想像しながら現代に蘇らせたという染色図版です。
新刊では、物語の場面解説は省かれましたが、あらたに、全文に英語表記が加わったので、日本好きな外国人へのプレゼントにもよさそう。
伝統色やかさねの色目の英語説明は、興味深いです。
こちらは、以前、吉岡幸雄氏の講演会で展示されていた 植物で染めた自然の色。
写真撮影可
草木染めって、渋〜い色のイメージがあったので、この透け感のある美しさが生まれることに驚きでした。
眺めているだけで、心が満たされる幸せ。
四季に合わせて衣を重ね、時を楽しむ平安時代の装いのカラーコーディネートを知ることができる本です。
大河ドラマ「光る君へ」をより深く楽しむ副教材にもなるかな…?
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