「誕生色」の言葉をお借りして、言語に内蔵されている色彩を配色で表現することを試み中です。
4月の誕生色は、
「花舞小枝(はなまいこえだ)」
~春風に揺れる花をしなやかに支える小枝の色~
春爛漫の4月。
木に咲く花も、あちこちで見ることができますね。
そよ吹く春の風に揺れる花を見守るように、小枝もたおやかに揺れています。
春の「小枝のしなやかな色」には、なかなか着目することはなかったけれど、やがて花が離れ落ちてしまっても、次は若葉の緑を引き立てる小枝色。
桜染めの美しいピンク色は、花びらではなく、花が咲く直前の小枝の中に一番多く含まれるといいます。
小枝の先にもピンクを含ませて、花開く時を待っていたんですね。
枝先の桜は、少しの風でもゆらゆらと。
枝が揺れれば「春の音」が聞こえ、花が揺れれば「春の香」に包まれる。
そんな季節や情景を、私の解釈で配色表現してみました。
「花舞小枝(はなまいこえだ)」
~春風に揺れる花をしなやかに支える小枝の色~
◆配色テーマ
心のどかな春の薄紅の風景
受け止めて受け流せる余裕
たおやかな芯の強さ
◆配色イメージ
◆配色技法
明度グラデ―ション
支える枝があっての花。
春の小枝色には、花に寄り添い支える優しさと、自らもぐんと伸びる力強さを感じます。
4月生まれの方、おめでとうございます。
輝く春のような幸せと喜びが、花開く方へと軽やかに伸び続ける1年になりますように。
「誕生色」とは、生まれた季節にふさわしい和の色。
※新潟県十日町織物工業協同組合が昭和56年に選定
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