季節や時間が持つ色のイメージを、配色にしてみたらどうなるかな?と思い、「誕生色」の言葉の配色表現を試みています。
12月の誕生色は、
「勿忘菫(わすれなすみれ)」
~淡雪の舞うほのかな菫の藍白色~
「藍白(あいじろ)」は、藍色の中で最も淡い色。
白ではないけど、白に一番近い藍色。
藍染めは、幾重にも染めることで色が段階的に変化するようで、色の濃さによって色の名前がつけられています。
始まりの一番淡い色が「藍白」。
もう白には戻れず、だんだん色濃くなり、さまざまな藍色が生まれます。
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「スカイツリーホワイト」と名付けられている東京スカイツリーの色が「藍白」。
現代へ受け継がれている藍の色でもあるんですね!
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そんな「時の流れと移り変わり」のイメージを、私の解釈で配色で表現してみました。
「すぐに消えてしまう淡雪」や「可憐に返り咲くすみれ」の情景を含ませて…。
移り変わっていくことは仕方ないにしても、共に過ごした大切な時間があるなら、そっと記憶に刻んでおきたいですね…。
「勿忘菫(わすれなすみれ)」
~淡雪の舞うほのかな菫の藍白色~
◆配色テーマ
静寂に包まれた澄んだ世界
揺らぎの儚さと曖昧さ
白には戻れない内なる強さ
◆配色イメージ
◆配色技法
同一色相配色
トーングラデーション
リピテーション
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12月生まれの方、おめでとうございます。
優しい色合いでスタートし、変化の過程を楽しみながら、忘れられない色濃い日々の1年になりますように。
「誕生色」とは、生まれた季節にふさわしい和の色。
※新潟県十日町織物工業協同組合が昭和56年に選定
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