『なんぞころびやおき 地球慕情篇』⑫ | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 地球慕情篇』


峠杣一日・著

八柱(やはしら)の龍神が巨石に塒(とぐろ)を巻きながら、ひとつの壺(つぼ)の形に変はってゆく。

雲に乗った八岐彦命(やまたひこのみこと)と八岐姫命(やまたひめのみこと)が、壺の口に吸ひ込まれるやうに入って行った。

巨石の頂(いただき)に居る氣嶋法師(けのしまほふし)と三人娘(幸ひ梟鉤手裡剣のお冥(さいはひふくろふかぎしゅりけんのおみゃう)、招き猫猫ま三味線のお妖(まねきねこねこまじゃみせんのおえう)、睦び兎観音手鞠のお卅美(むつびうさぎくわんおんてまりのおみみ))もまた、空間ごと壺の中へと呑み込まれた。

大地を離れ、中空へ舞ひ上がる龍神の壺。

その姿は、やあ、瑤大蛇(たまをろち)である。

日の本(ひのもと)の故郷、やまたのくに(八岐國)の魂だ。

それは取りも直さず常の理(とはのことわり・永久の理)たる三つ子の魂であり、意宇社(おうのもり)はその揺籃(えうらん)たる斎場(ゆには)である。

世の大地たる宇宙に、三つ子の魂(一いち)が芽生(めば)えた。

則(すなは)ち大地に一(いち)が生じて、ここに芽出度(めでた)く天地(あまつち)が開(ひら)けた。(天地開闢てんちかいびゃく)

常の理を育む人間にしか、天地は存在しないのである。(天の石戸あまのいはと開き)

さ(外なる神・自然)と、い(内なる神・先祖)とで、とはのさいのかみ(常幸神)となる。

そんな理(ことわり)をも示してゐるのが、瑤大蛇(日々観音にちにちくわんおん、常磐大神とこいはのおほかみ、あれかし大明神などとも呼ぶ)
なのである。


【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】

「私(うち)が三味弾いてあげるわ」(お妖)

〽️
いやさかえ
いのちいやちこ
さいはひよいち
やまたとこいは
おほみかみ

南無あれかし大明神!

つづく。