『なんぞころびやおき 天球旅情篇』(41) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 天球旅情篇』

(41)

峠杣一日・著

地球を飛び立った、島根嶋勾玉宝船(しまねじままがたまたからぶね)。

月面の東屋(あづまや)から、月の女神お玲(おたま)達が手を振って見送ってゐる。

おっと、地球から一頭(いっとう)の龍(りゅう)が宝船目掛けて一直線に追って来たぞ。

大根島八手彦(だいこんじまやつでひこ)の八手(たこ)や江島千両姫(えしませんりゃうひめ)の百足(むかで)よりも小さく、まだ子供と思はれる。

帆柱(ほばしら)に巻き付くやうに、宝船に降り立つ龍。

はて、その胸に開いた扉(とびら)の中から一人の青年が出て来た。

久々登場、出雲国(いづものくに)は漆仁(しつに)の薬湯(くすりゆ)、山峡(やまかひ)の宿(やど)の坊(ぼっ)ちゃん、大蛇八郎(をろちはちらう)である。

八郎の母走火のお順(はしりびのおより)の養父(やうふ)が豆鼕翁(とうとうをう)なので、八郎は豆鼕翁の孫となる。

やや、龍の子がすうっと縮(ちぢ)まると大蛇八郎の掌(たなうら)にちょこんと収(をさ)まった。

やあ、瑤大蛇の児瑤大蛇の小蛇(たまをろちのこのたまをろちのころち)のころちゃんこと小蛇八郎(ころちはちらう)だ。

伯耆(はうき)、出雲、隠岐(おき)の三つの宝珠(ほうじゅ)を得(え)た事で、龍体(りゅうたい)に変化(へんげ)出来るやうになったのである。

「大小蛇八郎(をろころちはちらう)、参上(さんじゃう)!」

うん、すっかり仲好(なかよ)しらしい。


【よいこのみんなの合言葉を唱へよう♪】

いちよあれかし、さいはひよいち。

まほらよいちそはか、南無あれかし大明神!

つづく。