『なんぞころびやおき 女神御前篇』⑩ | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき 女神御前篇』



峠杣一日・著

どうした事か、無人かと思はれた車内にはごった返す程の乗客が居た。

そして皆、何とも穏やかな表情で列車に揺られてゐるのだ。

トンネルを抜けて暫(しばら)く走ると、天に聳(そび)える室原山(むろはらやま)が見えて来た。

列車は、山腹の急勾配をスイッチバックを使ってぐんゝゝと登って行く。

おっと、前方を行くのは豆鼕列車(とうゝゝれっしゃ・でんゝゝぽっぽ)。

また、線路の横をループ方式道路でぐるゝゝと室原山へ向かってゐるのは豆鼕翁(とうゝゝをう)の姪っ子(めひっこ)・お豊(おとよ)が豆鼕変化(とうゝゝへんげ)した豆鼕四輪(とうゝゝよんりん・でんゝゝぶうゝゝ)である。

やゝ、氣付いて見れば、線路、道路、空路にも、目を疑ふ摩訶不思議な乗り物や飛行物体が無数にあり、一様(いちやう)に室原山の山頂を目指してゐる。

(現在の木次線・出雲坂根駅~三井野原駅、奥出雲おろちループ、三国山か?の辺りである)

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つゞく。