『なんぞころびやおき』(45) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


『なんぞころびやおき』

(45)

峠杣一日・著

にこゝゝ談義(だんぎ)の内容を掻(か)い摘(つま)んで言へば、世の本質は親子の働きであり即ち和心(にこ)にこなりと言ふ事であった。

「では、然(さ)らばぢゃ」

黄金大黒天(わうごんだいこくてん・にこゝゝ大明神)が姿を消す時、子供達に玩具(おもちゃ)を呉(く)れた。

打出小槌(うちでのこづち)から出て来た其れは産霊緒壺(むすびをのつぼ)で通称(つうしょう)たまをろち(瑤大蛇)、掌(たなうら)に乗る小さな木彫りの模型であった。

因みにたまをろちとは石見・出雲・隠岐・伯耆・因幡の五カ国を壺に象(かたど)った縁起物(えんぎもの)で、山陰(さんいん)の土産物(みやげもの)としても親しまれてゐる。

また、石見大蛇(いはみをろち)・出雲大蛇(いづもをろち)・隠岐大蛇(おきをろち)・伯耆大蛇(はうきをろち)・因幡大蛇(いなばをろち)に分離合体する豪華版もあるのだった。

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【たまをろち】
(頭部が島根半島で世一七福黄金宝船)(玉島:隠岐諸島)(神山:伯耆大山)(姫山:出雲三瓶山)(天山:因幡氷ノ山)(地山:石見恐羅漢山)

つゞく。