『なんぞころびやおき』
⑤
峠杣一日・著
蓮権現(はちすごんげん)となった転何(ころびなんぞ)が切(せつ)に願ふのは、一人ひとりが生きてゐる内に常の理(とはのことわり)に結ばれて行く事だ。
私とは何かといふ人生の根幹が育たなければ、何も始まらない。
未来×過去=現在
子孫×祖先=私達
私とは未来を産み出す働きとも言へるのであって、即ち倶(とも)に美(うるは)しき三つ子の魂なのである。
壺舟和尚(こしうをしゃう)に見送られ、枕木山を発(た)つ。
起き上がり小法師の乗り物で空を飛び、いざ目指すはあれかし山のあれかし大明神である。
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<本の紹介>
甦れ日本古来の人生観。
常の理・三つ子の魂。
世は常の親子なり。
『扨抑双紙 以千代安礼賀志』(峠杣一日・著)
送料込1,980円
(詳細は1/6の記事を見て下さい)
【切火のお晴】(きりびのおはる)
隠岐国は知夫里の里に住まふ御転婆娘。切火の乗り物で空を飛ぶ。浄土双六が好きで狸の駒を使ふ。
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