あれかし大明神
~扨抑物語 第二幕 76
峠杣一日・著
七十六、
天地(あめつち)はじめ 大海原に
まばゆく浮かぶ 宝船
一(いち)よあれかし 三つ子魂(みつごだま)
天狗の焔(ほむら) 天女の八雲(やくも)
迎へて結ぶ 磐(いは)の船
一よあれかし 三つ子魂
今の人世(ひとよ)の 波切り分けて
常(とは)の現し世(うつしよ) 渡し船
一よあれかし 三つ子魂
安来(やすぎ)公園の新緑の空に、子供達の歌声が舞って居る。
安来は、安平(あんぺい)(安:家を育む、平:常の理)なる人の現し世を寿(ことほ)ぐ斎(いは)ひ。
(来(平×人):行く・来る・ずっと続いて居る)
掛け替えのない、常(とは)の申し子の里である。
つゞく