『あれかし大明神』(翁(おきな)の独白(どくはく)) | 『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

『さいはひよいち』日本古来の人生観 常の理三つ子の魂 島根半島は勾玉宝船 山陰(島根鳥取)はたまをろち瑤大蛇 あれかし山の峠杣一日・著

島根県松江市東出雲町、あれかし山の峠杣一日です。
島根半島(島根島)は勾玉宝船、山陰(東方鳥取瑠璃光藥師少彦名神、西方島根極樂阿弥陀大国主神)は瑤大蛇(たまをろち)。常の理(とはのことわり)あれかし大明神鎮まる意宇の古都から常の親子(085)の物語を書いてゐます。


あれかし大明神 番外編
~扨抑の翁、独白
峠杣一日・著

さて、そもゝゝの話。

先(ま)づ、番(つが)ひ(男女)が出来る。

次いで、族(ぞく)(同じ血筋の群れ)が出来る。

そして、種々(しゅゞゝ)の族が集(つど)ひて国(くに)が出来た。

即(すなは)ち、国は祖先の命である。

やがて、国といふ親から其々(それゞゝ)の家(いへ)といふ子が産まれた。

此処(こゝ)に、国家(こくか)が誕生した。

即ち、国家とは親子である。

私達一人ひとりは、家を通して産まれる。

即ち、家の命を通して国家を生きる存在である。

国家のはじめは、精神の目覚である。

精神×肉体=生命
(父×母=子)
(玉×剣=鏡)
(稔×種=花)

故(ゆゑ)に、日本(にっぽん)国家のはじめを伝へ、現(あらは)し続ける天皇は男子である。

太陽は、命を生きる私達といふ鏡(かゞみ)、生命(せいめい)を象徴(しゃうちょう)する。

生命の種(たね)が、花実(はなみ)と咲くが如(ごと)し。

此れが、日本の国体(こくたい)である。

即ち、私達の人世(じんせい(人生))は、此の国体を生き、現す事にある。

此の事を、常の理(とはのことわり(永遠の理))、また、一(いち・ひ)、とも呼ぶ。

国は親であり、家の命を生きる私達は子であるから、自(みづか)らは何もせず国にあれこれ悪態(あくたい)をつく様な駄々っ子(だゝっこ)は論外(投票など)。

国は親、即ち一人ひとりの命・祖先である。

国から何やら毟(むし)り取らむとするのは、自らの命を食ひ破る様なものだ。

『おなかすいた。食べさせて』

『おしっこ。代はりにして』

『人世か。あんたの頂戴』

って、なんぢゃらほい。

親子は助け合ふ事で、稔りを産み出せるのだ。

日本の国体を、発揚(はつやう)しよう。


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いちよ あれかし