円空さんは江戸時代初期の僧
現在の岐阜県に生まれ、
若いころから山岳修行に励み
病や災害に苦しむ人々を救済するために
東海地方、近畿、関東、東北、北海道などを
行脚しながら
生涯で12万体の仏像をつくることを発願したそうです。
晩年は飛騨高山に滞在して彫り続け
64歳で亡くなりました。
円空さんの彫り出す仏像は
素朴で荒々しい造形
「なた」や「のみ」で勢いよく形を彫り出し
木の素材感をむき出しにしているのが特徴です。
展示場に入ってすぐのところにある
金剛力士像
金剛力士って仁王さんなんだって。
(会場は一部写真撮影可になっていました)
後ろから見るとこうなっている。
両面宿儺坐像
両面宿儺(りょうめんすくな)は
アニメの「呪術廻戦」に出てくるそうで
その声を担当している声優さんが
とっても人気らしい
(bunbunは見たことないけどマゴは見てたようだ^^;)
その諏訪部順一さんが
この展覧会の音声ガイドを担当していらっしゃるとかで
bunbunも貸出料金650円なりの
音声ガイドを利用して
じっくり解説を聞きながら見ました^^
宿儺は日本書紀にでてくる飛騨の国の悪者で
体は1つで2つの顔を持ち
その顔はそれぞれ反対方向を向いていたそうだ。
(だから「両面」なのね)
円空さんの彫られた宿儺像は
お顔は2つありますが
反対方向を向いているのではなくて
横並びになっていました。
宿儺は戦闘能力が高くてたいそう強く
人民を略奪して楽しんでいたが
最期は天皇が差し向けた
難波根子武振熊命(なにわねこたけふるくまのみこと)によって
成敗されてしまったと。
でも飛騨に残る宿儺伝説によると
宿儺は実は観音様の化身で
ドラゴンも退治した正義の味方だったんだって。
日本書紀には
朝廷に逆らう怪物として描かれる両面宿儺ですが、
飛騨地方では
悪神を退治して飛騨の人々を安心させてくれた
恩人として信仰の対象になっていたのですね。
こんな像やら
こんな像やら
後ろに回って像のお背中を見ると
ぺったんこで薄っぺらいのが多いです。
丸太を真ん中から縦に半分に割って
丸いほうに仏様を彫り出されたようです。
これ好き♡♡
賓頭盧(びんずる)尊者坐像
お釈迦様のお弟子さんのひとりですが
病を治す力を持っていたといわれ
治したい部分をなでて治癒を祈ると
病気が治り痛いところもなくなると
いわれています。
なんともやさしいお顔!
円空さんご自身がモデルともいわれているそうです。
そういえば円空さんの肖像画というのも
ありましたが・・・似てるのよ^^
そんなに広くない会場でしたが
じっくりじっくり見ながら
ときには行きつ戻りつしながら
いつの間にか1時間半くらいたっていました。
(つづく)