冬から春に向かうこの季節は
子どものころから、
なんとも言えない不思議な感覚になる時期。
どんよりとした冬空の雪国に
少しずつ、春の足音が聞こえてきて。
人びとの表情も、
少しずつやわらいでくるような。
そして、
学年の終わりと新年度のあいだにあるこの時期は、
なんだかちょっと特別で。
宙ぶらりんで、
少し心もとない感覚もあって。
そして、確実に
あたらしい扉が開くような感覚もあって。
わたしの人生も、
いまそんな時期にあるのかな
なんて感じたりもして。
これまでわたしが
目指してきたもの。
手に入れてきたもの。
積み重ねてきたもの。
それに誇りを持ち、
そこには間違いなく、
わたしの願いもあるのだけれど、
そこには同時に
執着のような感覚も芽生えていて
居心地の悪さもある。
《変化すること》
それがわたしの価値観でもあるから。
わたしはとどまることなく、
わくわくするほうへすすむ。
《宇宙が味方だとしたら》
これからが
たのしみでしかない。

