キャリアの理論の中で、「発達論的アプローチ」というものがあります。
GCDFの授業で学んだ時にはあんまりピンと来なかったのですが、
学んでから1年経つ今では、自分の実感も含めて「なるほど」と思うことが多いです。
その中でも、最近強く実感しているのが「トランジション」(過渡期)について。
トランジションとは、
物事が移り変わる最中で、不安や葛藤を抱えやすい時期のこと。(※GCDF-japanより)
つまり、ターニングポイントのことですね。
今まで慣れ親しんでいたところから、次のステージへ変わるとき。
私たちは、意識するしないは別として、
実はいろいろなトランジションを乗り越えてきています。
何人かの代表的な学者がいるのですが、
年代ごとに段階を分けて(たとえば、成人・中年・老年)トランジションを説明する人もいれば、
年齢ではない区切りで説明する人もいます。
ブリッジスという学者は、年齢で区切るのではなく、年齢に関わらず生じるトランジションのプロセスを3段階に分けています。
①何かが終わるとき
②ニュートラル・ゾーン
③何かが始まるとき
の3つです。
実は何を隠そう、私も今、仕事でトランジションの真っ只中にいます。(と思っています)
そして、ブリッジス考えるこのトランジション3段階論にやけにフィット感を感じています。
段階で言うなら、今私は①から②。
今までのところから、次の段階に行こうとしています。
具体的に言うと、自分の仕事内容が違うステージへ変わろうとしているのですが、
今までの業務から離れることへの喪失感や空虚感も感じますし、
同時に、新たな段階への不安に襲われています。
ではトランジションを乗り越えるにはどうしたらいいのか。
そのためには、「今、ここ」に目をむけ、「今、ここ」を意識し、
逃げずにちゃんと向き合っていくこと、だと言われています。
トランジションは、つらい時期ですが、
次のステップへの助走だったり、
大きなジャンプをするために、ぐっと縮まりチカラを溜めている
そんな時期なんです。
完璧な人などいません。
弱さを認められる人が、本当に強い人なんだと、
頭では思ってはいるのですが、
そうは言ってもなかなかしんどいものですね(T_T)
私も頑張ります。