先日の夜の事が夢のように思えた。それからはまたいつものバイトと勉強の日々が続いたが、楽しい思いでというのはなかなか忘れる事が出来ないものだ。ジョージもあれからは忙しいようで連絡がない。地方から出てきた僕には、ああいった青山、渋谷といった流行の先端だった場所は一人で行くのに躊躇ったものだ。後に実際そういった場所で遊んでいるのは案外地方出身者が結構多いという事に気付くのだが、その時点ではまだ気付きもしなかった。
時間が経てば嫌な事も時間が解決してくれるなんて、いったい誰が言ったんだろう。忘れるどころか、かえって愛情の裏返しで憎しみまで募るようになってしまい、自分が一番嫌な人間に自分自身がなっていた。好きだったあの時の気持ちはもうどこにもなかった。そして、だれも信じることが出来ない男になってしまった。
季節もかわり12月、バイト先であるスーパーの他店舗から移動してきたという髪が長く、透き通るような白い肌が印象的な真由美と出会った。その日、僕は夜のタイムシフトで陳列も終え、バックヤードでマルボロに火をつけ、深く吸いこんでゆっくりと煙を吐き出した時だった。
「すみませーん。お客様がおとり置きしてもらってた商品を受け取りに来たんですけど、分かりますか?」
「うん、聞いてたよ。今持って行くから、待っててもらって」
「分かりました」
そんな普通の受け答えが真由美との出会いだった。
時間が経てば嫌な事も時間が解決してくれるなんて、いったい誰が言ったんだろう。忘れるどころか、かえって愛情の裏返しで憎しみまで募るようになってしまい、自分が一番嫌な人間に自分自身がなっていた。好きだったあの時の気持ちはもうどこにもなかった。そして、だれも信じることが出来ない男になってしまった。
季節もかわり12月、バイト先であるスーパーの他店舗から移動してきたという髪が長く、透き通るような白い肌が印象的な真由美と出会った。その日、僕は夜のタイムシフトで陳列も終え、バックヤードでマルボロに火をつけ、深く吸いこんでゆっくりと煙を吐き出した時だった。
「すみませーん。お客様がおとり置きしてもらってた商品を受け取りに来たんですけど、分かりますか?」
「うん、聞いてたよ。今持って行くから、待っててもらって」
「分かりました」
そんな普通の受け答えが真由美との出会いだった。