東京へ上京してきてからというもの、来年の再受験にそなえ入学できた際に必要になる学費を作らなくてはならず、遊ぶどころではなかった。しかし、今の状況からしてそんなことはつゆ知れず、ジョージの心遣いに目尻があつくなるばかりだった。
夕方、遊びにいくような服を持っていない僕はバイト先(スーパー)の先輩からギャルソンの黒い細身のスーツを借りて、慣れない手つきでネクタイを締めようと鏡と睨めっこをしていた時だった。
「ピンポーン」
チャイムが鳴った。あわてた僕はネクタイをほどいて椅子にかけ、スラックスとワイシャツの姿でドアを開けた。そこにいたのはジョージだった。声をかける間もなく、僕の姿を上から下まで一瞬で見たジョージは
「達也、スーツでどこか行ってきたの?それとも用事ができて今日は行けそうにないか?」
「いや、今着替えてジョージを待ってたところだよ」
僕の返事を聞いて少し顔が緩んだジョージは
「クラブへその格好でいくのか?」
「そうだけど・・・ダメ?」
「ワイン片手にダンスしに行くんじゃないんだよ達也」
するとジョージは大笑いして、そのまま玄関へ座り込んだ。その様子を見て僕はムッとしたのだが、ジョージの服装を見るとブルース・ウェーバーの写真から飛び出してきたかのような着こなしで、モデルさながらだった。日本人が同じ格好をしてもそうはいかないだろう。高い身長、引き締まった身体、外人特有の端正な顔つき、服装が変わっただけで、ジョージはファッション雑誌から飛び出したモデルのようだった。いつもは近所で会ってたので気にしてなかったが、ラフな服装をした冗談が好きなイギリス人と思ってたので少し驚いた。その後、僕はスーツを脱いで、長袖Tシャツに七分袖のシャツを重ね着し、いつものブラックジーンズで組み合わせた。まずはジョージもそれで納得したらしく、時間も8時になろうとしていたので足早に駅へ向かった。
夕方、遊びにいくような服を持っていない僕はバイト先(スーパー)の先輩からギャルソンの黒い細身のスーツを借りて、慣れない手つきでネクタイを締めようと鏡と睨めっこをしていた時だった。
「ピンポーン」
チャイムが鳴った。あわてた僕はネクタイをほどいて椅子にかけ、スラックスとワイシャツの姿でドアを開けた。そこにいたのはジョージだった。声をかける間もなく、僕の姿を上から下まで一瞬で見たジョージは
「達也、スーツでどこか行ってきたの?それとも用事ができて今日は行けそうにないか?」
「いや、今着替えてジョージを待ってたところだよ」
僕の返事を聞いて少し顔が緩んだジョージは
「クラブへその格好でいくのか?」
「そうだけど・・・ダメ?」
「ワイン片手にダンスしに行くんじゃないんだよ達也」
するとジョージは大笑いして、そのまま玄関へ座り込んだ。その様子を見て僕はムッとしたのだが、ジョージの服装を見るとブルース・ウェーバーの写真から飛び出してきたかのような着こなしで、モデルさながらだった。日本人が同じ格好をしてもそうはいかないだろう。高い身長、引き締まった身体、外人特有の端正な顔つき、服装が変わっただけで、ジョージはファッション雑誌から飛び出したモデルのようだった。いつもは近所で会ってたので気にしてなかったが、ラフな服装をした冗談が好きなイギリス人と思ってたので少し驚いた。その後、僕はスーツを脱いで、長袖Tシャツに七分袖のシャツを重ね着し、いつものブラックジーンズで組み合わせた。まずはジョージもそれで納得したらしく、時間も8時になろうとしていたので足早に駅へ向かった。