話は前後しますが避難前の我が町、被災直後の町は惨憺たるものでした。
道路はガタガタ、一番大きな国道は津波で流された瓦礫により所々通行止め。

道路の脇に船がある、そんな状態でした。

そんな中、一軒のホームセンターが営業してくれていましたので先ずはドッグフードを確保しなくては!と車を走らせました。

やはりパピー用のフードは売り切れていましたが、全年齢対応のフードがありましたのでとりあえず購入し自宅に残してあるパピー用の高カロリーのフードとミックスして必要な栄養を確保することにしました。

とにかく人間の食べ物すら売り切れている状態でした。
でもそんな中、ドッグフードも品薄状態というのは他の愛犬家さんたちも先ずはワンコのご飯!と買いに走った結果だと思えば少し嬉しい気持ちになりましたね。

それに幸い私達は飼い始めたばかりだったので、ビギナー丸出しですが犬の物を準備するのが楽しくてトイレシートや除菌消臭剤など買い置きがあったんですね。
それと私の職場がホテルや病院等のリネン関係の仕事でしたので擦り切れたタオルもたくさんもらってあったんです。


原発事故から三日目の慌ただしい避難となりましたがココアの生活必需品はほぼ万全で出発出来ました。


愛犬家の皆様はすでにそうされてることと思いますが、人間の緊急持ち出し品とともにワンコ用の準備も大切ですね。
原発から漏れ出す放射線の恐怖から避難を決意した私達ですが子犬を連れての避難というのは非常に苦渋の決断でした。
なんせ車に乗せるのも二回目でその一回目は酔って吐いてしまっていたのです。
それがいきなり他県までの長距離移動ですので小さな体にかかる負担は相当なものと予想出来ました。

しかし放射線を小さな体に浴び続けるよりはずっとこの子のためになるという判断に至った訳です。

ですから万全の準備をしての出発としました。
7人乗りの車は後部座席を全てたたみココアの住み慣れたケージを運転席のすぐ後ろ、助手席から手が届くところに配置。
さらに揺れに慣れるまでは助手席の妻が膝にタオルを敷いて抱っこしながらの移動。

すでにトイレは覚えていたのでコンビニ等で休憩しながらケージに戻し排泄を我慢しないようにさせる。

それにちょっと可哀想でしたが出発前のご飯はごく少量にしてなるべくお腹にものがない状態にしての移動としました。

全く食べないのも胃酸が増えそうですし、なるべく1日の生活リズムを狂わせたくないという判断でした。


新米飼い主なりにネット等を調べての準備になりましたが当時は犬を連れての避難の仕方などを紹介している所はありませんでしたね。


今後この私達の記録がどなたかのお役に立てれば幸いです。(もちろん避難しなきゃならないような事態にならないことが一番です。)

結果、福島県から栃木県黒磯市までの約4時間の避難移動中、出発してから一時間くらいで一度ちょっとだけ吐いてしまいましたがその後は妻の膝の上で気分良さそうに過ごしていたように思います。
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この度の大震災で失われた全ての命に深く哀悼の意を込め合掌させていたたぎます。

私も福島県で被災し、その後原発事故に伴い避難をしました。

愛犬を連れての避難の旅の記録が愛犬家の皆様の目に留まれば、とブログに綴って参ります。