灼熱 | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

今日は午前中は歯医者さんの定期的受診に行きました。

午後からは、マンションのベランダや窓のガラスの総入れ替えがあり

今日は我が家の番でした。全てが1枚ガラスになり部屋が広く見えます。

業者の方に聞くと、一日に3世帯ずつ工事をやってるとか、80世帯もあるから

かなり大変で、皆汗びっしょり、誰もがファンをつけたベストを着用。

我が家は午後の2時あたりはベランダは日差しが強く50°くらいにはなってるはずだが

汗だくで頑張る若い男性たちを頼もしく思いました。ポエム「cocoringの部屋」

  灼熱に菜園の実のいじらしさ

連載小説「幸せのパズル3」その18

 

 「どうもエルの様子がおかしい」

 実雄さんから怯えたような声で電話がかかったのは食事を終えてそれぞれの部屋に戻ってた時間だ。恭一のスマホが鳴った。スマホから聞こえる実雄さんの声がオロオロとしている。

「どうしたんです?」

 明らかに動揺している。

「いや、いつも俺のベッドの下で寝るんだけど、なんか落ち着かなくて部屋の中をうろうろしたかと思えばいつも寝ている毛布の端を加えて歩き回ったり、お腹痛いのかなぁ、様子がおかしいんです」

「ええっ なんか食べさせましたか?」

「いや、佐賀牛の美味しいのが手に入ったからつい」

「ダメですよ。そりゃ、食べ過ぎでしょう、すぐ病院に連れていったほうが良い」

「動物病院ならうちの並びに新しいのが出来て、そこの健康診断の予約を明日に入れてるんですが」

「それでは間に合わないでしょう。ちょっと待っててください。佐知子さんの娘さんに車を出してもらいます」

「すみませんねぇ」と言ったその声とほぼ同時だった。

 実雄さんの悲痛な叫びが聞こえた。

「ああぁっ! だめだ」

 そのまま切れてしまった電話は応答がない。一体何があったんだろう。トレーナーの上下にジャンパーを引っ掛けて家を飛び出す。陣の助も一緒だ。いつもの裏道ではなく通りに出るとタクシーを拾う。実雄さんの玄関はいつもの通り開いたままだ。

「実雄さん! 恭一です。大丈夫ですかぁ」

 その声に出てきた実雄は血だらけだった。