セロリ | ryo's happy days

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思い切り人生を楽しむこと。これが全ての私。

今日の食事は「スパゲティサラダ」大好きな一品だ。リハビリ仲間の私より4歳も若い女性だが、全くお腹が空かない〜と言われる。運動の後、私はいつもお腹がペコペコ。「運動するとおなかが空きますね〜」と言うと「いえ、別に〜」
「朝ごはんをたくさん召し上がるのですか?」「いえ、ほとんど食べません」
夜もほとんど食べない〜。でも私より太っている。謎..。
  溢れ出ず青春の日よセロリ噛む
連載小説「蒼の記憶10」
 みつきとは帰省すれば毎日のように会っていた。
 夏でなくても会えば必ず行く思い出の多い志賀島にも二人でドライヴして
当たり前の恋人同士のように腕を組みふざけあった。大学四年の秋、俊太郎が東京へ戻るまえの日、家の前まで送っていったとき、思わず肩を引き寄せ唇を重ねた。
 みつきの潤んだ目の中にはっきりと愛する人への信頼を見つけて硬く抱きしめたのだ。「結婚しよう」ただそれだけの言葉をそのときもぐっと胸に収めた。
あと一息で俺は社会への一歩を踏み出すのだ。それが目の前にきている。俊太郎の日々は充実していた。
 それがなんということだ、みつきと修司と結婚…。そんな馬鹿な…。谷底へ突き落とされたという言葉がそのときの表現にふさわしい。最近、みつきからの手紙が途絶えて気にはなっていたが、いったい何がどうなったのか皆目わからなかった。
 とりあえず正月には帰省するから会って欲しい。とみつきに手紙を書いたのだが果たして今、みつきはどこにいるのだろう。修司からの結婚報告の文面からすれば、すでにみつきはここに書かれた住所に修司と共に暮らしているのだろうか…。みつきの実家に当てて書いた手紙がみつきに届くことを祈りながら焦る思いに胸を焼かれるように福岡に戻ったのは大晦日の日だった