今日は歯医者さん。午後からは友人と会ってしばしお喋りしました。友人は今
ご自分の作品を1冊にまとめて単行本にする企画を立てておられます。とにかく前向きに発信される友人に脱帽! さて、ほっぺたに新しい小皺を見つけてから今まで全くケアしていなかったことを深く反省して週に1度だけパックをしている。親しい友人に言わせたら「もう遅い!」といわれること間違い無し。ちなみに友人は毎日のケアを怠らないと聞いた。毎日するって私には難しい..。何事も根気だよね〜。

夏めきてモスリン素肌に心地よく
◎連続小説「蒼の記憶3」
若いマスターは一瞬、えっというような顔をして俊太郎をみた。怪訝そうに俊太郎を見る少し目尻が垂れた一重まぶたが親父そっくりだ。
「はい、そうです」
はきはきとして好感がもてた。俊太郎は笑顔を篤におくる。
「そうじゃないかと思って見てたんだよ。親父さんに似てるもの、すぐわかったよ。もっとも会ったときは小さかったもんねえ。みつき、いや君のお母さんの告別式のときだ。幼稚園の制服を着てたっけ、五歳かな」
「いえ、それなら四歳です」
「そりゃぁ無理だ。私のことなど全く記憶にないだろうね」
ちょっと首をかしげながらそれでも閃いたのかすぐに返事が返ってきた。
「もしかして、母の、いえ親父の友人とかですか。なんか、ちょっとした記憶があって、親父と手をつないで俺は知らない喪服のおじちゃんを見上げていたような」
「そうか、きっとそれが私だよ」
珈琲に口をつけ一呼吸おく。
「私は修司、いや、君の親父さんと同級の須藤っていうもんだけど、親父さんは? まさか、この齢で隠居してるわけじゃないよね」