こんにちは、

 

心理カウンセラーのりんこです。

 

 

暫く更新出来ずに、申し訳ございません。

 

7月末に階段から落ち、

 

その勢いで頭を強打し切り縫合、

 

安静にとのことでゆっくりしておりました。

 

今後、後遺症などの可能性もあるとのことで

 

暫くは様子を見ながらの生活となりました。

 

皆さんも階段にはくれぐれもご注意くださいませ^^

 

 

 

さてさて、13回に渡り、私の人生の振り返りとして

 

改めて、幼少期から辿りながら

 

自分を見失っていくプロセスと

 

アダルトチルドレンからの回復の様子を書き、

 

今回が最終回となります。

 

連続でお読み下さった方、

 

本当にありがとうございました。

 

 

私の「これまで」を書かせて頂き、

 

そして、皆さんにお読み頂くことで

 

改めて、自分の人生をありのまま受け入れていく

 

作業にもなりました、心から感謝しております。

 

 

振り返りながら、

 

一つ一つ、あの時の感情を味わい

 

そして、私自身が心から寄り添うことで

 

セルフカウンセリングともなり、

 

過去に置き去りだった思いや悲しみを

 

浄化する手段になるのだと改めて思います。

 

(心にたくさんの傷を抱えている場合、

 

こうして少しずつでも過去や自分と向き合い

 

現実を受け入れ、自分を肯定していく作業が

 

とても大切です、私もまだまだその作業中です)

 

 

 

なので、初めに下書きを書いた時、

 

書きたいことがたくさんあり過ぎて

 

吐き出したいことがあり過ぎて、

 

23話にまでにもなり、

 

これでは長すぎるのではないかと

 

18話まで減らし、そこから13話にしました。

 

 

そもそも文章が下手なのもあって(汗)

 

伝わりにくい部分も多々あったと思いますが、

 

出来る限り「赤裸々にありのままに」を軸として

 

書いてきました。

 

 

こんな人生が本当にあるの?!と驚かれた方も

 

信じて頂けない方もいらっしゃるとは思いますが、

 

けれど、真実です。

 

 

 

そして、私のみならず、

 

カウンセリングに来らる方も

 

想像を遥かに超える壮絶な過去を持ち

 

辛い思いをしていらっしゃる方が

 

本当にたくさんいらっしゃいます。

 

 

その多くが、子どもの頃の親との関わりや環境、成育歴、

 

家族での立ち位置などが関係しているのです。

 

 

 

勿論、

 

そのプロセスや心の傷の付き方や大きさなど、

 

皆さんそれぞれですが、

 

今、どん底にいたとしても、

 

渦中にいたとしても、

 

必ず這い上がれる・・・

 

自分を取り戻せる・・・

 

私は経験を通して強く思います。

 

 

 

 

では、最終話なので、とっても長いです。

 

 

 

 

こちら↓からの連続となっています。

 

 

 

 

今までのあらすじ・・・

 

 

子どもの頃に、何度も繰り返された

 

両親からの暴力と支配で

 

いつの間にか自分を見失っていたことに

 

気づかないまま大人になり

 

15年のブランクがありながらもまた

 

ある日突然言われた母の言葉に翻弄され

 

結婚し、更に自分を見失っていきました。

 

 

そして、

 

結婚と同時に、

 

地位もお金もある姉夫婦と比較され

 

更に、母の毒舌に翻弄されていきます。

 

 

やがて、

 

言うことを聞かない息子に手を焼いては

 

(息子が悪いのではなく、私が支配したいだけだった)

 

こみ上げてくる怒りが抑えきれなくなり

 

心理学を知り学んでいくのですが、

 

それでも、母からかかってくる電話にまで

 

おびえる様になり、絶縁。

 

 

けれど、

 

とうとう、ある日の深夜に気が狂う程になり

 

両親と再会。

 

それをきっかけに、また上辺だけの親子関係を再開し、

 

相変わらずの母の毒舌に左右され

 

余計に苦しくなっていきます。

 

 

そして、

 

心療内科をいくつか受診するのですが、

 

増えていくだけの投薬に疑問を持ち、

 

やめてしまいます。

 

(あくまでも私の場合)

 

 

 

このままでは、私は母の毒舌に左右される操り人形・・・

 

早く抜け出す術を見つけなければと思い

 

模索していた所、

 

たまたまTVで「心屋さん」という人をみかけ

 

講座を受講し、

 

たった1つの簡単な質問に答えたことで

 

封印していた驚愕の過去を芋ずる式に思い出し、

 

この長年の苦しさは

 

子どもの頃からの両親とのやり取りから

 

始まっていたと自覚します。

 

 

そして、過去を知るたびに、自分を知るたびに、

 

しんどく苦しい日が続くのですが、

 

ある文章を読んで、

 

私は子どもの頃から「被害者」だったと知り

 

自覚したことで、

 

今まで、自分ではどうしようもない程までに

 

絡み合っていたいくつもの糸がスルスルと

 

ほどけていく様に、

 

混乱していた頭と心が整理されていったのです。

 

 

 

何かある度に母に

 

「お前が弱虫だからだ!」

 

「お前が悪いからだ!」

 

「お前がおかしからだ!」と言われ続け、

 

私が「加害者」だと思い込んで来たのですが、

 

歪んでいたのは、偏った思考だったのは、

 

母だったと知ったのです。

 

 

「加害者」だったのではなく、

 

その真逆の「被害者」だったと自覚出来たことが

 

本当に大きかったと思います。

 

 

 

そして、ずっと持っていた自己否定や存在の否定、

 

罪悪感や劣等感、虚無感、焦燥感は、

 

親から貰ったものだと知り、

 

全てを捨ててもいいと思える様になったのです。

 

 

何故ならそれは、子どもの頃からの

 

両親との、たった二人とのかかわりで

 

出来ていたものだったのだと解ったからです。

 

 

 

 

 

更に、両親とは、

 

上下関係ではないんだ、対等でいいんだ

 

私は私でいいんだ、

 

自分の人生は自分の思う様に生きていいんだ

 

自分で選んでいいんだと思える様になり、

 

50年もの長い間、見ていた悪夢から目が覚め、

 

自分の人生を俯瞰してみることが出来る様になり

 

やっと「自己を確立」することが出来たのです。

 

 

 

・・こうして少しずつ、

 

自分を取り戻し自分が変わることで

 

自分への態度が変わり

 

両親への態度も変わり、

 

やがて、両親の態度も変わり、

 

 

 

そして、

 

支配されて来たことで依存の関係にあった

 

両親と(特に母と)本当の意味で

 

やっと、分離することが出来たのです。

 

(ちなみに、心が健全な親の元で育つと、

 

そもそも親子の間に心の境界があるので

 

自然に分離出来ているのです)

 

 

 

・・・・こうして、やっと両親との分離が終わり、

 

やがて、夫とのことに向き合えるようになり、

 

やはり、原点に戻るために終止符を打ちたいと思い、

 

息子に、別れることだけを伝えると

 

責められましたが、

 

これまでの内情を知らないので

 

甘んじて受け取りました。

 

 

色々なことを含め、

 

私も、辛い子ども時代でしたが、

 

息子にも、本当に辛い思いをさせてしまいました。

 

 

 

虐待は、連鎖する・・

 

育った環境は人生に影響を与える・・

 

そう言われていますが、

 

子どもの頃に、傷つけられ歪んだまま

 

あるいは、心が未成熟のまま

 

やがて、親になる・・

 

 

そこに気づけなければ、

 

やはり、連鎖してしまうのだと

 

経験を通して思います。

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

子どもの頃から

 

両親に、暴力で支配され翻弄され

 

「自分」を失くし、

 

心にたくさんの傷を負いながらも

 

親の顔色を伺い機嫌を取り

 

言いなりの毎日・・

 

 

少し優しくして貰うだけで天に昇る程に嬉しくなり

 

逆に、毒舌で傷つけられるとドカンと落ち込む

 

ジェットコースターのような人生・・

 

 

それを50年近くも繰り返して来たのだから

 

壊れかけても死にたくなっても消えたくなっても

 

当たり前だったのだと思います。

 

 

 

 

それは、まるで、

 

暴力や毒舌が繰り返される度に

 

「私らしさ」も「感情」も「思考」もむしり取られ、

 

手先や足先に鎖を付けられ

 

親の思い通りに動かされていた

 

心を失くした操り人形

 

 

心が空っぽの

 

ただの操り人形だったのですから。

 

 

 

時折襲って来た底なし沼の様な、

 

いたたまれない程の空虚感や虚無感の正体は、

 

「自分」というものを完全に失くし、

 

心にぽっかりと開いていた穴だったのです。

 

 

理由もなく、空虚感や虚無感に苛まれることなど

 

決してありません。

 

 

 

 

私の人生なのに

 

私の思う様に生きられない

 

自由に選択が出来ない

 

それすらも気づかない程

 

自分を失くし、

 

 

親の顔色と機嫌が主軸の人生

 

親が主人公の人生

 

だったのですから。

 

 

 

 

 

 

けれど、終わった今、

 

両親(特に母)と、健全に分離が出来た今、

 

何故、あんなに支配され洗脳され

 

翻弄されなければいけなかったのだろうかと

 

不思議にすら思います。

 

(この状態を昇華と言います)

 

 

 

ですがそれは、

 

「家族」という狭い狭い閉鎖的な場所での出来事であり

 

どんな不条理なことであっても理不尽なことであっても

 

子どもは、親を頼らなければ生きてはいけない

 

ということを本能で知っている、

 

生死がかかっているということを知っている。

 

 

だからこそ、

 

生きるために、あくまでも無意識にですが、

 

育てて貰うために適応していく

 

自分の感情を感じないようにしたり麻痺させてまで、

 

親に従う、従っていく。

 

 

 

 

そして、もう一つ、

 

子どもは、間違いなく

 

親を無条件で愛している

 

ということに尽きるのだと思います。

 

 

 

親子だからこそ、特に、

 

愛されたいし愛したい

 

ただただひたすらに純粋な想いがそこにある

 

のだと思うのです。

 

 

これも、間違いなく

 

生まれ持った本能で、

 

人として生きていく上で、

 

「愛」が心の大きな基盤、軸となるもの

 

とてもとても大切なものだと

 

知っているからこそ、

 

親に求めるし、与えたい。

 

 

 

つまり、

 

この世に生まれて来たからこそ

 

生きたいからこそ

 

この命を守りたいからこそ、

 

そして、

 

愛されたいからこそ

 

愛したいからこそ、

 

あくまでも無意識でありながらも

 

支配されていくのだと

 

支配されていくしかなかったのだと思うのです。

 

 

 

 

けれど、

 

親自身も、子どもの頃に

 

そもそも歪んだ価値観や環境で

 

育ったとするならば、

 

思考が歪んでいることにも偏っていることにも

 

精神的に未成熟であることにも

 

気づけない。

 

 

愛された経験がなければ、

 

愛を知らない、

 

だから、子どもに愛を渡せないし

 

子どもからの愛を受け取れない。

 

 

 

私の両親も、そう育ち

 

そして、私もそう育ち・・・。

 

 

 

 

 

 

本当は、親子という関係は、

 

育てる、育てられるという

 

上下関係ではなく

 

 

子どもを育てながら

 

親も子どもに育てられる。

 

 

 

 

お互いが、

 

1人の人同士として、対等であり

 

あくまでも、横の繋がり

 

 

尊重し合うべき、

 

かけがえのない命同士

 

尊い命同士

 

だということだと思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に・・・

 

10年前に書いた「私の履歴書」は、

 

50年もの親の支配と洗脳から覚めたばかりで

 

まだまだ自分を俯瞰してみるという状況には

 

ありませんでした。

 

 

けれど、10年が過ぎ、

 

やっと、本当に支配と洗脳から覚めることが

 

出来たのだと思います。

 

 

 

これまで、本当に長い長い道のりでしたが、

 

今、私は、

 

両親と、人として対等であるということ

 

お互いを尊重し合うべき命同士ということ

 

の前提のもとで、親子の関係を築いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

これで、13回に渡って書いてきた

 

「私の履歴書(回復への道)」を終わります。

 

最後までお読み頂き、

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

どなたかの参考になれば、

 

嬉しく思います。