こんにちは、
心理カウンセラーのりんこです。
13回に渡り、私の人生の振り返りとして
改めて、幼少期から辿りながら
自分を見失っていくプロセスと
アダルトチルドレンからの回復の様子を書いています。
こちら↓からの連続となっています。
これまでのあらすじ
子どもの頃に、何度も繰り返された
両親からの暴力と支配で
いつの間にか自分を見失っていたことに
気づかないまま大人になり
15年ものブランクがありながらも
母の一言でまた翻弄され結婚し出産し
地位もお金もある姉の家族と比較され見下され
更に、自分を見失っていきました。
・・・
やがて、
言うことを聞かない息子に、手を焼いては
こみ上げてくる怒りが抑えきれず
「私は、この何倍もやられたんだ!」
と怒鳴りながら叩いたりするようになっていました。
その度に、息子はストレスで吐き気が止まらなくなる
自家中毒(周期性嘔吐症)になり
病院で点滴を受けたり入院したり、
夜中に、急に泣きながら飛び起きて
部屋中を走り回る「夜驚症」にもなっていたのです。
ある時は、物を落として割っただけで
「何をしてるんだ、お前が悪い!」
と、烈火のごとく怒鳴り、
幼稚園に行きたくないと駄々をこねただけで
椅子の上に立たせ
「行かなきゃダメ!!」と往復ビンタをし
無理やり行かせたのです。
けれど、
息子が、言うことを聞かなければ
怒鳴るもの叩くものと無意識に思ってはいましたが、
それでも、その度に病院で苦しんでいる息子を見ては
今度こそは絶対にしない!と心に誓うのですが
息子がまた言うことを聞かないと
咄嗟にキレて怒鳴って叩いてしまうのです。
息子を愛しいのに愛しくてたまらないのに、
気が付かないうちに私は
あんなに傷つけられ、嫌だった両親と
同じ様なことしていたのです。
どんなに誓っても頑張っても変われない自分が
嫌で嫌でたまらなくなっていきました。
やがて、一人追い込まれ、
住んでいたマンションの6階から見下ろしては
ここから飛び降りたら楽になれるのにと思ったり、
頭を壁に何度も打ち付けたりするようになっていたのです。
頭を打ち付けた時に、朦朧とするその数秒だけでも
唯一、現実から逃れられたからです。
こうして、出口のない日々を
何度も何度も繰り返していました。
・・・そして、
息子が小学1年生になった春
一度目の転機が訪れます。
子育ての辛さを思わず知人にこぼすと
「私も子育てに悩み、これをバイブルにした」と
大学教授が書いた子育ての本を、貸してくれたのです。
そこには
『子どもは、一人の人として尊重するもの』
『子どもは、叩かないで育てるもの』
と、私が親にされてきたことと
全く逆のことが、書かれていたのです。
考えも行動も存在も全否定され
暴力や暴言でねじ伏せられてきた私にとって
天地がひっくり返るほどの衝撃でした。
私が、親に子どもの頃から
暴力を振るわれてきたから
今度は、私が子どもにしてもいいと
思い込んでいたんだ
私が、親に一人の人として
尊重されて来なかったから
息子を、尊重することが出来なかったんだ
「尊重する」ということを知らなかったんだ
こんなに大切な言葉を知らなかったんだ
こんなに大切なことを知らなかったんだ
と腑に落ちたのです。
こんなことをしていたら
息子をダメにしてしまう
私がダメになってしまう
私が、絶対に変わらなければいけないと決心。
そして、息子にしてきた今までのことを心から謝り
もうしないと言うと
純粋な瞳で嬉しそうに「うん、わかった」
と応えてくれたのです。
その本には、
カレンダーを利用した解決方法が書いてあり
怒らなかった日は〇
ちょっと怒っちゃった日は△
怒った日は×
けど、出来なくても責めないで、と。
早速始め、〇が増えてはいきましたが
また、咄嗟に怒っては叩いてしまい
×の日は、落ち込む・・
あんなに純粋な瞳で許してくれた息子を
裏切ってしまう自分が
情けなくて情けなくてたまりませんでした。
あんなに腑に落ちたのに
あんなに誓ったのに
怒っては叩き、また反省するということを
何度も何度も繰り返してしまうのです。
どんなに頑張ってもどんなに頑張ろうとしても
自分だけではどうにもなりませんでした。
それを二年繰り返し・・・
そして、
二度目の転機が訪れます。
息子が、小学校3年生になった頃
たまたま失くしものをして買い物に行った先で
出会った人とお互いの子育ての悩みを話し
その人を通して心理学の存在を知ることになります。
2人で、この悩みを何とかしようということになり
心理学のセミナーを見つけ、一日体験すると、
今まで考えたこともなかった
心の中の仕組みが手に取るように理解が出来たことで
一気に魅了され、
もっともっと知りたいと思い
すぐに、基礎から学べるカウンセラー養成講座を受講し、
初めて耳にした『アダルトチルドレン』という言葉に
強烈に衝撃を受けるのです。
「子どもの頃の親との関係で、
今も、生き辛さを抱えながら生きている大人のこと」
それは大きく二つに分けられ
子どもの頃に、親からの虐待・過干渉・ネグレクトなどを受け
子どもらしく振舞うことが出来ずに育った大人、
もう一つは、親や家族が病気がちだったり
留守がちだったりで子どもが大人の替わりをして
子どもらしくいられずに育った大人・・
まさに、一つ目が私の事だったのです。
受講しながらも、
独自で本を読み漁り、知れば知るほど
この辛さは、私が悪かったんじゃない
息子が悪かったんじゃない
そう思える様になっていきました。
けれど、その一方で
過去の自分と向き合う度に
子どもの頃の親との出来事を思い出し
得体の知れない不安感や焦燥感や罪悪感が湧いてきて
余計に、苦しくなっていったのです。
やがて、
母は、ほとんど用事もないのに
頻繁に電話をしてきては
自分の不機嫌をまき散らしたり、
姉の家族がいかにいい暮らしをしているかの報告を
してくる様になり、心底うんざりしながらも
「そんな話は聞きたくない」という一言が言えずに
グッと飲み込んでは
母の気が済むまで聞くしかありませんでした。
そして、更に、
土日のどちらかに、買い物に連れて行かないと
「昨日は、どこに行ってたんだ!」と
月曜日の朝9時に必ずかけてくる母の電話に
おびえる様にもなっていきました。
こんなこともありました。
ある日の日曜日に家族でディズニーランドに
行っていた時のこと。
母から携帯に何度も着信があり
何かあったのかと心配になり恐る恐るかけ直すと
「今、何処にいるんだ!」と怒鳴られ、
「何か、あったの?」と聞くと
「何もない!家に電話をしても出ないからだ!」
とキレたのです。
ディズニーランドに行くと報告していなかったことと
買い物に連れて行かなかったことが頭をよぎり、
余計に私の罪悪感をそそりました。
この頃には、少しでも母を裏切るようなことをしたら
母に内緒ごとをしたら、秘密を持ったら、
母にバレて責められる、毒舌にやられる
また痛い思いをする・・そう思い
自分を更に追い込むようになっていたのです。
何処にいても、何をしても
監視されている・・
母の目がある・・・
そう思う様になっていました。
ーあとがきー
辛うじて、
息子を、叩いたりしなくなっていきましたが
それでも我慢が出来ないと
胸ぐらを掴んでは、壁に押し付けて
母と同じように毒を吐いていたのです
それが中一まで続きました。
それでも、
前よりはまだマシ・・
前よりはまだマシ・・
と自分に言い聞かせながら自分をなだめながら
悪戦苦闘しては落ち込む・・そんな繰り返しでした。
あんなに腑に落ちて、
もう怒鳴らない叩かないと誓ったのに
心理学を学び始めたのに
それでもまだ、
咄嗟に同じことを繰り返してしいたのです。
これは、頭の中(顕在意識)では理解しているけれど、
潜在意識ではまだその癖(習慣)が抜けていないので
咄嗟に同じことを繰り返していたということです。
人は潜在意識で動いていると言いますが、
本当にそうなのだと改めて思います。
潜在意識が人を動かしていると言っても
過言ではありません。
逆に言えば、そのに気付き潜在意識を書き換えていけば
いいということです。
(私も、色々なことに気付いていくことで
少しずつ潜在意識を書き換えていくことが出来て
今、ここにいます)
勿論、私が息子にして来たことを
潜在意識のせいにするということではありません。
あくまでも、心の仕組みをお伝えしています。
・・・これを書いていて、
改めて、反省するとともに
とても辛い気持ちになります。
息子には、
何の罪もなかったのですから・・・。
そして、
失くしものをして、
あの日あの時、あの場所に
買い物に行っていなかったら
あの人に出会わなかったら
心理学に出会わなかったら
今頃、どうなっていただろうかと思います。
【第7話】に続きます。

