小4娘(ハリ子)と小1息子(クワ太)を子育て中のアラフォー専業主婦です。小4の娘は日能研に通い、中学受験勉強をスタート!子どもたちの「学び」をサポートしつつ、家族にとって、私にとって、ちょうどいい暮らしを探す毎日を綴っています。
おはようございます
昨日、社会のテキストを読みながらまとめていたハリ子、何やらブツブツとつぶやいていました。少し聞いてみると…
「山地と山脈が多い・・・白根山、どこ??プレートのせいだ。山なんてなければいいのに。」
「あ、でも、山がないと川が流れない。。。お米ができないか。。。ダメだ。。。あってもいいけど、山脈が全部1個に繋がってたらいいのに。真ん中に1個!」
そうね。そしたら、日本山脈とか名付けて、一つ覚えて、はい終了〜♬ってなるもんね(笑)
さて。
くだらない話は置いておいて、早稲アカの入試報告会のお話の続きです。各教科の先生のお話は15分ずつでした。
【国語】
お話をしてくださった先生の役職(?)を聞き逃してしまいましたが、具体的な学校名や出題内容を挙げて、今年度の出題傾向を説明してくださいました。
●今年度の特色ある出題:
・全体的に、「論理的に読解し」「相手の言っていることを理解する」読み方が必要になっている。例えば、渋幕の「選択肢5択+1つの選択肢が複数行に渡るもの」、麻布や芝の「補足条件が付いた記述問題」、吉祥女子、雙葉などの「作文型記述」。
・説明文の傾向:
科学・自然・生命・生物について考えるもの、現代社会への批判、障害など日常生活で触れることが少ない題材が扱われることが多い。
・物語文の傾向:
葛藤を乗り越えての成長(高校生や大学生を対象読者としている本)が扱われることが多い。また、古い作品からの出題も根強い。
●来年度にむけて:
・国語の先生の冒頭のお言葉が心に残っています。「子どもは、マイナスの心情、マイナスの感情の理解が弱いものです。親が、プラスの感情は積極的に経験させますが、マイナスの感情は偶発的に経験するものだからです。この、子どもが経験しないものを出題するのが中学入試です。受験生であっても、お姫様、王子様である必要はありません。よく(疑似体験として)読書が薦められますが、お手伝いなど、あらゆるものを経験させて欲しいと思います。」
・読書については、「受験で扱われることが多い作品を特に積極的に読む必要はない」とのご意見でした。受験で扱われる作品は、「(小学生にとって)面白くない」ことが多く、この時期に必要なのは、どちらかと言うと「本にのめりこむ読み方」だからです、とのことでした。
【算数】
NN桜蔭の先生がお話くださいました。
●今年度の傾向:
・大学入試改革を見据えて、長文型・会話文・記述式が多くなっている。
・論理的な思考力、判断力、表現力が問われる問題が多い。例)渋渋のマイナンバーの問題など。
・類似問題の演習を重ねて準備することができないような「その場で考える問題」も増えている。例)フェリス、慶応藤沢など。
●来年度以降に向けて:
・典型題、およびその派生問題の演習。まずは、典型題の解法、知識の習得が最優先。
・近年の傾向をふまえた対策(上述の傾向。但し、記述は採点にかかる学校側の労力を考えるとこれ以上増えないと予想する)。
・自ら解決する力(思考力)。
・特殊事情への対策。来年は、うるう年であり、日歴算やその派生問題の出題が予想される。
【社会】
NN麻布の先生がお話くださいました。社会の先生らしく(?)、語呂合わせで今年の受験の傾向を説明してくださって、授業を聞いているようで分かりやすい説明でした。
●今年度の傾向:
「キクチゲンゴは西郷どん(生誕150年)」がキーワードだそうです。麻布の「モスクワ五輪に日本が参加しなかった理由は?」と言う今年度の問題はNN麻布で取り扱った内容だったそうで、「NN麻布の生徒はみんな解けたはずです!」と語気強めでした(笑)。先生も予想が当たるとやっぱり嬉しいですよね😊
・キク:皇室の歴史や生前退位に関する問題。後三条天皇など、問われることの少ない天皇に関する出題も見られた。
・チ:地球環境問題(女子学院、豊島岡)
・ゲン:現代社会の諸問題、人口や災害など(市川、浅野、普連土)、国際社会や移民難民問題(筑駒、武蔵、駒東など)。
・ゴ:五輪やスポーツ(麻布、国学院久我山、青山学院など)
・西郷どん:明治150年に関する問題
●来年度以降に向けて:
来年度のキーワードは「シンカンセン」だと考えているとのことでした。
・シン:新元号、平成史。(今年度も、頌栄、攻玉社、東京都市大学付属で出題あり)
・カン:観光(インバウンド)
・セン:選挙、統一地方選など。
具体的には、平成史については、「日本の歴史」の平成30年が昨年秋に発売されたので、それを読むように生徒に勧めている。また、例えば、「豚骨なしのラーメンを提供するラーメン店がでてきた」と言うニュースを聞いて、ハラル対応であることを理解するなど、身近なことにアンテナを張って欲しいとのことでした。
【理科】
早稲アカの理科責任者の先生がお話くださいました。
●今年度の傾向:
・小学校の「新指導要領」に関連する出題。新しく追加された項目で、「音」、「自然災害」に関連した出題が見られた。特に、「自然災害について具体的に触れるように」と新指導要領に明記されたことから、「ハザードマップ」(渋渋)、「台風」(早稲田実業、広尾、駒東など)が目立った。反対に、中学内容に移行する「電熱線」についても駆け込み出題が見られた(桜蔭、麻布、駒東など)。
・時事問題に関連した出題。「火星大接近」「はやぶさ」「皆既月食」など。特に、「はやぶさ」や「リュウグウ」については、今年度末に地球に向けて帰還するため、来年度も出題されることが想定される。
・注目の話題:上野の国立科学博物館で「人体展」「昆虫展」が開催されたため、関連した出題が目立った。また、「造岩鉱物」に関する出題た。
●来年度に向けて:
・来年度の話題として、「はやぶさ2」「小惑星リュウグウ」「チバニアン(千葉時代)」「国際周期年(ニホニウム)」「自然災害」などに注目している。人体展は、「巨大哺乳類」なので、出題しにくいかな~とのコメントがありました。また、自然災害では、豪雨災害などは小学校課程ではないため、出題しずらく、台風や火山に関する問題が問われることが多いそうです。
と言うことで、今回の入試報告に参加させていただいた一番の収穫は、NNで実際に指導されている講師の方のお話を聞けたことかなと思います。
どの先生も、エネルギッシュで、言葉が明確だったのが印象的でした。
ではでは。
今日も良い一日をお過ごしください