【映画感想】『バーニング 劇場版』(79点) | とにかく暇なわたしの映画・ドラマ感想ブログ

とにかく暇なわたしの映画・ドラマ感想ブログ

たくさん映画やドラマを観ているので、感想をまとめておきます
ネタバレしない内容になっています

さて、もうすっかり夜ですね。

朝から晩までご飯を作っては食べ、

ドラマ、映画を流し、つらつらとブログを書く1日でした。

よかった、何かを残すことができて。

 

気持ち悪いかもしれませんが、私はよく独り言を話します。

普通の声のトーンで、普通に今日あったことを話したり、

面白かった映画の話をしたり、会社でむかついたことを話したり。

主にお風呂に入っている時に話すんですけど。

すっきりするんですよね、言葉に出すと。

 

それと一緒なのがブログです。

大量に見たドラマや映画を、アウトプットしないともやもやするといいますか。

なんとも自分の中で定着しないで終わってしまうのですが。

こうやってブログに残すことで、自分の中で一度根付く感じがあるんですよね。

頭の中で整理整頓して、本棚にしまうことができる、みたいな感覚。

 

溜めてきた分、いま、こうして文章化していくことで、色々な感覚を思い出して、

整理できて、いい時間を持つことができているなと実感しています。

ああー定期的にやっとけばよかった。

ほんと怠け者な自分を恨みます。

とことんダメな奴だ!

 

人間、自分ってこんなにダメな奴だ、ほんとちっさい人間だ、

って内省する生き物だと思うのですが。

内省を映像化した映画、それが『バーニング 劇場版』ではないでしょうか。

 

 

『バーニング 劇場版』は、村上春樹の小説を、韓国で映画化(実はその前にドラマ化)した作品です。

 

村上春樹作品の映画化だからですかね。

ちょっと邦画っぽいです。雰囲気が。

 

韓国映画ですが、

いつもの韓国映画よりも、もっとより抽象的な、芸術色の強い作品になっています。

芸術といっても、美しいというよりは、生々しいリアルさの方。

明解なストーリーではなく、うーん、なんだろうな、この映画は、うーん、とちょっと頭を抱える映画です。

間違いなく万人受けはしない。

軽い気持ちで見たら火傷しちゃいます。

まさに、バーニング。

 

・・・。

 

主人公はぱっとしない青年ジョンス。

村上春樹作品に出てきそうな、

本当にぱっとしない、よくいる平均的な男の子です。

田舎出身な感じがにじみ出る、垢抜けない、何の取柄もない青年です。

 

ある日、デパート前でコンパニオンのバイトをしていた

小学校時代の同級生ヘミと偶然に再会します。

 

ヘミは、キレイで、生き生きしているけど、どこか不思議な雰囲気の女の子。

再会してから二人は仲良くなるものの、ヘミは一人旅行でアフリカへ行ってしまいます。

 

アフリカから帰ってたヘミが連れてきた男、

向こうで知り合ったお金持ちのベン。

このベンが加わって、なんとも不可思議な三角関係になっていくお話です。

 

ジョンスが田舎の実家に帰省しているときに、

たまたま近くまで来たからーといって、ヘミとベンが遊びに来るんですけど。

その日を境に、ヘミが姿を消してしまいます。

 

都会に戻り、必死に探すジョンス。

 

探していく中で、ジョンスはベンを怪しむようになり、

どんどん過激な行動に出ていくのだった・・・。

 

性描写が多く、美しさとは対極のリアルさ丸出しの演出。

村上春樹作品ですからね。

やっぱり青年の性描写、尽きませんよね。

 

もういいよってぐらいにそんなシーンが出てきます。

 

この映画の良さって、脚本も演出もしかりですけど、

個人的にはユアインの演技かなって思います。

 

ジョンス役のユアインのぱっとしない青年感のすごさ。

本当にすごいと思うよ、この俳優。

 

普段は私の大好きなG-DRAGONに似ている、

かっこいいイケメン俳優なのですが。

この映画にはそんな片鱗全くありません。

皆無!

 

本当に本当にほんとーーーーーにぱっとしないんだよ。

ユアインだって気づきませんでした。

 

キャストはほぼ3人しか出てきませんが、

3人ともがすごい演技力で、この作品を作り上げています。

否定的な意見も少なくないようですが、

私は元々村上春樹好きな上で言いますけど、

この作品、好みです。

 

春樹作品あるあるで、

噛めば噛むほどと言いますか。

あれってどういう意味なんだろう、結局はこういうことだったのかな、

といつまでも考え続けられる、明確な答えの無い映画ですので、

こういう映画でブログを書くのは難しいね。

つまりは自分の中でもまだしっくり来ていないのかも。

 

たまにはこういう日も然り。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

そろそろ限界の時間が近づいてきたかな・・・まだまだいけるか。

 

감사합니다.