【映画感想】『マリッジ・ストーリー』(87点) | とにかく暇なわたしの映画・ドラマ感想ブログ

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たくさん映画やドラマを観ているので、感想をまとめておきます
ネタバレしない内容になっています

立て続けに投稿をしておりますが、ブログをただ書くだけでも、疲れますね。

こうして書いている間に、何回も空腹に陥りました。

頭を使うって、カロリー消費が甚だしい。

 

てか家にいる時間が長いと、

やけに小腹が空きません?私だけかな。

 

さて、続きましてはNetflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』です。

 

本作はアカデミー賞にもノミネートされてまして、

映画って私、結構覚悟しないと見れないタイプなので、

なんとなく気になってはいたんですが、

観よう!って覚悟がなかなかできず。

ほら、2時間も拘束されますからね。

そういう日々を続けていたある日、どうしようかなーと思いつつ、

一応選択したんです、『マリッジ・ストーリー』を。

すると、Netflixって、すぐに本編始まるんですよ。

いわゆる、開始する!みたいなボダンは無くてですね。

その作品を選択したら、自動で始まるんです。

 

で、あれよあれよというままに、本作がスタートし、

やばっ心の準備が・・・って思っているうちに、

自然とスッと見始められた、そんな映画です。

私以外にもそういう感想の人、いそう。

 

この作品は、マリッジストーリーと言いながら、

一組の夫婦が離婚するまでの話になっています。

正確に言うと、別れようとするところから始まり、

最終当初見込みよりも大きくこんがらがり、離婚するお話です。

 

夫婦役を演じる俳優はどちらも超有名ですね。

旦那がアダムドライバーで、妻がスカーレットヨハンソン。

正直この作品を見るまでは、アダムドライバー好きじゃなかったんですけど。

なんとなく好きになりました。

内容が内容なので、サイコパスとか、個性的な悪役!ではないのですが、

どちらも自然体な、演技がとっても上手くて、

本物の夫婦を見ているようでした。

演技力無かったら成り立たないな、これ。

 

あらすじは、

NYで舞台中心の監督として活躍するチャリ―と、

元々はLAで活躍していた映画女優で、

今はチャーリーの劇団で舞台女優として活動しているニコールが、

離婚に向かっていくお話です。

 

発端はニコール。

ニコールが旦那自身のパーソナリティや、思うように仕事のできない自己犠牲の生活に

沸々不満を溜めてきたのが、とうとういっぱいいっぱいになり、心のバケツがあふれてしまって、

もう別れて、また自分の人生を歩みたい、もう犠牲になるのは嫌だ!といって別れを切り出しまして、

 

二人で、じゃあ、しょうがないね、でも子どももいるし、

ちゃんと上手く育てていけるように円満解決しようね、って言ってたんだけど。

結果やっぱりチャーリーは自分のことが一番大切で。

中々ニコールの話を聞こうとしないし、この問題にも向き合わない(向き合う時間を作らない)んですよね。

 

すると、ニコールは、もうじゃあ離婚するしかない!弁護士立てました!あとは弁護士と話してね!と切り出し、

 

え?!なんでそんな話になってるの?!

話が違うじゃん!俺だって子どもと過ごしたいし、円満にしようって言ったじゃん!

 

・・・でも、これってそもそも、全部あなたか原因だから!

 

おいおい、今更俺を全部攻めるってなんだよ、自分だって悪いとこあるだろ!

 

てな具合にどんどん大事に発展していき、お互いが想像していた以上に傷付いていく、離婚映画です。

 

これだけの内容だと、あんまり見る気が起きないと思うのですが、

血を見るような離婚劇ではなく、ある種の一つの愛の形を俯瞰して見ることができる、

ありそうでなかった映画です。

傷を負っても失うものだけじゃない、失って初めて生まれるものもある、

そんな再生の、未来を感じさせるお話です。

 

ちょっとだけ見てると、結構ニコールが非情に見えてくるんですよ。

急にLAの実家に戻ってから、旦那に不利になることばっかするし、

子どもは子どもでそんな生活しているからお母さん子になっちゃって、

お父さん会いに行っても、そっけなくてお父さん可哀想だし。

旦那だけのけ者にしたり、色々するんですよね。

正直見ていてイライラします、ニコールには。

演じてるスカーレットヨハンソンのことが嫌いになりましたもん、まじで。

 

でも、そこがリアルなんですよ。

実際は、そうしてでも有り余るぐらい、チャーリーが悪かったんですよね。

ニコールがこんなことしでかすぐらい、

チャーリーに我慢できなかったんだろうなーって思えるんですよね。

きれいに、理路整然とした内容になっていないところがリアルでいい。

※でもなんか、世の結婚している女性はみんなニコールに共感できる気がする・・w

 

前半はあれよあれよという間にもめごとが大きくなっていく感じで、

中盤は本音ぶちまけ、本音以上の感情爆発、

後半は・・・これは見てのお楽しみに。

 

最終的には、離婚と言えども、世の中には色んな形の愛があるよね~と思わされる作品です。

 

最後にいいシーンがあるんですよ。

チャーリーの。

そこで泣いちゃいました、私。

泣けるんですよ、アダムドライバーの演技。

 

大好きな攻殻機動隊の名言(課長の名言)

「ワイン同様、熟成に時間を要する人間関係もある」

 

これを思い出しました。

 

色々な人間関係がありますよね。

不思議と、上記のように考えると、人間関係において悩むことが減ったりもします。

今上手くいことがゴールというわけでもないし、

形を変えて、成り立つ関係もありますし。

 

まずは出会えたことに感謝。

出会いに感謝できれば、別れの悲しみは半減します。

とはいえ心にぽっかり穴は開くもんですけど。

 

きっと経験がある人が見ると、何倍も胸に来る作品なんじゃないでしょうか。

これは良作だと思います!

私は好きです!

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

そろそろ1日に書く力(思い出す能力)の限界が近づいてきました・・・。

 

Thank you very much!! See you!!