任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
父にダンジョンに誘われる。
アトラス
(ダンジョンに誘ってくるなんて珍しいな……)
↑
体験服が時間を過ぎたので国民服に戻っている。
アトラス
「……父さん。忙しいのに俺の様子みにきてくれてありがとう」
レドリー
「急にどうした?」
レドリーはクスクス笑った。
アトラス
「別に………最近、すごく忙しいそうじゃん。俺になにか手伝える事ある?」
レドリー
「残された時間を精一杯やろうって思ってるだけさ。アトラスはアトラスのやりたい事をすればいいよ」
アトラス「うん……」
レドリー
「俺の父さんも……死期が近づいた時、自分の持ってる技術と知識をできるだけ多くの仲間に伝えようと忙しそうだった。寝る間も惜しんで、ノートに書き残していたようだし………」
アトラス
「……おじいちゃんもそうだったんだ」
レドリー
「父さんが亡くなる前に、同じ魔銃師会のレイラさんも亡くなったから、2人同時に亡くなると技術が途絶えてしまう可能性があったんだ。父さんは、毎日毎日死ぬその日まで本当に忙しそうだった……」
アトラス
(………ティアゴ・バーナードか。魔銃龍騎士になった俺の祖父。歴代の魔銃導師の中でも伸び抜けて優秀だったらしい……でも俺のもう1人の祖父ヴェルンヘル陛下とは仲が悪かったらしい?)
アトラスの時代では、もう彼のことを知るには人づてと誰かの日記や歴史書に頼るしかない。
アトラス
「だからって父さんまで真似して無理しないで。母さんをあまり心配させないでよ」
レドリーのことを大好きなセシリアが、どんな想いで見守っているのだろう。
レドリー
「アトラスも言うようになったね」
注意されたというのにレドリーはなんだか嬉しそうであった。
アトラス「……💧」
4日
年があけてから多分最初の結婚式。
アトラスの友人テリーが結婚する。
テリーは亡きイマノルの息子である。
イマノルが亡くなる時はまだ小さかったテリーがいのいよ結婚します。
アリーチェからの差し入れ。
アトラス
(嬉しい……大事にしまっとこ)
アリーチェ
「アトラス?ちゃんと食べてね」
アトラス
「ずっと保存しとこうかと思ったんだけど」
アリーチェ
「せっかくアトラスのために作ったのに!食べてね?!」
アトラス
「分かったよ……」
(どうして食べないことを悟られたんだろ)
昼
テリーの結婚式
イマノルはガノスで喜んでいるだろうか。
参列者の中にセシリアがいるの嬉しい
おめでとう!!
お相手の方は農場管理官。
しかも世話役だから頑張りやさんだ。
テリーはいい方と結婚しましたね。
お幸せに♪
5日
結婚式まであと少し。
アリーチェに花束をプレゼント。
今日は山岳兵団のリーグ戦がはじまる。
アトラスももうすぐ山岳の人間になるので見学にいく。
セラフィーナ
「さて、今年もやって参りました」
セラフィーナ
「各ファミリーを代表すふ山岳兵長のみなさんで総当たり戦を行い——」
セラフィーナ
「来年の山岳兵長を決める恒例のリーグ戦です」
「現兵団長からどうぞ」
チレーナ・ミラー
「もちろん、今年も最強の座を譲るつもりはありません」
グラディス・プラマー
「今の兵団長には、ちょっとお休み頂きたいと思います」
ヘルマン・ボイド
「総当たり戦ですからね、地道に勝ちを掴んでいきたいと思います」
ジュリアーナ・コルテス
「全戦全力で挑むのに、ふさわしい結果は自ずとついてきます」
イノセンシオ・マルチネス
「勝利の女神は兵団を率いる覚悟のある者にだけ微笑むものです」
ルクレーシャ・ボイド
「みなさん、試合に入れ込みすぎて普段の仕事を疎かにしないようにお願いしますよ」
皆気まずそうに?視線を逸らすw
そして本日の試合
チレーナ・ミラー
VS
イノセンシオ・マルチネス
お互いに同じお守り装備だったがチレーナが先制。
チレーナの勝利に終わった。
アトラス
(山岳兵団は現龍騎士のチレーナがいるんだ。当分はチレーナが兵団長で決まりだろうな)
武術の腕はチレーナが抜きん出ている。
この時代の他の山岳兵長を気の毒に感じた。
近衛騎士隊のトーナメントは現隊長のチェロが勝ち抜いていた。
アトラスの友人シャルルはベテランのカルメロ・バーナードとあたる。
父レドリーの兄の息子がカルメロだ。アトラスにとって親戚だった。
アトラス
(——初戦突破は厳しいか……シャルルと今度ダンジョンポイント稼ぎにいこう)
続く