230年 アリーチェとスピカ | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。


数あるブログの中から閲覧ありがとうございます。

 

こちらのブログは

ワールドネバーランドエルネア王国の日々をプレイし、それをもとに書いています。

 

プレイした際のスクショをもとに書いておりますが創作(妄想)も多くございます。

 

創作話が苦手な方は閲覧お控え下さい。






21日

今日はアトラスからアリーチェに会いに行った。


この後アリーチェは着替えて父親のチレーナたちとゲートに向かうという。


試合のある山岳兵や騎士隊は、それに影響がないようにスケジュールを組むとという。


そのため今日試合のあるチレーナが抜けている時間はアリーチェは必ずゲートの向こう側で仕事をしないといけないという。


アトラス

「——アリーチェ……気をつけて。

俺も一緒行けたらいいのに……」


アトラスはアリーチェの綺麗な手をギュッと握りしめた。


アリーチェ

「大丈夫、大丈夫。アトラスは、アトラスのお仕事頑張ってね。お互い頑張ろう」


いつものダンジョンよりも数倍も危険な場所にいくアリーチェにお互い頑張ろうと言われてアトラスは複雑な胸中だった。


(向こうからしたらだったら早くプロポーズしろよ、ってなるよな……うーん……)


チレーナたちが慌ただしくゲートに行く支度をしている。アトラスは邪魔にならないようミラー家をあとにした。


友人とあのバーニスちゃんと同じだけど全然違うバーニスさんの支援。


このバーニスさんは魔銃兵志願をしている。彼女はまだ独身のため、独身のときに魔銃兵になり、その後結婚すれば旧市街地に引越しする可能性がある。

結婚しなくてもか??

以前セシリアプレイ時にマルティナさんが魔銃導師になっていないのに旧市街地に住んでいて「?」となったのだが……

多分独身時に魔銃師会に入ったからだろう、となった。


どうしてこんなことをしたいのかというと


旧市街地が過疎化している問題と

なぜか旧市街地に国民が住んでいる問題

できれば魔銃師会のメンバーに旧市街地に住んでほしい。頑張っているのだからその権利がある。


のに!!


魔銃導師にならないと引越ししない、導師から魔銃師に戻った?時に旧市街地に引越しするというこの国の仕組み。

つまり、既婚の状態で魔銃師会に入ると旧市街地で住むことは難しい…!


ただでさえ噴水通りの家はぎゅうぎゅうになって空きがあるんだかないような状態なのに

どうして魔銃師会メンバーを自動的に旧市街地に住まわせてくれないのだろうか。


ということで、少しでも抵抗してこんなことをしています。

バーニスさんがさっさと魔銃師会をクビになったらなんの意味もないけど……


山岳リーグ戦



チレーナ VS  グラディス


チレーナは圧倒的な実力の差でグラディスをくだした。


アトラス

(チレーナの強さは異次元だ……よくわからないうちにあいつは化け物になってしまった)


その化け物が義父になるのかと思うとアトラスは物怖じした。


近衛騎士隊のトーナメント表


チェロも無事に勝ち上がっていた。


アトラスは仕事でご飯を食べ忘れていたらしい。

アルドヘルムがそんかアトラスを見かねて食事を差し入れしてくれた。


こんな小さい子に心配されるなんてアトラスは情けないやつだ……


しかもトロピカルタルト


星の日の戦利品だろうか。


帰りに山岳のリーグ戦の戦績を見ると

チレーナは5勝0敗。

つまり、今日の試合で来年の兵団長はチレーナに決まった。


放っておいても知らんうちに勝利しているし、

チレーナは立派になってくれた。


アリーチェが忙しくてデートができない寂しさをイムピョンで誤魔化した。


イムピョンの頭には山岳兵の帽子が被らされている。


朝アリーチェに会いにいくと忙しいのにアトラスに話しかけてくれる。


アトラスはアリーチェに花束をプレゼントするとアリーチェは満面の笑みを浮かべて喜んでくれた。


そんなミラー家をあとにすると

外には友人のシャルルがいて

「なにしてるの?」と聞いてきた。


アトラス

(こいつ……俺が彼女に会いにきたことわかっているだろうに)

「……アリーチェに会いに」



アトラス

「そんなことより

シャルル、誕生日おめでとう」


シャルルは今日8歳の誕生日だ。

事前に把握し、アトラスはプレゼントを用意している。



アトラス

「そういえば今日試合だよな?」


シャルルは近衛騎士隊の入隊トーナメントに出場している。

今日の試合に勝てば入隊が決定するという大事な一戦だ。


シャルル

「あぁ、うん……緊張して昨日から胃が痛いよ」


シャルルがこう言うのも無理はないと思った。

今日の相手はシャルルと相性の悪い相手。

近衛騎士隊に入りたいのに銃で挑んできている。


アトラスがシャルルを頻繁にダンジョンに誘っていたのもその人といずれ当たるだろうと思ってのことだった。


アトラス

「昼ごはん、みんなで食べるか。ピクニックいこう」


シャルルの緊張が少しでも解ければとピクニックに誘った。



゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――


アトラスが帰ったあと、アリーチェは山岳服に着替えて父と共にゲートに向かった。


チレーナ

「くれぐれも無茶はしないように。危なくなったら撤退しなさい」


山岳兵としての実力はないに等しいアリーチェにチレーナは心配な気持ちを隠せない。


アリーチェ

「わかってるって」


ゲートの前には近衛騎士隊の人や魔銃師会の人も集まっていた。


近衛騎士隊と魔銃師会の人がなにやら睨み合っている。


そこに近衛騎士隊隊長のチェロと、魔銃師会の魔銃導師のスピカが現れると険悪な雰囲気がなくなった。


アリーチェ

「騎士隊と魔銃師会って仲が悪いの…?」


チレーナ

「よくくだらないことでいざこざが絶えないって話だけど…詳しくは知らない」


ダンジョンにこもって真面目に仕事ばかり励んでいるチレーナは山岳以外のことをあまり把握していない。


チレーナ

「チェロ様とスピカちゃんがいる間は大丈夫だ。あの方々の前で、騒ぎは起こさないはずさ」


今の組織長は2人とも王族。

結婚しても組織長にまでなったベビーフェイスのチェロはいつの間にかファンクラブができているほどの人気になり、可憐なスピカは独身時代から変わらず国民に慕われている。


スピカが慕われている理由の1つをアリーチェも把握している。自分の父親と昔いい仲だったが一緒になれなかったという過去がある。国民はそれに同情し、スピカの幸せを願っているのだ。



今日もスピカ様麗しい……

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アトラスにとっては「スピカ」と呼び捨てる相手だが、アリーチェたち国民にとって王族は特別な存在。結婚しても彼らに対する気持ちは変わらない。


チレーナ「………」


チレーナはアリーチェの独り言だとなんの反応もしない。反応してはいけないと思っているのかもしれない。


アリーチェ

「お父さんもそう思わない?」




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—馬鹿なこと言ってないで、仕事



チレーナは集まっている人たちの方へ足早に向かっていく。




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おはよう、チレーナ君、アリーチェちゃん


2人に気づいたスピカが微笑んだ。スピカには他の人とは違うオーラがある。微笑みかけられただけでアリーチェはほんわかした気持ちになった。


アリーチェ

(——っ……微笑みだけでなんという破壊力……お父さんはよくこんな愛らしい人を諦めたなぁ……私が男だったら国外に連れ去っていたかも)


父の鋼のごとき精神にアリーチェは感心した。


チレーナ「おはよう」


アリーチェ「お、おはようございます!」


アリーチェは緊張しながらぺこっと頭を下げた。


チレーナ

「今日ここの担当なんだね」


スピカ

「このゲートの向こうが活発になっているという報告を受けたの。急遽私がここの配属になったんだよ」


スピカは戦いつつ、調査のため色んなデータ収集にあたってもらうから俺たちは援護する。山岳兵団もお願いできるかな?

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チレーナ「もちろん。」


スピカ様に怪我をさせるなよ、という空気が皆に流れた。


゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――

スピカからしたら今日の仕事は少しやりにくかった。


チレーナはこのゲートの担当だから必ずくることが分かっていた。その娘のアリーチェもくることも。


アリーチェはスピカとチェロを前にしてドギマギしていた。そんな姿をみて可愛らしいと思いつつ、アトラスという元王子と付き合っているのに、と思ったりもしていた。


スピカはゲートに入る人たちに回復薬を配った。

魔銃師会が作った特製の回復薬で瘴気を中和する効果が追加されている。


アリーチェに回復薬を渡した時も彼女は緊張した面持ちで受け取っていた。


彼女が赤ん坊の頃、スピカは母に強引にミラー家に連れていかれ彼女を抱っこさせてもったことがある。


硝子細工のような今にも壊れてしまいそうな弱くて可愛らしい存在が、スピカがチレーナとキッパリ関係を断たなければと決意させた。


その子が成長し、山岳兵として目の前にいる。


月日の流れを感じながら、スピカはチレーナに対する気持ちの変化を感じた。


昔のような愛しさではなく、友としての気持ちだと。

彼ら親子をみても、スピカの心はもう乱されることはない。


スピカ

「頑張ろうね、アリーチェちゃん」


スピカが微笑みかければ、アリーチェは目を輝かせて


「は、はい!よろしくお願いします!」


恥じらいながら元気よく返してくれた。