230年 真っ直ぐな気持ち | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。

数あるブログの中から閲覧ありがとうございます。

 

こちらのブログは

ワールドネバーランドエルネア王国の日々をプレイし、それをもとに書いています。

 

プレイした際のスクショをもとに書いておりますが創作(妄想)も多くございます。

 

創作話が苦手な方は閲覧お控え下さい。

今日はスタニックの誕生日。


アリーチェに同じことをするのにはあんなに緊張したのに、スタニック相手だとスムーズに渡せてしまう。


アトラス

「野朗相手だとなんも思わないのになー」


スタニック「なにが?」


アトラス「こっちの話」


どうやら心の声が漏れていたようだ。


「アトラス君に紹介したい人がいるんだけど」


昨日試合に負けた報告をしてきたメルヴィナは、慰めてくれたアトラスを「まだ恋人がいない可哀想な友人」だと思ったのだろうか。


ドナ・マリン……


前にTwitter……いや、Xで(X慣れん)で呟いた気がするが



とてもよく似ている人がいる。

生まれは一年違いだが、髪型が違うくらいなのか?

髪型が一緒なら見分けがつかないかも


メルヴィナ

「アトラス君ってさー好きな子いないの?」


メルヴィナは自分に恋人がいるからいない寂しいアトラスにお節介をしてくれているのだろうか。アトラスにとっては不要なのだが……


アトラス

「………よく分からない」


いるともいないとも言いたくなくて歯切れが悪くなる。


メルヴィナ

「昨日、星空の砂を渡したんでしょ?誕生日だったもんね、あの子」


メルヴィナの言葉にアトラスは固まった。


アトラス

「——————な……」


メルヴィナ

「奏士が会いに行くと、目立つよねー」


メルヴィナがニヤニヤと笑っている。


(くそ……着替えていけばよかった……)


やはり神職の服装は目立つんだと実感した。

そして人の噂の速さに慄いた。


そんな話をしていると山岳兵団のリーグ戦が始まり話は中断した。


リーグ戦が終わるとアトラスはそそくさとその場を去った。


山岳兵の目が全部自分に向いているようなそんな錯覚がする。

(錯覚であってくれ)


森で採取でもしようかとふらふら歩いていると、後ろか、声をかけられた。


「アトラス君」


振り返ると山岳兵の女性。


アリーチェの姿があった。


アリーチェから会いにくるなんてかなり久しぶりだった。


ふわりと石鹸の香りがする。

仕事終わりにお風呂に入ってきたのかななどと考えていると

アリーチェ

「あのさ………

2人でどこか行かない?」


アトラス

「ん…?飯でも行く?」


石鹸の香りに気をとられすぎて思考が追いつかない。意味の分かっていないようなアトラスの態度にアリーチェはアトラスの腕を掴んで歩き出す。


幸運の塔が見えた時、アトラスは目を見開いて驚いた。


(——だって、アリーチェは俺に興味ないんじゃ)


幸運の塔の前までくると立ち止まって、アリーチェはアトラスを真っ直ぐに見る。ギュッと拳を、握って勇気を振り絞って口を開いた。


「あのさ……

アトラス君のことが……好きなんだ。

よかったら付き合ってほしいんだけど」


アトラスはびっくりしていた。

アトラス
「ま……まって……アリーチェは、俺のこと、興味ないと思ってた」

アリーチェ
「どうしてそう思ってたの?」

アトラス
「だって………俺は王子から国民になってなんの価値もないから、龍騎士を輩出したミラー家には相応しくない……」

自身なさげに下を向くアトラスに、アリーチェは

「王子とか、王族なんて、関係ないよ。それに王族じゃなくなったから私はこうして気持ちを伝えることができた。」


アトラス
「………アリーチェは、俺なんかでいいの?」

アリーチェ
「アトラス君がいい。
アトラス君のことが好きなの」

真っ直ぐな視線と真っ直ぐな気持ちをぶつけられ、アトラスは彼女にかなわないなと思った。


アトラス
「———俺も……
アリーチェのことが好きだよ」


アトラスは深呼吸をしたあと、勇気を、出して気持ちを口にした。


その一言にアリーチェの顔に花が咲いたように輝いた。


アトラス(あー……それ可愛いな……)


こうして2人は恋人同士になった。


アリーチェ

「アトラス君は国民になってから会いにきてくれないから、好きな子ができたのかなとか思ったりして気が気じゃなかった……」


アトラス

「アリーチェも……会いにこなかったから国民の俺には興味ないんだなって解釈していたよ」


アリーチェ

「そうじゃないの……他に好きな子がいるなら誰なんだろうと思って様子をみてたんだけど…女の子の影はないし、みんなアトラス君に女の子を紹介するから毎日毎日心配だった」



アトラス

「紹介されたからってひょいひょい会いにいったりしないよ。誰でもいいわけじゃないしさ……」


アリーチェ

「さっきはメルヴィナと仲良さそうに話てたからもう気が気じゃなかった……」


アトラス

「メルヴィナは彼氏がいるって」


アリーチェ

「アトラス君はかっこいいからメルヴィナさんの気が変わって迫ってくるってことだって考えられるでしょ?!」


アリーチェは頬を膨らませて反論してくる。


アトラス

(いや、それはないな……)

友人としてもそこまで交流があるわけじゃないのに。それは当人たちにしか分からない事だが。



アトラス

「アリーチェだって、モテてただろう……相手なんていくらでもいるだろうに」


アリーチェ

「——昔からアトラス君以外なんて、考えてなかった」


——俺と同じ気持ちでいてくれた


急に抱きしめたい衝動に駆られるが、ぐっと我慢する。


アトラス

「俺もだよ」



全部都合のいい夢なのではないかと思ってしまう。


アトラスの言葉にはにかみ、アリーチェが隣で柔らかな笑みを浮かべているのが未だに信じられない。


アリーチェと話が終わり、ふと視線に気づく。


兄に見られていた……


ギーゼル

「なにかいいことでもあった?」


爽やかな笑顔の下にニヤニヤした笑いを隠している。


アトラス

「いつも通りだよ」


ギーゼルから逃げるように幸運の塔をあとにした。


そのあと友人たちの支援。


シャルル

「おめでとう、よかったな」


スタニック

「本当によかった」


2人はアトラスの肩をぽんぽん叩いたり、背中をバンバン叩いたりした。


アトラス

(こいつら、もう知ってんのかよ……)



スタニック

「ずっと片想いしてたもんなー」


スタニックとシャルルはニヤニヤ笑っているが、アトラスが片想いしていたアリーチェとは本来結ばれない。だがこうして恋人になれたことを心から喜んでくれていた。


シャルル

「今度お祝しよう」


アトラス

「…そんの祝いしなくていいから」


シャルルに首に腕をまわされ、アトラスは逃れようと体を動かす。


魔物が目の前にくるまでずっとそんなやり取りをしていた。

一旦ダンジョンをでて次はシャルルとアリーチェの支援。


シャルルは武器が斧という不利なもののため、ステータスはあげておきたい。


アリーチェは山岳の次期兵長として鍛えておきたいところ。



シャルルは


「可愛い彼女泣かすなよー」

とアトラスを終始からかっていた。



アリーチェから受けられるミッションがあったのでやってみた。


時界結晶が1つ貰えるものなので恋人が出来たらやっておきたい。




あとがき


ということで

アトラスに恋人が出来ました。



プレイして思ったのは、

スピカとチレーナに申し訳ない気持ちがまたきまふね、アトラスはアリーチェと付き合う条件を達成できたので。


チレーナはどんな気持ちでアトラスと娘を見ているのか……