221年 次代の女王と護り龍 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。

 


画像がちょっと多いかもしれません💦

動画2本あり。




21日 白夜

 

エルネア杯 護り龍バグウェル戦

 

 

 

 

セラフィーノ

「今日は光星にお願いするとかなうんだって」

 

セシリア

「そうだねー

信じていれば、きっと願いもかなうよ」

 

セシリアがセラフィーノと話しているのを少し離れたところから、スピカが聞いていた。

 

 

スピカ

(……お願いしたって、星は叶えてなんてくれないよ…)

 

どこか冷めた様子でスピカは心の中で呟いた。

 

バグウェル戦をみにきたチレーナがスピカのところへやってきた。

 

あと少しで始まる試合に目を輝かせている。

 

 

チレーナ「バグウェルがもうすぐくるね!」

 

 

スピカ「そうだね〜」

 

楽しそうなチレーナの気分を害なさないようにスピカは笑顔を浮かべて同調した。

 

ふと、スピカは気になって聞いてみた。

 

スピカ

「今日は光星にお願いするとかなうんだって。チレーナ君はもう何かお願いした?」

 

 

チレーナ

「うーんまだだけど……スピカちゃんは?」

 

スピカ「私もまだ……」

 

チレーナ「そっか」

 

スピカ

「一番叶えてほしいお願いは、かなえてくれないもの…」

 

独り言のように呟いた言葉にチレーナは寂しげなスピカの横顔を見つめる。

 

 

その時、神官の声が闘技場に響き渡った。

 

 

いよいよ護り龍との対決が始まる。

 

 

「王国最強の武人たる勇者が全身全霊を賭けて挑みます」

 

「セシリア・ラウルさん!」

 

 

「さて、上空に力強い翼の音が近づいて参りました」

 

 

 

 

大きな地響きと風圧

 

 

砂煙の中から現れたのは

エルネア王国の護り龍バグウェル

 

 

 

「4年ぶりのこの日を待ちわびたぞ……」

 

「人間よ、アベンの森の魔獣よりは楽しませてくれるのであろうな」

 

 

護り龍の問いかけに応えてるように微笑むセシリア。

 

「バグウェルよ、本年はここに控えるセシリア・ラウルがお相手いたす」

 

 

「ねぐらの森で夕食を捕らえるようにはいかぬぞ」

 

「4年も待たされたのだから、そう願いたいな」

 

 

「勇者セシリア・ラウルよ、遠慮はいらぬ」

 

「この不遜な龍を闘技場の

床に叩き伏せてみせよ!」

 

 

 

 

「陛下のご命令のままに!」

 

 

セシリアはキリっとした眼でバグウェルを睨みつけた。

 

 

 

 


バグウェル登場動画↑
 

 

お守りは使わない。

 

盾つきの武器であるから、本気でないバグウェルにお守りなしで勝たなければ。

 

 

 

 

 

 

 

セシリア「……っ!」

 

バグウェルの必殺技に全身が、びりびりという衝撃を受ける。

 

 

セシリア(いける…!)

 

ダメージはそこまで受けなかった。

 

渾身の攻撃がバグウェルに連続ヒットした。

 

 

 

「勝者、セシリア・ラウル!」

 

わぁぁっと大歓声と割れんばかりの拍手が闘技場に沸きたった。

 

「人間にしては中々の腕前だったではないか」

 

 

「よろしい、盟約通りドラゴンドロップを授けよう」

「我が龍族の魔力と力の結晶、その血に肉にして更なる高みに至るが良い」

 

セシリア

(もうカンストしてるから必要ないんだけどな…)

 

 

「龍族の秘宝を授かる栄誉にあずかり、重畳に存じます」

「見事であった、勇者セシリア・ラウル!」

 「今日の勝利をたたえ、そなたには、龍騎士の称号を授ける」

 

 

「伝統ある称号、ありがたく拝領致します」

 

「我らエルネア国民の民は、そなたらと交わした盟約を忘れず……」

「今もかくの如き戦士に恵まれておるゆえ、安心召されよ」

 

 

「しかと見届けた」

 

「ではまた、4年後を楽しみにしておこう」

 

 

 

221年

 

護り龍バグウェルとの戦いはセシリア勝利に終わった。

 

 

 

 

戦闘シーン動画↑