任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
25日
今日はレドリーの誕生日なのでみんなで
チョコケーキでお祝いです。
みんなにお祝いされてレドリーは嬉しそう。
………って南国の花をもって
一体どこへ……?
腹が立つので、おーいで引き止めてみたw
リリアをおでかけに誘うが断られるー!
なんで!
2回も誘うと娘も母がかわいそうに思ったのかしつこいから一回だけ付き合ってやろうと思われたのか承諾してくれた。
二人でお風呂へ。
レドリーは近くをウロウロしていた。
いつもプレゼントをもらってるのでお誕生日のレドリーにプレゼントを。
お誕生日なのでお風呂デートに誘う。
そのあとはダンジョン
ステージ18を前に。リンゴが離脱
ダメージを受けすぎたようだ
回復し損ねてしまいごめん
18が終わりここで終了
相変わらずゴミのようなものばかり。
討伐のコインは、模型に興味がないからもらってもなぁ……
確か模型って魔銃師会の培養器のところに置かれるんだよねぇ
正直、ジャマ……
培養器いくのに邪魔なの
さて二週目〜
ラスボスまで行く!
ラスボスでルークがやられた・゚゚(>_<)゚゚・
ラスボスは全員生存には運が必要……?
必勝法がいまだに分からない
疲れたよね、ゆっくり休んでください
今回はスキルドロップ!
苦行の中でこういうことがあると嬉しい
別れ際ルークからミッションを受ける。
ダンジョンに篭っていたのでセシリアはレドリーを誘う。
誕生日にあまり放っておくと、花束を女の人にプレゼントするかもしれない
セシリアは心配になった。
レドリーに誘われて石掘り。
カトリーンさんと夕食。
セシリア「最近お父さんご機嫌だね?」
ヴェルンヘル
「ーーそうかな?いつも通りだと思うよ」
父に差し入れ。
ヴェルンヘル
「セシリアの手作り……!」
そんなことでもヴェルンヘルは喜んでいた。
ヴェルンヘル
「ーー!じゃあ、また。おやすみ」
ヴェルンヘルがセシリアから離れていく。
酒場からリンゴが出てきたところだった。定期的に酒場に行っていたリンゴは、セシリアにダンジョンでこき使われその疲れを酒場の酒で癒していたらしい。
少し酔っているリンゴにヴェルンヘルが駆け寄っていき、二人は仲良さげに帰っていった。
セシリア
(お父さん……
お母さんが出てくるのを待ってたんだ)
魔銃師会にいき、ランキングをチェック
なんなんだこのポイントは……
マルティナさんが2位だと…?
ルークを応援してたまにダンジョンに誘っていたがそれがなければ彼女が1位だったかもしれない。
レドリーの家系からティアゴをチェック
明日でティアゴが亡くなって一年になる
この表示が、なくなってしまう
………
セシリアは母がどんな気持ちでこの時間を過ごしているんだろうと思った。
しんみりしているセシリアとは対照的、もしかしたらそれを汲み取っているのかもしれないがレドリーがセシリアにくっついてきた。
二人は終始ベタベタしていた
爆発しろ
26日
騎士隊のヴァレリーさんの訃報。
アンジェルのお母さんが亡くなった
ヴァレリーさんは特に親しくなかったし、母と色々あった相手の母ということもありセシリアは見舞いも行かなかった。
それがセシリアなりの母の立場を考慮したものだった。
ーー面倒くさいってこともあるんですけどね
カルラちゃんに赤ちゃん報告。
カルラちゃんはその服すごく似合ってる気がする。
スピカは来年は最終学年。
あっという間だなぁ。
ソフィアさんからの赤ちゃん報告!!
ルイス、初夜に備えた甲斐がありましたね。
セシリア
(本当におめでとう……)
みんなの繋いだ命がこうしてまた繋がっていく。
瘴気の森にリリーと一緒に。
このボルッサからドロップする気持ち悪いアイテムが欲しい
これを奏士に渡すミッションがあるから出来るだけゲットしたい。
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
仕事を終えたリンゴは、月明かりに照らされた夜道をエルネア城に向かって歩いていた。
空を仰ぎ、月を見つめる。
(ーーーあれからもう、一年……
ティアゴ君が亡くなって、もう一年なんだ……)
毎日のように一緒にいっていたダンジョン
よく一緒に酒場まで歩いた夜道
1人で歩くことにリンゴはようやく慣れた。
(私………頑張ってるよ)
ぽろっと目から大粒の涙が溢れて、頬を伝った。
地面に落ちて、冷たい地面を濡らす。
「……だめだね、私……」
ーー慣れてきたよ、ティアゴ君たちがいない世界に。
だからといって……平気なわけじゃない…
袖でぐいっと涙を拭いた。
ーー私はしっかりしてなきゃならない。
「リンゴ」
声をかけられる。
振り返るとヴェルンヘルが歩いてやってきた。
リンゴ「お疲れ様……今帰り?」
泣いていたことにバレてないかリンゴは内心ソワソワした。この日に泣く理由なんて一つしかない。ヴェルンヘルをきっと複雑な気持ちにさせてしまうだろう。それは避けたいとリンゴは思った。
ヴェルンヘル
「うん。ねえ、たまには一杯やろうと思うんだけど、一緒に飲もうよ」
にこやかに提案され、リンゴは驚きヴェルンヘルをまじまじと見た。
リンゴ「ヴェルンヘルが……酒場でお酒を?」
ヴェルンヘル
「だめだろうか?」
リンゴ
「そうじゃなくて……何か嫌なことでもあったの?」
ーーまさか女性に振られた…?
ヴェルンヘル
「リンゴと一緒にお酒飲んだら楽しそうだなーと思ったんだ」
輝くような爽やかな笑顔にリンゴは不覚にもドキリとする。
どこからかライトがヴェルンヘルに照らされたのか?と一瞬思うほどに彼の笑顔は眩しい。
リンゴ(なにそれ、かわいい……)
こんな笑顔を向けられて断れる奴がいるのだろうかと思った。
リンゴ「もう、口が達者なんだから」
照れ隠しでこう答えるのがやっとだった。
ヴェルンヘル
「本当にそう思っているんだよ」
リアル
「はいはい、じゃあ、行こう」
歩き出そうとするとヴェルンヘルがリンゴの小さな手を握る。
そのまま酒場に行くと、夜の酒場に滅多に来ない国王の登場に酒場にいた人たちはざわめいた。
ここは国王が旅人女を部屋に連れ込んで酒場の一室が吹っ飛ばされたまさにその現場だ。王妃を伴ってやってきたのだから注目の的だった。
ウィアラ
「陛下。個室でお食事することもできますがいかがしますか?」
周囲から嫌な意味でも視線を集めているヴェルンヘルにウィアラさんが気を遣ってくれたらしいが、ヴェルンヘルは首を横に振った。
ヴェルンヘル「ここでいい。」
ウィアラ「かしこまりました」
ウィアラさんが下がると席につく。
適当にお酒と料理を頼み、一通り揃うと、ヴェルンヘルは酒の入ったグラスを持った。
透明な酒がゆらゆらと揺れている。
ヴェルンヘル
「飲もう。辛い時こそ、お酒を飲むといいんだろう?」
リンゴ「やっぱりヴェルンヘルも辛いの?」
ヴェルンヘル
「リンゴが悲しいのに、それをどうにもしてやれない自分が無力で辛いかな」
リンゴは目を見開いた。
ーーやっぱり、気づいてた……
「無力なんかじゃないよ」
リンゴはグビッとお酒を煽った。とてもシラフでは言えないと思ったからだ。
「そばにいてくれるだけで、十分なんだからっ」
言ってから、リンゴは恥ずかしくなった。ヴェルンヘル相手だとどうしても照れる。
反応がないのでチラリとヴェルンヘルを見るとヴェルンヘルは俯いて、片手で顔を覆って表情が見えなかった。
それが、彼が照れた顔を隠しているからだと分かり、
リンゴ
(もう!反則だって、そういうのっ!!)
人たらしの国王ヴェルンヘルに、いまさらながら振り回される。
リンゴ
「ヴェルンヘル……顔赤いよ」
リンゴ自身の恥ずかしさを誤魔化すように指摘してみる。
ヴェルンヘル
「酒のせいだよ」
俯いで顔をまだ手で隠している。
リンゴ「まだ一滴も飲んでないくせに」
ヴェルンヘル
「リンゴが飲んだ時に一瞬で俺も飲んだ」
そんなことを言っているがヴェルンヘルのグラスのお酒は減っていない。
リンゴ
「ふーん。ねえ、こっち向いて」
ヴェルンヘル「今は…無理……」
リンゴ(……可愛い)
まだ顔をあげることのできないヴェルンヘルに、リンゴは優しさとニヤニヤの混じった視線を向けていた。