任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
18日に結婚を前提に、と言われて奏女をやめて国民に戻った。
星の日、ワフ虫が舞う中ヴェルンヘルと街を歩く。
幸せそうに笑う彼の横顔は私には眩しかった。
リンゴ
「暇だからローデリックさんに餌付けしております」
ローデリック
「……それ本人に聞こえていいものなの?」
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
ある日のデート。
料理が運ばれて、食事をしようとすると、隣の席に見覚えがある姿をみて一瞬固まる。
ヴェルンヘルはスープを口に運びながら私の反応に気づき後ろを振り返ると、私の母であり、騎士隊長の姿に吹き出しそうになって、苦しみだした。
リンゴ「だ、大丈夫?」
ヴェルンヘル
「げほっ……あぁ、うん………び、びっくりしただけだよ」
めちゃくちゃ背後を気にし出すヴェルンヘル。
彼女のお母さんが近くにいたら、落ち着かないよね……
どの時代のヴェルンヘルもリリー・フォードに弱いということが分かった。
王太子にも怖がられるお母さん……
さすが鬼隊長…
今度は女同士で気楽にご飯。
ガラ
「リンゴってなんか変わったよね」
リンゴ「そう?」
ガラ
「前はもっと近寄り難い雰囲気だったけど、今は
そういうのを感じない」
リンゴ
「そんな風に思われてたんだw」
ガラ
「今のリンゴの方がすごくいいと思う…」
リンゴ
「ありがとう♪ガラちゃん大好き♪」
ガラ
(やっぱり印象……変わった)
服を変えたことに気づいたエドモンドさん。
さすがみんなのアイドル
っていうかこーゆーところがみんなに愛されるんだよね、きっと。
別の日
エティ「これ差し入れだよ」
陛下から差し入れだなんて畏れ多い……
リンゴ「ありがとうございますー!」
エティ「最近、ヴェルンヘルとはどう?」
陛下としてはこの国の行く末にが関わることでもあるし気になるらしい。
私たちは一度別れているから尚更だろうなぁ。
リンゴ
「順調……です。優しくしてくれています」
エティ
「ヴェルンヘルに変なことされても、嫌なら叩いてしまったいいからね。すぐにあの子は調子に乗るから」
リンゴ「あはは」
その次の日
秋から冬に変わる。
空気がピンお張り詰めたように冷たくなり、吐く息は白くて寒々しい。
冬か……
冬の訪れは……
もう、祝えないと思っていたのに。
私はティアゴ君に、誕生日のプレゼントを渡した。
ティアゴ
「ーーえ!ありがとう」
この喜ぶ笑顔をもう一度見ることができるなんて。
変な世界だけど、ここは感謝しなくちゃね。
リンゴ
「良かった、喜んでくれて」
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
夜にローデリックさんが訪ねてきた。
リンゴ
「お茶でも飲みますか?」
お茶に誘ったら首を振った。
ローデリック
「ちょっと顔見にきただけ」
鈍感そうなローデリックさんでも、この時間に長居したら誤解されるという認識はもっているらしい。
「アンタが最近ババくさいって評判だから見にきてみた」
リンゴ
「それ悪口ですよね?!」
私は口を尖らせた。
ローデリック
「目的は達成した。帰る」
くるりと踵を返してドアノブに手をかける。
リンゴ
「それ誰から聞いたんですか?!ローデリックさん!」
答えることはなく、「じゃあ」とかえってしまった。
誰だ私をクソババアと呼んでいるのは!!
そりゃ、向こうではそういう年だけど!!
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
どこかで妙なことを言われてながら
平穏な日々が続く。
………
ヴェルンヘルはリチャード(男)と楽しそうにしている。
ヴェルンヘルは雪の降る中、私の腰を抱き寄せ、優しく頭を撫でてくれる。
暖かくて優しい。
ーー下心を必死で隠そうとしているのが、経験から私には分かってしまう。
ヴェルンヘルと同い年の私なら、きっと分からないんだろうな。これがババくさいということなのかな……💧
ヴェルンヘル
「これからも一緒にいてほしいな……
リンゴは大切な人だから」
リンゴ
「うん………私も」
それから数日後
ヴェルンヘルはエンゲージリングを持ってなにか考えていた。
エンゲージリングを持っていても
ヴェルンヘルからのプロポーズがないまま
新年を迎えた……
妹のモモが成人。
妹が成人するのを見届け玉座の間に突っ立っていると
ティアゴ君が差し入れをくれた。
ティアゴ
「これ作ってきたんだけどよかったら食べてね」
ヴェルンヘルがいるにスクショで気づく
リンゴ
「ありがとう!」
ティアゴ
「どういたしまして。口に合うといいんだけど」
久しぶりのティアゴ君の手作りの差し入れ…!
ちょっと沈んでいた心に光がさした。
バーニーさんが仕事終わりに顔を出してくれる。
この穏やかな顔は、見るとホッとするなあ。
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
冬が終わり、春がやってくる。
この日はなぜか子供でもいける
「森の小道」に誘われる。
ちょっと舐めてません……?w
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
この日は珍しい人が朝からやってくる。
どうしたのだろうと思っていると
ガラ
「リンゴお誕生日おめでとう♪」
ガラちゃんが誕生日をお祝いにきてくれた…!
リンゴ
「ありがとうー!」
わざわざきておめでとうって言ってくれるなんて嬉しい。
………向こうの世界(?)も同じような時間が経過しているんだろうか。
そうだとしたら、とんでもないことになっていそう……
不安に駆られ、私はティアゴ君のところへ。顔を見るだけでも安心できるかも。
リンゴ
「おはようございますー」
ノックして入るとそこにはティアゴ君1人がいた。
朝ごはんはもう終わったみたい?
ティアゴ
「リンゴじゃないか。どうした?」
リンゴ
「別に……今日の占いにアッシュ髪をみると吉ってあったから見に来たんだ」
ティアゴ
「キャラバンの占いか?あんなのあたるのかな」
リンゴ
「バカにできないよ、キャラバンの占いは」
私の脳内メーカーは金と食欲だったから……
恐ろしいよ占いは…。
ティアゴ
「あ、リンゴ、お誕生日おめでとう♪」
思いがけないお祝いの言葉に私は驚いた。
この時代のティアゴ君は、あまり私に興味がないっぽいのに、覚えていてくれたんだ。
リンゴ
「ありがとう」
顔を見に来てよかった。
なるようにしかならないよね。
単純な私はティアゴ君のお祝いの言葉一つで不安が飛んでいった。
ティアゴ君の家から出ると、会いにきてくれたヴェルンヘルと会う。
ヴェルンヘルは私が出てきた建物をチラッと見た。
あ。分かる。誰に会いに行ったんだろうって思ってる………これ、あとでここの住人をチェックすると思う。なにもやましいことはしていないから別にいいけど。
ヴェルンヘル
「今日もリンゴに会えて嬉しいよ」
リンゴ「私もだよ」
ふわりと爽やかな匂いがして、頰に柔らかな感触がした。ヴェルンヘルが私の頰にそっとキスをして離れる。
ヴェルンヘル「またあとでね」
リンゴ「うん」
私が歩き出すと、ヴェルンヘルは建物の住民名簿を見ていた。
……可愛い……
この青年ヴェルンヘルをあまり不安にさせないように気をつけよう。
その日のデートは幸運の塔。
帰り際、
ヴェルンヘル
「誕生日おめでとう」
調子はどう?はいらない気が……
誕生日も祝ってくれた。
青年ヴェルンヘルはパーフェクトなんじゃないかな。
それがどうしたらあんな風に進化してしまうのだろうか
それともこの青年ヴェルンヘルは、あのヴェルンヘルとはまた別の人格……?
ヴェルンヘルとこのまま散歩へ。
春の穏やかな風を感じながら2人で歩く。
みんながいて、大切な人たちが暮らしている。
このままここで暮らすのも悪くないな、なんて思ったりした。
この頃、時が流れていて、私が積み重ねてきた日々が夢かなにかなんじゃないかって思えてきた。
朝起きるとバーニーさんがうちで朝ごはんを食べていた。
えっと、、反応に困るw
スキップするとこんなことがよく起こります
前にバルナバも同じことをしていたw
ヴェルンヘルがどこかへ向かうのでついていくと
マドックさん(ヴェルンヘル父)と採掘だった。
ヴェルンヘルは家族と仲がいい。
やる事がないのでガラちゃんとご飯♪
魔銃師になってから、忙しい日々を過ごしていたからこんなに時間を持て余すことがなかったからのんびり過ごすのは新鮮に感じていた。
そろそろ飽きてきたけど……
ガラちゃんが家まで送ってくれたりと楽しい時間
を過ごす。
デートの帰り。
チュと唇にキスをされる。
それがだんだん深くなっていき、舌が絡められる。
唾液を流し込まれているみたいでなんだか変な気分になる……
気づくとベッドまで後ずさりしていて、そのままベッドに押し倒された。
ヴェルンヘルが覆い被さっていて、驚き息を呑んだ。片手がヴェルンヘルの大きな手に絡められ、熱を帯びた黒い目が真っ直ぐ私を見つめてくる。
リンゴ「ヴェルン…ヘル」
ヴェルンヘルの顔が私の首筋に埋まる。舌が首筋のなぞり、身体がゾワゾワした。
ーーマズイ……
「姉ちゃん遊ぼー!!」
陽気な声と共に遠慮なしにドアが開かれる。
弟のセイだった。
セイ
「………ん?殿下なにやってんの?」
私に覆い被さるヴェルンヘルを見てセイはキョトンとする。
ヴェルンヘル
「ぁ、えっとこれはその……」
慌てて私から離れてヴェルンヘルは取り繕うとするが
セイ
「……殿下が姉ちゃんにエッチなことしてる!」
大きな声で叫ぶと、部屋から出ていった。そして
「聞いてよ、殿下が姉ちゃんにエッチなことしてた!」
外にいる誰かにちくり始めた。大きな声だからここまでよく聞こえる。これは止めないと面倒なことなりそう。
「へぇ〜それはそれは……」
笑いを含めた男性の声。
ーーこの声はティアゴ君…!
ヴェルンヘルはダッと部屋を飛び出した。私はそっとそのあとを追って様子を覗き見る。
ヴェルンヘル
「セイ君誤解だよ!そこまでしていないんだ」
ティアゴ
「まだお若いですから仕方ありませんよ」
ヴェルンヘル
「だから、誤解ですって!」
セイ「このスケベ野朗」
弟は殿下に暴言を吐いていた。
「ドスケベ野朗」
殿下に対して少しは遠慮しろと思ったが、幼馴染だからそういう配慮は全くない。
セイ
「お父さんに言いつけてやる!」
ヴェルンヘル
「ジェ、ジェレマイアさんだけはやめてっ…!」
この前の酒場デートで隣の席にお母さんが座っていた時以上に焦り出した。
今日も平和だなと私は家の中に戻った。
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
酒場で友人と食事をするヴェルンヘルははぁとため息をついた。
ヴァーノン
「なにため息ついてんのさ?」
ヴェルンヘル「なんでもない……」
ヴァーノン
「彼女に手を出そうとしたら、彼女の弟君に見つかっちゃって最後まで出来なかったんだろ?元気だせよ」
ヴェルンヘル「なななななぜそれを……?!」
ヴァーノン
「このヴァーノン様の情報収集能力を舐めてもらっては困るな」
ヴェルンヘル
「どうせ近くにいたんだろ……暇人め」
友人の情報網には世話になっているヴェルンヘルではあるがこんかプライベートまで把握されるのは複雑なのかヴェルンヘルは顔を顰めた。
ヴァーノン
「結婚しちゃえばいいじゃん。陛下からもそろそろって急かされてるんでしょ?」
ヴェルンヘル
「……そうなんだが……色々あるんだ」
ヴァーノン
「一度振られてるから、プロポーズを断られるんじゃないかって思うと怖くて出来ないでしょ」
ヴェルンヘル「!」
図星だったようでヴェルンヘルは少し目を見開き、ヴァーノンを恨めしそうに睨んだ。
ヴァーノン
「分かるよ〜断られたらショックでかいよねー。」
皿に残った食事を口にかき込むと、ヴァーノンは立ち上がった。
「よし、俺がそのリンゴちゃん?に確かめてくる」
ヴェルンヘル
「はあ?ちょ、いいからそういうの!」
止めようとしたが、ヴァーノンは颯爽と酒場から出て行った。ヴェルンヘルも後を追おうとすると、ウィアラさんと目が合った。
「まだ沢山お皿に残ってますよ」
ウィアラがにっこりと微笑む。
テメーこんなに残すんじゃねーだろーな。
という声がヴェルンヘルには聞こえたような気がして、渋々1人食事を続けることにした。
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
ここからは、本編でヴェルンヘルの友人筆頭だったヴァーノン氏視点になります。
リンゴ・フォード
近衛騎士隊リリー隊長の娘。リリー隊長譲りの戦闘能力を持ち合わせているが、少し変わった子として有名だ。
同世代の中では、可愛いとそこそこ人気はある子だが、俺は話したことがない。
ヴェルンヘルと付き合ったり別れたりしているからこの国の有名人でもある。
リンゴの姿を見つけ、声をかけるタイミングを見計らう。
見た目は可愛いけど、ヴェルンヘルが彼女にこだわる理由がよく分からない…
「なにか御用?」
ツインテールの女の子がこちらを見ていた。
ジロジロ見たたから怪しまれたらしい。
ヴァーノン
「いえ……あの、ヴェルンヘルの彼女さんがいると思って思わず見てしまって……すみません」
なんだろう
この子から謎の圧を感じる。
リンゴ
「ヴェルンヘルのお友達……ヴァーノンさんですね。こんにちは」
にっこりと笑顔は可愛らしく可憐な花のよう。
なのになぜたろう。
この子からは同世代からは感じないなにかを感じる……まるでこの世のものではないような。
不思議な感じがする。
なにもかも見透かすような目をしている。
ヤバい、この子はヤバいと俺の直感がそう告げている。
ヴァーノン
「ヴェルンヘルの彼女がこんなに可愛い子だなんて!あいつも幸せだな〜!それじゃ✨」
俺は逃げるようにリンゴ・フォードから離れた。
なんなんだあの子
友達の彼女に会いにいってこんなにも不気味に感じるなんて。
俺は会いにいったことを後悔した。
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
リンゴ目線
ヴァーノン・レメルジ
ヴェルンヘルと結婚した時、ヴェルンヘルの友人筆頭だった男。
まるで私を異物をみたかのような反応をしていた。
この世界できっと、初めて私を本来いない人物であると気づいた人間。
私はなんとなく感じた。
終わりがやってくることを。
あとがき
セーブすることが出来ないため、
流れに身を任せていたら全くプロポーズされないという状況になりました。
これはこちらからいかなくちゃ……なのか?
よくよく考えてみると
ヴェルンヘルは一度リンゴに振られているし、私が彼の立場なら慎重にならざるをえないなーと思うと
ちょっとリアルに感じました。
こんなところもエルネアの面白いところです。
(都合のいい解釈をしておりますw)
2人の話はあまりベタベタになりすぎないように注意しています。
もう少し過激?な表現でラブラブにしてもいいのかなーと思いつつも、ティアゴとのことがあったため控えめにすることにしました。
んなことどうでもいいなんて言わないで〜
あとジェレマイアって変換しようとすると