任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
エルネアファンブック届きました!!
まだ面倒で特典の申し込みしていないのですが
楽しみです♪
*ヴェルンヘルの観察を主にすることがこのプレイの目的であるため、待機しているとヴェルンヘルがリンゴの元へやってくる。
ヴェルンヘルは朝一に男に会いにいくはで他の本命の子が判明しないということにこの頃なっておりました。
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前回は
憂鬱な朝がやってきた。
今日こそ、ヴェルンヘルに彼女ができるかもしれない。
そう覚悟を決めて、私は家から出る。
玉座の間に出ると丁度ヴェルンヘルも出かけるところだった。私の姿を見つけると真っ直ぐやってきた。
ヴェルンヘル
「おはよう」
リンゴ
「おはようございます」
ヴェルンヘル
「どこかで魚でも釣ろうと思ってるんだけど一緒にどう?」
昔と同じような人懐っこい笑顔を浮かべて誘ってくる。
ズルい……
ヴェルンヘルはなかなかの人たらしなところがあるようで、私もそれに翻弄される1人だった。
リンゴ「…いいよ」
断れず、私は承諾するとヴェルンヘルは
「良かった」と微笑んだ。
私がどんな思いで別れを切り出したのか知らないで、私の心を揺さぶってくる。
世の中の女性たちがヴェルンヘルにときめくのは無理もないと思ってしまう。
前を歩くヴェルンヘルの背中を私は恨めがましく睨んだ。
連れ立って歩く私たちをお父さんは心配そうに見ていた。
ヴェルンヘルと釣りが終わるとメリエルのところへ。
私はメルエルにヴェルンヘルのことを相談した。
メルエル
「家が隣同士だと別れたあとも毎日顔を合わすからなかなか忘れられないのかも」
リンゴ
「それも……そうだよね……」
メリエル
「話聞いているとリンゴも殿下も未練たらたらな感じがするんだけど……どうして別れたの?」
リンゴ
「未練タラタラじゃないし……」
メリエル「本当に?」
メルエルはクスクス笑っていた。
リンゴ
「他に好きなひとがいるから別れたの」
そう言うと意外だと思ったのかメルエルは少し驚いた顔をした。
メリエル
「そうなの?なら、早く告白しちゃえばいいのに」
リンゴ
(もう手遅れすぎるしこの世界?じゃそーゆー関係じゃない…)
「まあ、ゆっくり交友を深めてからにする」
メルエル
「そんなにのんびりしてたら
彼女できちゃうよー」
リンゴ(もう、結婚して子供までいます…)
「そうなんだけどね……」
好きな人がいるとか、そういうのは口実だ。
私にとって、もう……終わったことなんだから。
この世界は夢…幻なんだろうから……
苦笑して話を終わらせて帰ろうとすると、ガラちゃんがやってきた。
何か用かな??
ガラ「リンゴに紹介したい人がいるんだ」
リンゴ「えっ……誰?」
ガラちゃんからの紹介……!
誰なのかちょっとワクワクする。
ガラ
「ティム・マルチネスっていう人なんだけど…」
ティム君……!
私は笑いそうなるのを必死に堪えた。
向こうの世界では、ティム君の姉メーベルさんとお父さんのバルナバさんに何度も紹介されたっけ
ティム君ばかり紹介される……
そういえばこっちのティム君は元気だろうか。
会いたい気持ちはあったけど、今回はパスした。
この狭いエルネア王国だからどこかですれ違うかもしれない。
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本編でもここでもティム君を紹介されてウケました
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家が隣同士ということもあり、朝一でヴェルンヘルに声をかけられる。
ヴェルンヘル
「これからどこに行くの?」
リンゴ
「うーん特に決めてないよ」
ヴェルンヘル
「……そうなんだ。」
ヴェルンヘルは怪訝そうにしていた。
私はその意味がよく分からないけど、長話をする気はないので話を切り上げる。
ここでバーニスちゃんからの誘い。
今日で仕事納めだから誘いにきてくれたんだ。
一緒にドルム山にいくことに。
バルナバさんを見かけたので挨拶を。
なんとなくみんなが気を遣っている気がしてならない。
ヴェルンヘルと別れたことが原因だろうなぁ。
この国で別れるカップルは珍しいから…
ローデリック
「ハーブ摘みなんかどう?」
いつも通りに接してくるローデリックさん。
この人は何があっても変わらない。
ジェラール……
頭可愛い………
ローデリックさんとサブリーナさんが話している。
あの仏頂面で、サブリーナさん一筋…
なんかいいなぁ…。
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ここからヴェルンヘル視点
他に好きな人が出来た
そのような事を言われ、別れを告げられた。
別れて数日間、リンゴから男に会いにいくこともなく女友達と出掛けるくらいで彼女の周辺に男の気配はなかった。
ヴァーノン
「そりゃ、殿下のことが好きじゃなくなったってことじゃねーの?」
簡単に話を説明すると、アッシュ髪のヴァーノンという青年が憐れみを含んだ目で言った。
ヴェルンヘル
「……はぁ、やはりそういうことかな」
ヴェルンヘルにとって、数少ない本音を言い合える仲であるヴァーノンに言われため息をつく。
昼下がりの酒場で、2人は遅い昼食を食べていた。
ヴァーノン
「例の。旅人と接触してるの、その、リンゴちゃん?に見られたんじゃないか?」
ヴェルンヘル
「見られたところで国外情勢を教えてもらっていただけなんだが」
ヴァーノン
「殿下がさぁ、旅人の女に声かけまくってたら女遊びしてるんじゃないかって心配になるのも彼女としては当然だと思う」
ヴェルンヘル
「男の旅人の方が多かったけどね」
ヴァーノン
「女の子に声をかけてる所ばかり見られてたって可能性はあるよ」
ヴェルンヘル
「………」
それで別れるほど嫌われるのだろうかとヴェルンヘルは疑問に感じた。
ヴァーノン
「元気だせよ。殿下なら女はよりどりみどりじゃん」
親友が励ますためにかけた言葉にヴェルンヘルは苦笑した。
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この日やってきたのはティム君。
ティム
「おはようございます。あなたのことを紹介されたので、会いに来ました」
リンゴ
「えっ?それでわざわざ……?」
誰に紹介されたのか気になる…!
ティム君とこちらでも知り合いになった。
ティム君に私を紹介したのはバルナバさんかメーベルさん……それかガラちゃんかな??
紹介はまだ続く
メルエルから紹介された人
暇だから会いにいってみることに。
………なんだかヴェルンヘルによく似ているような。
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210年
年が明ける。
新しい年の始まりと共にヴェルンヘルは一つ歳を重ねる。
朝一で会いにきてくれるヴェルンヘル……
他に気になる子はいないのかな…
リンゴ
「お誕生日おめでとう」
アルシア
「おはよーございます!」
天真爛漫な笑顔で挨拶してくれたのはこの時代のアルシア!
可愛い……
まさかこの頃、アルシアの婚活があんなに大変になるとは夢にも思っていなかったなぁ。
バルナバさんからお誘い
私はなんとなくバルナバさんが何か言いたいことがあるのを感じた
リンゴ
「………何か話があるんじゃないんですか?」
バルナバ
「話というか…」
バルナバさんはキョロキョロと辺りを見回し誰もいないことを確認すると、私に近づき、
「今日……リリーちゃんって機嫌悪かった?」
お母さんの機嫌……?
リンゴ
「バルナバさん……何をしたんですか?」
バルナバ
「………なにってことでもないけど」
浮かべる笑顔がぎこちない。
リンゴ
「ふーん?」
バルナバ
「リリーちゃんのことが怖いって話をしたら、メーベルが本人に告げ口してしまって」
山岳兵団長様は大変だ……
騎士隊長の機嫌を損ねることがとても怖いみたい。
バルナバ
「機嫌が良さそうなら謝りに行こうと思うんだけど」
機嫌が悪ければ怖くて近寄れないってことかな。
………お母さんは、どれだけみんなに恐れられているんだろう。
この国の鬼か化け物なのかな?
リンゴ
「こういうのは遅くなるとお母さんは面倒くさいです。早く行った方がいいと思います」
機嫌が悪かったとしたら、エドモンドさんやバーニーさんあたりが犠牲になる。
ティアゴ君も危ないかもしれない。
ダンジョンじゃなくて、手合わせで潰しにいくかも…
バルナバ
「そっか……今から行ってくるよ……」
リンゴ
「差し入れを持参した方がいいとおもます」
お母さんはバルナバさんに弱い
もし怒っていたとしてもバルナバさんが差し入れ持参で謝ればきっと許すと思う。お母さんは単純なところがある
*何気に母リリーをディスるリンゴ
バルナバさんが去っていくと入れ替わりでティム君がやってくる。
父親の背中を見ながら苦笑している。ティム君も事情を知っているようだ。その話を今していたことも。
ティム
「ごめんね、面倒な事に巻き込んだようで……」
リンゴ
「大丈夫。すぐに解決すると思うよ」
こんなくだらない喧嘩できるのも平和だからだよね
ティム君と話が終わり、歩き出すとメルエルの姿。
メルエル
「あなたに奏女の後任として神殿勤めをお願いしたいのですが、いかがですか?」
神殿勤め……?
これって!!
リンゴ
「これもシズニのお導き
喜んで承ります」
儀式を行うため神殿へ。
メルエル
「それではこれより神々の御前にて引き継ぎの儀式を執り行います。
よろしいですか?」
リンゴ
「大丈夫です。
素直な心で教えを授かります」
この日
私は奏女に就任した。
最初の仕事。
ウィーリアの花を摘む。
独り身なのが可哀想だと思われているのか
クレメンスまで紹介にくる。
ヘラルド・ロッシドラゴ……
元の世界でセシィーさんの娘さんの旦那さんじゃん……
ちょっと無理……会いにいくことすら遠慮する。
夜になるとファンホさんが会いにきてくれたけど
いくらヴェルンヘルと似てるといっても、
彼にときめきは感じない。
ファンホさんが帰ったあと、椅子に座り広い室内を眺める。
「あっ……」
窓の外に月が見え、私は窓の近くまでいき空を見上げる。
空を照らす月を私はしばらく眺めていた。
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同じ頃
家族が寝静まった王家の居室の窓からヴェルンヘルも星空を見つめていた。
漆黒の瞳に月が映り、その表情を窺い知ることは出来ない。
彼はしばらく月を見つめていた。
あとがき
前回のと間が空きすぎて書いてる本人でさえ何を書いたんだっけ?状態……😅
頭の中がモンハンライズモードになると、何書いていいんだか分からず💦
ヴェルンヘルと別れてから「あ、奏女やってみたい」と思い、メルエルにめっちゃ話しかけていました。
無事奏女に就任ー!
でもあっという間に奏女に飽きてしまいました。
仕事してもデータ残さないし……
花を摘んで香水作ること以外……なにするんだっけ???
そんな感じで奏女時代はそんなに長くありません。
バルナバとリリーの話は前に書いたものと似ています。
この時代でも同じようなことが起きた、という設定です(*´艸`)