太陽の君⑩ 緑の果実に込める願いと祈り | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

 任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。



23日

 

 


ヴェルンヘル

「これ作ったんだけどよかったら食べてね」


キラキラの笑顔で差し出された料理に私は一瞬固まった。


 


リンゴ

「ありがとう……」

 

 

………青いゲソフライ



これに見覚えがある。





あの女がうちに朝までいたあの日



朝ごはんを食べずに家を出た私にヴェルンヘルが差し入れしたものだった。



あの時は軽く殺意を抱いたものだ。




リンゴ

「ヴェルンヘルはさ………この料理どうして作ったの?」



ヴェルンヘル

「俺、それけっこう好きなんだ。材料の魚がなかなか釣れなくてやっと釣れたからリンゴにあげよーと思って」

*青いゲソフライ、美味しくないらしいのが必要な材料はそれなりに釣るのが難しい。


純真な笑顔を浮かべて説明するヴェルンヘルの笑顔は眩しかかった……




あれ


もしかして。


あの時、嫌がらせみたいに渡してきたわけではなく…?


私の怒りを鎮めたくて自分の好きなものを渡してきたの…?

いやでも美味しくないのに、一般的に……

分かりにくいって…



解説

つい最近のプレイでも、ヴェルンヘルが青いゲソフライを持っているのを何度か確認しています。

貰ったものではなく、作ったもののようで、青いゲソフライを嫌いではないんだろうな、と勝手に解釈しました(笑)


 

ヴェルンヘルと滝を眺める。



滝の音を聞きながら、私は思っていることを静かに反芻する。



過去は変えられない



私のしたことは変えられないし、


私は過ちを犯したけれど………


後悔はしてない。



ティアゴ君と寄り添った日々を後悔していない。



 


イマノルがデートしている。


この時代のイマノルとは関わっていないから他人



 


この時代のイマノルはカピトリーナさんという美人さんと付き合っていた。



 


向こうの世界では散々苦労させやがったくせにあっさり彼女作っているとは…💢



゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――




ヴェルンヘルが家まで送ってくれる。


二人きりになったところで私はカバンから



 

色づかぬ果実を取り出した。



この世界のヴェルンヘルは真っ直ぐで、

きっと素敵な国王になる。



きっと向こうのヴェルンヘルもいい国王なんだと思う。


私は、彼には相応しい人間ではなかった。




だから。





私ではない誰かと幸せになってほしい。



リンゴ

「あの、実は私と別れてほしくて」



 


ヴェルンヘル

「え?!

冗談……だよね……?」


ヴェルンヘルは動揺して息を呑んだ。


 


リンゴ

「突然でごめんね………

でも本気なんだ

他に好きな人ができちゃって」


 

ヴェルンヘル

「………他に好きな人……」


愕然として黒い瞳が私を見つめる。悲しみと失意、色んな感情が混ざっているように見えた。



リンゴ

「だから、、こんな気持ちでヴェルンヘルとは付き合えない……ごめんね……」



部屋の中が静まり返る。





重い沈黙が流れた。私はヴェルンヘルを直視できず俯き、言葉を待った。





ヴェルンヘル

「………………わかった」



少しして、絞り出すような声がした。光がなくなったようにヴェルンヘルは沈んだ表情で去っていく。





私にとってもヴェルンヘルにとっても、


これでいいはず。


いいはずなのに。




「おかしいな……どうして」





どうして涙が止まらないんだろう。






 

 ゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――

 


エドモンド

「こんばんは」


その日の夜


エドモンドさんが私のところにやってきた。


「大丈夫?なんだか沈んでるみたいだけど」



リンゴ

「………大丈夫です……お気遣いありがとうございます」



さすがみんなのアイドル……。

優しいね…。



゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――



24日


 

私はティアゴ君の元へ向かった。


今日はティアゴ君の誕生日だった。


リンゴ

「ティアゴ君、お誕生日おめでとう♪」



ティアゴ

「ありがとう。俺の誕生日覚えててくれたんだ」



リンゴ

「まあね〜一応」


……ティアゴ君の誕生日を忘れるわけがないよ。


冬の訪れはティアゴ君のお誕生日で、


寒さが厳しくなる冬至の日は、ティアゴ君をガノスに送る葬儀の日だもん……



ティアゴ

「………なあ。リンゴから別れを切り出したって聞いたけど……本当なの…?」



リンゴ

「………」



ティアゴ

「あんなに殿下のこと、好きだったのに…」



リンゴ

「………色々あるんだよ」


ティアゴ君相手だと本当のことを言いたくなる。


それを抑えて私は曖昧に笑った。


この世界のヴェルンヘルが、私ではない誰かと歩み出すのを見届ければ、この変な夢は覚めるかもしれないと、漠然とそんな考えがあった。



覚めない夢はない。



゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――



翌日

 

 

いつも朝一番に会いにきてくれるヴェルンヘルは、当然私のところにはこなかった。


これでいい。

これで良かった。


ズキッと胸が痛む。



痛みを振り払うように歩き出す。ヴェルンヘルとは別の方向へ。


゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――




この頃たまに話すメルエルという人と親睦を深めていた。


そうやって時間を潰す。



ヴェルンヘルが、誰に会いにいったのか


なるべく考えないように。



それでも昼にはプロフィールを見てしまう。


 

 

恋人欄に名前がなし。


同級生で付き合ってる人たちは僅かだから、ヴェルンヘルに群がってる誰かがきっとヴェルンヘルに告白しているはずだと思うけど


さすがに昨日別れてすぐには恋人は作らないのかな……


彼の恋人欄に名前がなくてホッとしてしまう私は


どうかしている……



ぼんやりしているとクレメンスが気遣ってくれた。




 

探索してみたら?

って提案された。


たしかに探索は気が紛れるね。



あれ。


ティアゴ君がこんな時間にウロウロしている。

珍しい。


リンゴ

「どこに行くの?」



ティアゴ

「農場Aだよ。農場の仕事でもしようと思って」




リンゴ

「ティアゴ君の畑ってFだよ。他人の畑でも荒らすの?」



ティアゴ

「あ、そっか。俺の畑はF……」


ん?


今日のティアゴ君は少しおかしい。



あぁ………なるほど。



私はティアゴ君の様子が少しおかしい理由を察した。


今日は209年25日。




………ティアゴ君の二人目の息子が産まれる日。


それで落ち着かなかったわけだ。



こちらの息子君の名前はアルベルト君だった。


向こうではレドリーという名前で、私の娘のセシリアと結婚する。


このままいけば、この子の運命も変わるんだろう。




*別れたのはヴェルンヘルを観察することが目的でもありました。寝不足でプレイしていたのでここで間違えてリンゴから声をかけてしまいました。


そしてどの時点か定かではないのですが、

仲良し申請されたらしく、寝ぼけまなこで承諾してしまったようです…セーブしていればリロードできるのですが、セーブ枠がないため、ミスを引きずることに。



ヴェルンヘルはこの日の朝一番に魔銃師会の男性に会いに行っていた……なぜ…


女の子じゃなくて拍子抜けする。


 

ヴェルンヘル

「なにしてるの?」


近くにいるのを不審がられたのか、声をかけられてしまった。



 

リンゴ

「ちょっと人に会いに行くところだよ」


適当に答えると、



ヴェルンヘル「そうなんだ……」


ヴェルンヘルはキョロキョロと周囲を見回した。




゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――





ジェレマイア「おはよう」



お父さんにキノコ狩りに誘われた。


 

 

お父さんは何も言わないけど、

私たちが別れてから心配してくれている。


ヴェルンヘルも産まれた時から見てるだろうからよく知っているだろうし、そんな人と私が付き合って、別れれば心配だよね……


ごめんね、お父さん。


 

キノコをとっていると


近づいてくる人影に気づいてお父さんが離れていく。


 

 

ヴェルンヘル「おはよう」


前と変わらない気さくな様子でヴェルンヘルが挨拶にきてくれた……

間違えて仲良しになっちゃったから




リンゴ

「おはようございます」


 

ヴェルンヘル

「東の方の森でキノコや薬草でも探そうかと思ってるんだけど」


 

ここも東の森だけど……



よせばいいのに、私はなんとなく承諾してしまう。



 

 

 キノコを採っていると、ヴェルンヘルに会いにくる女の子たちが何人もきた。


みんな独身彼氏なし。



私はそっとその場を離れた。



彼のプロフィールの恋人欄に再び誰かの名前が刻まれる日は、きっと近い。



 

 

 

 ゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――


 

あとがき

何度か書いてあるとおりセーブが出来ないため、

ミスしたら修正できない……致命的なミスはないだろうと思っていたら、間違えてヴェルンヘルからの仲良し申請をオッケーしてしまいました。


これをどうにかするにはさっさと付き合って再び別れることなのですが、心が痛すぎてそれは出来ませんでした( •́ ̯•̀ )


ヴェルンヘルが魔銃師の男性に会いにいってますが近くにいたツェザーリ氏にも会いに行ってるんじゃないかなーと思いました。


過去のブログをみると、朝一にツェザーリ氏の自宅を訪ねているようなことがありました。

ツェザーリ氏とヴェルンヘルがよく歩いているのをこの時代でもあっちの時代?でもよく見かけています。


ツェザーリ氏は確かボルジャー姓でヴェルンヘルとは親戚関係にあると思われます。

ブログを書いた当時は親戚関係にあるのは分かっていても親密な関係にあることを分かっていなくてヴェルンヘルを暗黒色だ!と私は怒っていました…女に会いに行ったと断定してしまった


黒だと思ったら黒にしか見えなかった…💧


ヴェルンヘルが女性にモテててよく周りにいるたのでハーレム状態でした。


それはロイヤルだからなのか、ヴェルンヘルが女たらしだからなのか……