太陽の君⑤ 私の気持ちはどこにあるの | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。 



有料ダウンロードに
春のお茶会服・ガルフィンが追加♪
子供服もこのパックに含まれています。
リンゴがしているのはうさ耳ハット・赤
ヴェルンヘルがしているのは帽子屋のハット・赤
あとうさぎの仮面もあります
帽子は魔銃師の帽子を被っても素敵だと
思います✨

 




゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――




 

朝1でやってきた次代の国王は、緊張した面持ちで私を幸運の塔へ誘った。



リンゴ「ーーーー」


イレーネさんは?他の子は??


私の胸が早鐘のように脈打っている。


『素直に』って言ってくれた言葉を思い出す。






誘われて


嬉しい or   嬉しくない




胸のドキドキする鼓動で

答えは明白だった。



 

リンゴ「うん……」


頷き、ヴェルンヘルの後を歩く。


 


外は雪が降っていたが緊張しているせいか寒さを感じない。


 

幸運の塔に入った時………私は真紅の制服が見えて息を呑んだ。


偶然通りかかったのかもしれないけど………




タイミング……!






幸運の塔までくると、ヴェルンヘルは私に真っ直ぐ向き直り真剣な眼差しをで切り出した。



ヴェルンヘル

「あのさ………オレ……

リンゴのことが……好きなんだ。

よかったら付き合ってほしいんだけど」



嬉しかった……


この言葉を例え夢の中であってももう一度聞けて私は嬉しかった。



彼は未来の国王。

彼の横にいることは国中の女の子が望んでいる。



でも私たちの未来に幸せはない。




お互いがお互いを裏切り、仮面を被る国王夫妻。




そんな未来が分かっていて………







ヴェルンヘルの手をとることはできない。




 


リンゴ

「………ヴェルンヘルのこと、そんな風に考えてなくて……ごめんね」


私の言葉にヴェルンヘルが息を呑んだ。


風が強くなって、私たちの間に吹き付ける。


 

「ごめんね………

今日はもう帰ろうか」


ヴェルンヘルは悲しそうにしていた。



その表情に胸がズキンと痛んだ。




ヴェルンヘル……あなたは私ではダメなんだよ。


私ではヴェルンヘルを幸せにできないんだよ……




ヴェルンヘルを悲しませた、振ってしまった、


私は落ち込んだ。


 

ヴェルンヘル「おはよう」


どうしてだろう。

ヴェルンヘルは次の瞬間普通に話しかけてきた。


メンタルが強すぎない……?



リンゴ

「お、おはようございます」


ヴェルンヘル

「雪だねー♪」


空から舞う雪にヴェルンヘルは子供のように無邪気に言った。


可愛い。


けど、今………私は貴方を振ったのに。

 

 

ヴェルンヘルは去っていく。


 

小雪がぱらつき、何事もなかったかのように、時間が動いていく。




私はティアゴ君のあとを追った。


 

リンゴ

「おはようございます」



ティアゴ

「………おはよう」


ティアゴ君は少し固い表情をしていた。

その様子に聞かれてしまったことを悟る。



リンゴ

「昨日は迷惑かけちゃってごめんなさい」


まずは昨夜酔い潰れた事を詫びた。



ティアゴ

「別に……そんなことはいいけど。さっきの………」



リンゴ

「やっぱり見てたの?」



ティアゴ

「偶然ね………どうして殿下の告白断ったりしたのさ」


ティアゴ君は私がヴェルンヘルのことを好きだと信じて疑わない。


人気者の殿下からの告白を断るという「暴挙」が信じられないんだろう。



リンゴ「うーん」


どうしてと言われても……


返答に困っていると、ティアゴ君はふうと息を吐いた。



ティアゴ

「リンゴの問題だから俺がとやかく言うことじゃないけど……後悔しないようにね」


ぽんぽんと私の頭を叩いて、ティアゴ君は歩き出した。


直後にモモに話しかけられていた。モモとも顔見知りだったんだね。


 

 

セシィーさんがまだ元の黒髪だったから見慣れたピンクに染めました。


セシィーさんはやっぱりこの色だよね♪



 

ヴェルンヘルと酒場で偶然会う。


お互い気まずそうに顔を逸らせた。


 

………ここにもイムを頭に乗せたままの子が。

シアンは私と同級生。


ごめん

多分外すのこのまま忘れます


 

温室にいくとヴェルンヘルが仕事をしていた。


そうだ、今の私は王族じゃないから採取できない……


間違えてしまった。



温室を出ようとすると、


ヴェルンヘル

「リンゴ!」



呼び止められて振り返る。摘んだ花が入った籠を持ったまま、ヴェルンヘルは私を見ている。熱い眼差しを向けられて心臓がドクンと高鳴った。


これがスキル「ロイヤルのチカラ」かなにかなのかな………みんなこれにメロメロにされてしまうのかもしれない…!



ヴェルンヘル

「俺は……諦めない。俺が好きなのはリンゴだけだから」



リンゴ「………!」


このコンボはヤバい……!

必殺技か何かでしょうか。


ゲームなら私のHPはほとんど残ってないよ…



どう答えたらいいのかわからなくて私は温室を逃げるように出た。



身体が熱い……



温室から出たところで誰かに声をかけられる。


エドモンドさんが挨拶してくれた……!


まだ若い……これからティアゴ君と仲悪くなるのかなぁ……ちょっとワクワクしちゃう……



レイラさんの息子クレメンス。




僕が結婚してやってもいいぜ

ってちょっとカッコつけて可愛い。


でも………子供でも真剣なんだよね


 

リンゴ

「ねえ、お母さんって最近忙しそう?」



クレメンス

「朝ごはん食べたら夜までずっとダンジョンにいるよー」



リンゴ「そっか……」


この不思議な状況をレイラさんなら何か知ってるかもと思ってこの前から居場所を見ているけどいつもダンジョンで会えずじまい。


おかしいなぁ……


向こうの世界(?)でこんなに会えないことあったっけ……




考えながら歩いていると

ヴェルンヘルが他の子に声をかけられて楽しそうに話しているのを見かける。



さっきの熱い眼差しが、他の子に向けられる日がきて、私はそれを見てしまったら………


私は平気で居られるんだろうか。

 









あとがき



スクショを撮るために昔のデータでお着替えしていたら



本編の5年前
ティアゴが当然の如く練習試合に誘ってきました



久々なので絶対勝ってやる!と思ったのですが

先制されてしまい、闘技場に膝をつくリンゴ………
 

ーー導師、流石です……