任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
2020年
大変な年でした。
まだまだ世界中で苦難の日々が続きます……
今年は少しでもその苦難が和らくことを願っています。
リンゴとヴェルンヘルバージョンも作っちゃいました(*´∀`*)
本年もよろしくお願いします。
219年27日………
魔銃導師ティアゴ・バーナードの死が国民に知らされる。
葬儀……
リンゴの姿もあった。
ティアゴがフラつく身体を引きずって最期に会いに行った相手は恐らくセシリアの母リンゴだった。
リンゴは泣きそうなのを堪えるような顔で葬儀に臨んでいた。
息子や奥さん、友人たちに見送られ、ティアゴはガノスに向かった。
葬儀の画面には映っていなかったが、リリーの姿もあった。
ティアゴが幼い頃から可愛がっていただけあって、自分より先に見送ることになりその心中は察して余りある……
セシリア
「惜しい人を亡くしたね……」
悲しみに落ち込んでいる夫のレドリーにセシリアがそっと声をかけた。
レドリー
「うん……もう話もできないなんて」
レドリーはお父さんっ子だった。
よくティアゴを追いかけているところを見かけたし、ティアゴとしょっちゅうどこかへ出かけていた。大人になったレドリーをティアゴが誘う姿も見られとても仲の良い親子だった。
セシリア
「寂しくなるね……
でも神様のもとできっとまた会えるよ」
レドリー
「そうだね……
…話すこといっぱい作らなきゃ……」
レドリーの兄のイラリオにも声をかける。
カトリーンさんに声をかけると……
………?!
カトリーンさん……がくさくなっている……
ティアゴが危篤の時もくさかったのかな…?
ええぇ……
………それがいいと思う。
リリーに声をかけたが、いつもと特に選択肢は変わらなかった。
リリー
「おはよう、殿下。そんな格好していると身体に障りますよ」
リリーが地下墓地から去ると、1人墓標の前で動かないリンゴの姿があった。
セシリア(………)
声をかけることが出来ず、セシリアも地下墓地を後にした。
少しするとリリーが一度地下墓地に向かい、しばらくするとリリーがまた戻ってきて、リンゴもようやく地下墓地から出てきた。
セシリア
「お母さん……大丈夫?」
リンゴ
「うん……ティアゴ君やレイラさんの分も頑張らないとね」
にこりと笑顔を見せるリンゴだがいつものような華やかさはない。フラフラとシズニ神殿から出ていった。
セシリア(……お母さん……大丈夫かな)
親友のリディアとのんびりと食事。
リディア
「魔銃師会は屋台骨だった2人が今年亡くなったのかぁ……」
セシリア
「これから大変そうだね……」
リディア
「ローデリック隊長とティアゴさんって仲よかったよね?同じ年に亡くなるなんてねぇ…」
武術職の上位組はこの国ではほとんどの人が知っている。
長年魔銃導師を務めていたティアゴは知らない者はいない。
故人を忍びながら、食事を終える。
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
レイラ、ローデリック、ティアゴを失い、プレイヤーはとても空虚な気持ちだった。
失った人たちのことばかり考えても……そう思い、ふとアイツのことを思い出す。
ヤバイ………
奴の年齢が、そろそろヤバイ
このまま独身貴族になってしまうのか?
ルイス・スカイに恋人を。
セシリアが結婚し、この国はそれから結婚ラッシュを迎えていて、少し落ち着いてきた頃だった。
セシリアが結婚してからは一年先まで式の予約がいっぱいになっていたほどだったが、そのおかげでルイスがアタックしていた女の子たちが結婚し、仲人もしやすくなったかもしれないと思った。
とはいっても、ルイスは交友関係が真っ新な旅人ですら仲人が難航する男だ。
この国の人口は230を超えていて、ルイスのためにこれまでに何人もの旅人を帰化させてきた。
もう失敗はできない…!
恋人になったら、帰化させる
という短期勝負にすることにした。
ルイスを仲人してきて、失敗のまま終わるわけにはいかない。という意地で仲人を再開する
この時ルイスは12歳になっていた。
そこでスマホデータからソフィアのパスを使って呼び出した。
頭が変な耳なのは、たぶん、Switchに未対応なものを頭に装備していたためだと思われる。
あっという間に仲良しにしてもらい、ルイスと共にダンジョンに呼び出す。
ルイスは仲人だけで↑くらいまで成長してしまった。
もしやこれでカンストまでいくんじゃないかと思って、それを狙うのもアリなのか?と別の記録を狙うことすら考え始める。
ルイスは、どんなに仲人しても恋人できなくてとうとう仲人だけでカンストしちゃったよ!
って感じ?仲人難航キャラとしては、これで完璧だ……
ダンジョン後、カルラちゃんが香水をくれる。カルラちゃんはガラちゃんの娘さんです。口はガラちゃん譲り(*´艸`)
カルラ
「この香水使ってみない?」
セシリア
「いいの?さっそくつけてみるね」
カルラ
「いい香り♪
似合ってるんじゃない?」
悲しい気持ちがちょっぴりこの香りで癒された。
カルラちゃんありがとう
その後ぼんやりしているリンゴとヴェルンヘルを連れてダンジョンへ。
ダンジョンが終わるとリンゴはぼへーっと歩いていき、それをヴェルンヘルが心配そうに見ていた。
セシリア
(………お母さん……お父さんがこんなに心配してるのを全く気づいてないんだろうなぁ)
セシリアは知っていた。
幼い頃からヴェルンヘルは、リンゴのことを気にかけていたことを。
「ダンジョンにいるのか……」
時間を見つけてはリンゴを誘おうとしても仕事中でなかなか一緒にいられなくて落胆していたり、リンゴから誘いの時は、忍びでの仕事があって都合が悪くリンゴの機嫌を損ねてしまうこともあった。
大人になったセシリアは、ようやく父ヴェルンヘルの苦悩を僅かながら察することができた。
もしそれを今のリンゴに説明したとしても、鼻で笑うだろう。
ヴェルンヘルの女性関係で傷ついてきたリンゴにはきっと響かない。
「どの女性にも優しいんだね。さすが国王陛下」
と嫌味で返してくるだけだろうとセシリアは思った。
帰りにトーナメント表を確認する。
来年騎士隊に入隊するのはセシリアとローデリックの娘さんのアビーちゃん。
家に帰るといつものようにレドリーが優しい笑顔で迎えてくれた。
レドリーと触れ合いながら早くその悲しみが癒えてほしいとセシリアは願った。
可愛い娘を抱き上げると今日は泣かれず笑顔を向けてくれた。
リリア
「あうー♪」
天使ような我が子にセシリアは幸せいっぱいの気持ちになった。
セシリア
「おやすみなさい」
あとがき
ティアゴのフラグを見た時から、プレイがほとんど止まっていて、ようやく覚悟を決めてティアゴを見送ると何をしていいのか分からなくなりました。
そんな時、ルイスがまだ彼女もいない……ということでこれで最後にしようとスマホ版でとったソフィアを呼び寄せました。
今回はどんな結果になるのか…?
失敗記録更新し、カンストまで突き進むのか?
記事とストックがなくて、まだ段ボールに囲まれた生活のため、ゆーーっくり更新となります……
引越しに疲れてやる気がないんだよねー……