任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
動画で使用している曲はYouTubeに使用を許可しているライセンス所持者のものです。
アステルさんは、私と同じエルネア王国というゲームをもとにブログを書いてる方です。
とても読みやすい文章で、とても勉強になります。あんな風に書けたら……と読むたびに思います。
今主人公のアナちゃんのはじまりの物語をリンクさせてもらいました。
胸キュンするシーンもあって読んでいてワクワクします。是非遊びにいってみて下さい(*´艸`)♥︎︎∗︎
では、本編に参ります。\(^^)/
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――
多くの別れがあっても、残された者たちは前を向いて歩くしかない。
それが生きていくということ……
バルナバがガノスに召された翌日、バルナバが亡くなったことが王国内にアナウンスされた。
今日はバルナバの葬儀です…
メモリーカードのデータがクラッシュして、再現するためにセーブデータをスキップしてたらスキップしすぎてしまったんですが……バルナバの看取りにセシリアは呼ばれていました。
クラッシュする前のスクショでもリリーはバルナバの葬儀に出ていました。
セシリアが関与していない状態でも、リリーとバルナバが仲の良い友人であったことが垣間見えた瞬間でした。
リリーは終始暗い色の眸をして、葬儀が終わると仕事に向かった。
セシリア(大丈夫かな……)
この時のセシリアにはのちにリリーに起きる出来事を予想することはできなかった。
バルナバの息子ティム君にお悔やみを……
ティム
「ありがとう……
でも、最期は安らかな顔だったから……」
セシリア
「そう……
ティム君たちと過ごせてきっと幸せな人生だったんだね」
ティム
「そうかもね……ありがとう。
きっと今頃は、神様のもとで俺たちを見守ってくれてるよね」
そう言って弱々しくティムは微笑んだ。
国が沈んでいた。
大きな戦闘ではいつも参戦し、勇敢に戦い戦果をあげていたこの国の守護神のような存在であるバルナバの死は多くの国民に悲しまれ、その心に影を落としていた。
セシリアも同じだった。
祖母のリリー、母のリンゴ、父ヴェルンヘルの落胆は大きかったのを肌で感じていた。
でも……
悲しいことばかり起きるわけではない。
沈んでいるセシリアに、レドリーが会いにきてくれた。
「ねぇ、突然だけど……
今からデートしない?」
セシリア
(ーーーーーこ……これって……)
レドリーの真剣な目にセシリアは頷いた。
アトリウムに着くまでが長いような短いような、目の前のレドリーの背中からもその緊張感が伝わってきた。
神殿のアトリウムにつくとレドリーは大きく深呼吸をしたあとセシリアを真っ直ぐ見つめた。
レドリー
「今日はその……
聞いてほしいんだけど」
セシリア
「うん……」
レドリー
「これ………
俺と結婚してください!」
緊張した面持ちで指輪が入った箱をセシリアに差し出した。
銀色の指輪が一瞬光りに反射した。
セシリア「ーーー」
言葉に言い表せられないほど嬉しい気持ちが心に広がっていく。
セシリア
「これって………ありがとう!
すごく嬉しいよ!」
満面の笑顔でセシリアは指輪の箱を受け取ると、レドリーはほっと安堵の表情を浮かべたあと嬉しそうに微笑んだ。
レドリー
「よかったー
二人で幸せになろうね♪」
セシリア
「うん………これからも、よろしくね♪」
ーー私、レドリーさんのお嫁さんになれる…!
嬉しくてジワリと涙が浮かんだ。さっきまでの悲しみが薄れて、嬉しくて嬉しくて堪らない。
⬇️ここから記録用連続スクショ失礼します
セシリアは嬉しくて、レドリーをニヴの丘に誘う。
恋人時代にはなぜか行けないニヴの丘は婚約すると解禁される。(でも酒場が封印される)
ニヴの丘は少し風が強かった。
夏の心地よい風が肌を撫でていく。
セシリア
「ほんとうにもうすぐ結婚するんだね、わたくしたち……」
レドリー「不安?」
セシリア
「不安半分、待ち遠しさ半分?」
レドリー
「二人一緒ならきっと大丈夫。
少しずつ慣れていこうよ」
セシリア
「少しずつか………普段が少しずつ変わって、気づいたら夫婦らしくなる?」
レドリー
「みんなそんなものかもよ?
風でちょっと冷えてきたし、そろそろ帰ろうか」
二人でニヴの丘の景色をしばらく眺める。
この穏やかな時間は、みんなが守って得られているんだとセシリアは皆に感謝しながら幸せを噛みしめた。
レドリー「家まで送ろうか?」
セシリア「うん!」
送ってもらい、恒例のほっぺにキスをされて未だにセシリアは緊張してしまう。
セシリア「寒い……」
レドリー「ニヴの丘、少し涼しかったね…」
ということで、お風呂のデートへ。
婚約中のデートを消化しておきます。
セシリア
(お風呂は……さすがに恥ずかしい…!)
さっきまで冷えていた身体はあっという間に熱くなり、のぼせそうになった。
レドリー
「大丈夫??家まで送るよ」
セシリア「……ありがとう」
家につくと、レドリーはセシリアをベットに腰掛けさせた。
レドリー「なにか冷たい飲み物でも飲む?」
セシリアを気遣っていると、背後に気配がした。
「ーーーこっ……婚約したからってもう…?!」
ワナワナと肩を震わせている父のヴェルンヘルの姿にセシリアはきょとんとした。
セシリア
「ちょっと身体が熱くって」
レドリー
「?!陛下!誤解です!!」
セシリアと違い、瞬時にヴェルンヘルが何を誤解しているのか理解したレドリーは必死で首を横に振り否定した。
ヴェルンヘル
「レドリー君、闘技場に行こうか…💢」
今セシリアになにかしてもしていなくても、婚約したことを知っているヴェルンヘルにとってそんなことは関係ない。
セシリア
「お父さん?!どうしてそうなるの?!」
愛娘を奪うレドリーを苦々しく睨むヴェルンヘルにレドリーは観念した。
レドリー「……はい」
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.
沈んだ気持ちでダンジョンをクリアして、ダンジョンから出てきたリンゴ、ティアゴ、セシィー。
禁断の遺跡は以前と同じ様子に戻っていたのを確認し疲れた様子の三人に、イマノルが近づいてきた。
セシィー「あれー、イマノル君どうしたのー?」
セシィーは人懐っこい無邪気な声をあげた。
リンゴ「はあ、バカノルかぁ」
疲れているらしいリンゴは気怠そうな声を出しながらイマノルの方へ歩いていく。これもイマノルと親しいからこその態度である。
イマノル
「ちょうどさっき知ったから、おめでとうって言いにきたよ〜♪」
ニヤニヤしながら言った。
ティアゴ「なにがめでたいんだ…」
今日誰の葬儀があったと思ってるんだ、とティアゴは非難めいた眼差しをイマノルに向ける。
イマノル
「セシリア様とレドリー君、婚約したってね!
おめでとう!!」
イマノルはその視線を全く意に介する様子はなく爽やかに笑った。
え、っとリンゴとティアゴが固まり、セシィーは
「そうなのー!おめでとうー!」とセシリアたちの両親であるリンゴとティアゴに祝いの言葉をかける。
ティアゴ
「ーーー付き合ってまだ11日目だろ?!」
普段は落ち着いているティアゴが驚いた顔で少し大きな声を出した。
リンゴ
「結婚できないかもって心配してたセシリアがまさかのスピード婚……」
こちらも驚いていた。
二人が付き合っていた期間の大半をリンゴはベットの上で寝ていなければならなかったから二人の関係は人から聞くくらいでしか把握できていなかった。
ーーまさかそこまで進んでいたとは……
イマノル
「レドリー君、イロイロ早いねー。誰に似たんだろう〜?」
イマノルの戯言に反論する気力もなく、ティアゴはため息をついた。
(手を出すなっていったのが裏目に出ている…)
「ヴェルンヘル陛下……怒り狂ってそう…」
成人してまだそんなに経っていないのに、もう結婚して家を出る……ヴェルンヘルの娘への可愛がりようを思えばティアゴは胃が痛くなった。
あとがき
クラッシュしたデータには、バルナバの葬儀のあと、地下墓地から出てすぐにレドリーに声をかけられ、すぐ横のアトリウムでプロポーズされます。
多分、葬儀に出ていたリリーたちの目の前でプロポーズが行われたのかなぁと思います。
結婚しないで独身、なんて言っていたセシリアはまさかのスピード婚をすることになります。
周りの人はきっと凄くびっくりしているでしょう
ꉂꉂ ( ˆᴗˆ )
失意のリリーの身に今後を左右することが起こりますがそれはまた少し先のお話になります。