スマホ版エルネア王国5周年おめでとうございます((´艸`*))♥︎︎∗︎*゚
素敵なゲームに出会えたことに感謝です。
とっても仲良しですね!
収穫祭
この日ようやく出歩いていても怒られなくなったリンゴは(無理しちゃだめだけど)散策していた。
水辺はみんながマトラ釣りに精をだし、ルイスが女の子を連れ立って歩いているところを見つけては「あー……」となんとも言えない表情を浮かべた。いつもの日常に自然も笑みがこぼれる。
ヴェルンヘル
「身体の調子はどう?」
フラフラしているとヴェルンヘルが様子を見にきてくれた。
リンゴ
「大丈夫みたい」
ヴェルンヘル
「そっか、良かった。じゃあ、キャラバンにでも行かない?変わったものが売ってるよ」
リンゴ
「うん、行きたい!」
久しぶりにヴェルンヘルと出かけることに。その横顔をみながらふと思う。
リンゴ
(ヴェルンヘル……カッコいいけど……なに考えてんのか分からないなぁ…)
女好きで、リンゴのことを好きといいながら、やはり女の所にいくヴェルンヘル…
今日誘ってきたのはセシリアに朝一で変なことを言われたからだろう。
思いだしてしまい、リンゴは笑ってしまった。
ヴェルンヘルが狼狽している姿(正確には声)
……その理由がティアゴに手をだされたとかそんな内容なのがまたおかしい。
ヴェルンヘル
「ん?どうかした?」
リンゴ
「なんでもない…」
といいつつ笑が収まらない。
ヴェルンヘル
「そんなに笑ってたら気になるよ」
リンゴ
「………じゃあ……ヴェルンヘルはいつティアゴ君とお戯れになったの?」
今朝のセシリアとヴェルンヘルの会話でティアゴになにかされたのか?というセシリアの質問に、お戯れをしたんじゃないのか?疑問を抱いてしまうような反応を見せたヴェルンヘルに面白がって聞いてみる。
ヴェルンヘル
「お、お戯れって!話聞いて……」
みるみるヴェルンヘルの顔色が変わる。なんだか赤い。
リンゴ
「ーーーえ……なんで赤くなるの?もしかして、ヴェルンヘル………本当にティアゴ君と何か関係を持って…」
冗談で言ったのに、まさかこんな反応がかえってくるなんて。
さっきは声だけ聞こえたからヴェルンヘルがどんな表情をしていたのかは見えなかった。だが、今はどうだろう。
ヴェルンヘル
「か、関係ってへ、変なこと……あの人はふざけてやっただけでそれだけだよ!」
リンゴ
「……まって、なんの話?」
*リンゴはティアゴがふざけてヴェルンヘルにほっぺにチューをしたことは知らない。知っているのは当人と、セシリアのみ。
ヴェルンヘル
「ほっぺにチューだけだ!その先は断じてない!」
必死に言いながら歩調を早めて前を歩いていく。
リンゴ
「ほっぺにチューされたんだ……」
ーーどうしてそうなった?
*2人はあまり仲の良い関係ではなく、ヴェルンヘルがティアゴに怒っていたのをセシリアに注意され仲が良いアピールをしようとしたら、ティアゴがふざけてやりました_(:3 」∠︎)_
ティアゴ
「仲良しアピールになりましたよね?」
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.
キャラバンにつくと、珍しいものが沢山売られていた。魔法具や異国の生活用品から絵画、本、酒
、薬、アクセサリーも売られている。
リンゴ
「あ……」
占いという看板を見て、思わず呟く。
リンゴ
(前にキャラバンが来た時は、ティアゴ君と一緒にきたっけ…相性占いしますか?って言われて断ったんだ……どんな結果が出ても虚しいから…)
ヴェルンヘル
「リンゴも占い好きなんだ?」
リンゴ
「……リンゴ"も"?他に誰が好きなの?」
低い声をだして、ちらりと横目でヴェルンヘルを見る。
ヴェルンヘル
「?!一般的に女の人って占い好きな人が多いから、そう思っただけでっ…」
動揺しながらもごもごと説明する。
リンゴ
「ふーん」
そんな夫をリンゴは冷ややかな目で見ていた。
ヴェルンヘル
「何か占う?脳内メーカーとか、その人を表す漢字とか色々あるよ」
リンゴ
「………詳しいね」
リンゴが動けない間に何人の女性とここに訪れただろう、一度や二度じゃなさそうだとリンゴはチラリと占い師を見る。
占い師は口元に布で隠れていてニコニコと笑顔を貼りつけていて考えていることがまったく見えない。
ヴェルンヘル
「そ、そんなことないよ……お金は俺が払うから好きなのをやるといいよ。他に欲しいものがあったら買ってあげるよ」
リンゴ(怪しい…)
全てが怪しく見えてた。
2人で珍しい品物を眺めているとキャラバンに近づく人影をみてヴェルンヘルがビクっとした。怪訝に思って振り返ると、深緑の色に金色の縁取りがされた落ち着きがありながら煌びやかな制服を着たティアゴだった。
ヴェルンヘルの視線に気付いたティアゴは向き直ると、
ティアゴ
「これはこれは陛下と王妃様。今日も仲睦まじいようでなによりです」
ニコっと微笑みながら片手を胸に当て軽くお辞儀をした。
ヴェルンヘル
「……リンゴを誘いにきたんですか?」
ティアゴ
「キャラバンに頼んでいたものを取りにきたんですよ」
上着の内ポケットから紙を取り出し店員に渡した。
ヴェルンヘル
「……そうですか」
無表情でボソリと呟くとように言う。
リンゴ
「ヴェルンヘルは、ティアゴ君が誘ってくれないってスネてるみたい」
ヴェルンヘル
「スネてない!」
なんでそうなるんだとヴェルンヘルは声をあげた。
ティアゴ
「そうでしたか。俺でよければいくらでもお相手しますよ?酒場の部屋を予約しましょうか?」
さらりととんでもない発言をする。
ヴェルンヘル
「んなことしなくていい!」
リンゴは笑いたいのを必死に抑えた。
ティアゴ
「そんなに恥ずかしがらなくても。俺たちの仲なんですから」
さらにとんでもないことを平然と口にする。
ヴェルンヘル
「いつそーゆー仲になったんだ?!」
必死でいうヴェルンヘルは赤くなっている…
リンゴ(混乱してきた…)
冗談で言っているんだろうと思っていたが、もしかして本当にそういう仲なのか?とリンゴは不安になった。
ヴェルンヘル
「そんなことを言って……疑惑の目を誤魔化そうとしても無駄だからな!」
ティアゴ
「疑惑の目、ですか?俺はなにか疑われているんですね?特に心当たりはないのですが……」
動じることなくティアゴは穏やかに答える。
ヴェルンヘル
「分かってるくせに…」
平然としているティアゴの様子にヴェルンヘルは気に入らなそうな顔をする。
ティアゴ
「なんのことだか、分かりかねます」
ヴェルンヘル
「今日こそ、化けの皮をはがしてやる!ここにある占いでアンタを占ってもらう!もしも人間性を疑う内容なら今後リンゴと酒場にいったり、友好的な付き合いはやめてもらおう」
ヴェルンヘルは珍しく平静を失っているようだった。いつもならこんな事を言わないのに、よほどティアゴに言われたことに心乱されているように見受けられた。
リンゴ
「は?ちょ、ちょっとヴェルンヘル?!」
自分も巻き込まれてリンゴは焦った声をだした。一方、ティアゴはというと少し考えた様子だったが表情を変えることはなかった。
ティアゴ
「……構いませんが。以前脳内メーカーはやったことはありますから別のものがいいと思います」
以前の結果⬇️
ちなみにリンゴは⬇️
(普段からパチャグラタンのことばかり言ってるから?という結果となった)
リンゴ
「ティアゴ君?!」
ヴェルンヘル
「男に二言はないな?」
ティアゴ
「もちろんです、陛下。ただ……」
ヴェルンヘル
「ただ?」
ティアゴ
「陛下も同じ占いをしていただくことは可能ですか?それとも…怖くてできませんか?」
その言葉はヴェルンヘルにほぼ選択肢を与えないものだった。こう言われれば大抵の者は断らない。くだらないと一蹴することはできるが、ティアゴにこう言われればヴェルンヘルの性格なら、
ヴェルンヘル
「……なぜ怖がる……い、いいだろう。もう撤回は出来ないからな!ティアゴさん」
と、承諾することとなる。
ティアゴ
「受けてたちますよ」
ティアゴはフッと笑いヴェルンヘルを真っ直ぐ見た。
両者は見つめ…いや、睨みあった。まるでバチバチと火花が散っているようにリンゴには見えた。
リンゴ
「………」
どうしてこうなった……
緊張した面持ちのヴェルンヘルと、いつもと同じ様子のティアゴ。
両者はお金を払い、紙に名前や生年月日を記入し占い師がそれを端末に入力する。機械から紙が排出され、占い師は占い結果を2人に渡した。
リンゴ(……占い師の意味とは)
ティアゴの手にある紙をひったくると、ヴェルンヘルは占い結果に目を通す。リンゴも横から結果を覗いた。
「忠」
という一文字だった。
忠誠、忠実、印象が悪いどころかいいものだった。
この結果を見てリンゴは内心ホッとした。
ヴェルンヘル「………」
紙に書かれている文字を信じられないという表情で凝視している。
ティアゴ
「俺は陛下の忠実な臣下ですから、当然の結果ですね」
ヴェルンヘル
「………そんなはず」
こんなに怪しい点があるティアゴが忠実な臣下だなんてあるはずがないとヴェルンヘルは思っているのだが、その思考は手に持つ自分の占い結果をティアゴによって取られて中断する。
ティアゴ
「陛下の結果見せてもらいますね」
「避」
ティアゴ
「………」
リンゴ
「………」
先日、旅人のマーリン氏とその息子アーサー氏によって追い回されていたヴェルンヘル…
まるで、それを表すかのような結果だった。
避という漢字にはにげかくれする、いやがって逃げるという意味もあります。
逃避、回避、退避、忌避・不可避 など。
ティアゴ
「すごいですね、この占い…この結果をみて占いというものを軽んじていた自分が恥ずかしくなりました。」
あまりに正確な占い結果に感嘆とした声を出した。
リンゴ
「すごい……」
(侮りがたし、異国の占い……!)
ヴェルンヘル
「おかしいって!俺の結果もだけどティアゴさんの結果が……」
ティアゴ
「俺はずっと陛下の忠実な臣下ですよ?」
ヴェルンヘル「嘘だ」
「陛下」
いつもの名前ではなく、陛下と呼びながら真面目な様子でリンゴが口を挟んだ。
「この占いをしようと言ったのは陛下自身のはず。それなのに、結果にたいして不服を言うなんて……それに、陛下の結果は悪いものではないよ。
"災いや難儀をこうむらないようにわきに避ける、避ける"という意味もあるの。国王として、必要なことだと思うよ」
ティアゴをフォローしつつ、ヴェルンヘルの国王としての尊厳を守る。
ヴェルンヘル
「……!確かにそうだ…」
ティアゴ
「ヴェルンヘル陛下の治世はきっと安心ですね。臣下としても嬉しいかぎりです」
ヴェルンヘル
「……心にもないことを」
ティアゴにそんな風に言われても嬉しくないとばかりに不満そうな顔をした。
ティアゴ
「陛下は何か誤解をしています」
ヴェルンヘルはリンゴと昔から仲が良いティアゴを苦々しく思いながらも内心はティアゴを頼りに思っている。亡き母エティ陛下を庇って矢面に立ったのはティアゴとレイラの2人だった。
ティアゴは浮気を繰り返し、リンゴを悲しませたヴェルンヘルのその一面を許せない気持ちはあるが国王としては守るに値すると思っている。陛下の妻であるリンゴに手をだしてしまったという罪悪感がないわけではない……
ヴェルンヘル
「……そうだ……バルナバさんの件はどうなりました?」
少し平然を取り戻したらしくティアゴに訊ねる。
ティアゴ
「…リリーさんが折れました。予定通りバルナバさんも参加します」
ヴェルンヘル
「………そうですか。現龍騎士はティアゴさんですが、バルナバさんに討伐隊の隊長をお願いしたいのですが?」
口調も敬語に戻って完全に切り替えている。
ティアゴ
「俺もバルナバさんが適任だと思います。」
年功序列を重んじるところがあるティアゴは、ヴェルンヘルの判断を妥当だと思い頷いた。
ヴェルンヘル
「それでお願いします」
ヴェルンヘルは友人に声をかけられて話始めた。自分たちの話は終わったと判断しティアゴはキャラバンの店員に話しかける。店員が品物を袋に詰めている間、リンゴがティアゴの隣にやってきた。
ティアゴ
「…傷は痛くない?」
リンゴ
「おかげさまで、もう平気だよ」
ティアゴ
「それは良かった。あんまり無茶するなよ」
リンゴ「はーい」
ティアゴ
「リンゴはすぐ無理するから心配だよ…」
ティアゴがそう言うのも無理はない。リンゴは思えば、ずっと怪我を繰り返してきた。
そんなティアゴの心配をよそに、リンゴはヴェルンヘルに占いをしようと持ちかけられた時のティアゴの態度が気になっていた。
リンゴ
「さっきの占い、もしかして前にやったことがあるんじゃないの?」
ティアゴ「まさか。」
リンゴ「へー?」
ティアゴ
「俺は陛下にも王妃様にも忠実なんだから、あの結果は当然だろ?」
リンゴ
「そういうことにしておきましょう」
ティアゴ
「リンゴのほうこそ……とっさに陛下にあの説明をよく思いついたね」
リンゴ
「前にティアゴ君がくれた本に書いてあったの。あの暇すぎる時間は無駄じゃなかった」
ティアゴ
「なるほど」
店員から袋を受け取る。中にはワインが入っていた。
リンゴ「これ…」
ティアゴ
「ナルルワイン。リンゴに飲ませるって約束したんだけど、それにローデリックも加わった」
リンゴ
「ローデリックさんも?
ティアゴ君は優しいねー」
珍しいナルルワインは安い酒ではない。
それをティアゴは大量に買っている。
ティアゴ
「………優しいのはローデリックなんだよ」
ボソっと呟く。
*ローデリックに飲ませるのは口止め料的な…
リンゴ「ローデリックさんが?」
ティアゴの口からローデリックが優しいというのを聞いてリンゴはかなり驚いた。
ティアゴ
「こっちの話。じゃ、また。明日にでも三人で飲もう」
リンゴ「う、うん!」
片手を上げて、遠ざかっていく背中。いつもの日常が返ってきてくれて嬉しく思う。
ちなみにリンゴの結果は、
友
仲間思いのバルナバらしい…!
*使用させていただいたのは漢字メーカーというものです。お世話になっております🙏
キャラ名のあと◯◯を表す漢字とありますが、
その◯◯には西暦表記が入るため、エルネアとは違うので伏せさせてもらっています⸜( ´ ꒳ ` )⸝
最近頭痛がひどくてゲームもほぼ出来ず、ブログもあんまり書けていません…