217年 流れついた旅人たち | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

 

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。

 

 

本日から本編が再開します。

 

 

その前に、放置して作ってなかった家系図を。

(すいすい家系図というアプリです)

 

現在は、セシリアに引き継いで子供時代はあと数日……というところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山岳兵団のアイドル的な存在であるバーニス・ミラーが亡くなり度重なる不幸に、皆沈んでいた。

 

 この男、イマノル・ボイドも同じだった。

 

 

掃討作戦ではイマノルたちを身をていして守ってくれた頼りになるバーニスは二十歳という若さでこの世を去った。

 

 

 

なんだかんだいって、バーニスと何回か飲んでいたローデリックも沈んでいるらしく、

 

イマノル、ローデリック、ティムという男3人で城壁の上で寝転んで空を見上げていた。

 

 

大の男が3人で空を見上げているなんて、はたからみたら変な光景だが、ここなら他の人に見られることは多分ない。

 

 

 

 

昨夜の泣きじゃくったリンゴの様子が脳にへばりつくように思い出されて、イマノルはため息をついた。

 

 

 

イマノル

「変なパンフ作ったのに、配る気にならない…」

 

 

ローデリック

「………配るな…」

 

視線を空に向けたまま素っ気なく言った。

 

 

ティム

「ルイスに刺されるにポムワイン1本」

 

ティムは隣のイマノルを方に顔を向けてニヤリと笑う。

 

 

ローデリック  

「俺も刺される方に1本。賭けが成立しないだろこれ」

 

 

 

イマノル

「アイツにそんな度胸ないって……ん?誰いるな……」

 

声をひそめて上から外を見下ろすと、緑色の髪の男性と、騎士隊の鎧をきた金髪の美しい顔立ちの女性、金髪の女性がもう1人いた。

 

3人は不思議そうに、そして警戒するように城壁を見上げている。

 

 

ティム

「旅人さん?」

 

 

ローデリック  

「それにしても服装が…来客の予定はあったか?」

 

普通の旅人なら旅人の装束を着てるのにこの3人の様子はなんだか違う。

 

陛下に用があってきたのだろうかとローデリックは思った。

 

イマノル

「………聞いてないなー………まあ、いいや、ティム、門を開けろ」

 

3人の様子に何か思案していたようだが、イマノルは門を開けることにした。

 

ティム

「はいはい」

 

門が開いたのと、同時にイマノルが彼らの頭上から

 

 

「旅人さーん?訳ありの旅行とか?不倫旅行??

大丈夫、大丈夫俺多少のことは理解あるつもりだよー♪」

 

 

さっきまでの心の沈みはどこにいったのか、能天気な声にティムたちは脱力した。

 

 

 

 

 

「……っ?!アリス、サリア!伏せろ!」

 

ティムたちの脱力とは対照的に、声をかけられた男性はイマノルの声に目を見開いて驚いた様子で、女性の頭を咄嗟に両腕で守っていた。

 

その動きにイマノルたちはぽかんとした。

 

 

 

ローデリック  

(只者ではない……)

 

 

男性は両手をあげて険しい顔をしている。イマノルたちを相当警戒しているようだった。

 

 

 

ローデリック  

「これは、凄い人たちがきた…」

 

ローデリックは素直に感心していた。

 

 

ティム

「旅の人に失礼だろ。すみません、この男、誰にでもこんな感じなんですよ」

 

ティムは軽口を叩くイマノルを睨みつけた。

 

この国の人間が、みんなこんなのしかいないと思われたらたまったものじゃない。

 

 

イマノル

「そんなに怖がらなくても大丈夫だから手を下ろしてよ。この国滞在予定なら手続きどうぞー!」

 

 

 

 

 

「ーーこの国は…誰でも入国を許すのかな?」

 

男は帽子を鍔を上げて、イマノルたちを見上げてくる。

 

 

 

ティム

「お前みたいな奴がいるから入国迷ってるんじゃない?」

 

ティムは僅かに訝しげにやってきた3人を見つめた。

 

 

イマノル

「えー?こんなにフレンドリーなのに?俺の何が不満??」

 

 

ローデリック  

「全部だろ」

呆れたようにローデリックが吐き捨てるように言った。

 

 

イマノルはひどいなーとブツブツ言いながら

 

「審査という審査はないけど他の国は厳しいのかなー?」

 

城壁から手をぶらさげて言うと、男性は射抜くような鋭い視線をイマノルたちに向けてこう言い放った。

 

「もし私達があなた方の国を襲撃にくるような諜報員だったらどうなのですか?もしくは私達が原因不明の病気を持っていたらどうするのですか?私達が保菌していれば立ち所に人々は感染していくのですよ。想像したことが少しでもお有りでしょうか?」

 

イマノル

(諜報員ならこんな所でそもそもそんな事言わないだろうし、この国について情報収集をしてからくるはず…つまり女の子連れて旅行かよ。一夫多妻か?いいご身分だねー)

 

 

イマノルは大きな誤解をした。

 

 

ローデリックはグダグタ小姑みたいな奴がきたなと冷めた目で男を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この度、明絃さんとしばらく共同制作をさせていただくことになりました。

 

 

 

 

明絃さんの文章力に私は全くかなわないので、どうなるのか心配ですが……

 

 

うちの国はうちの国らしく、ふざけていく感じのいつものように書いていこうと思います( *ˊᵕˋ)

 

 

 とりあえずしばらくはイマノルが弾けるようです。

 

 

このストーリーの続きは明絃さんのブログからどうぞ♪



終わりなき旅の果てに  流れ着く先




第二話は、こちらで近日公開予定ですm(__)m