215年 最後の夜 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。

 

 

20日

 

 

 

 

 

今日は息子の一歳のお誕生日です。

 

 

 

プロフで確認せず、起こして直接お顔を拝見させていただきます!

 

 

 

セリシアによく似てる..

 

性別が女の子だったら、他の国のようなドロドロした姉妹関係になっていたかもしれない..

 

 

髪型を直して、さっそくご飯。

 

 

 

髪型変えたけどこれだと分からんw

 

 

 

 

 

お誕生日おめでとう!

 

 

 これが一歳になったチェロのプロフィール

 

だから顔わかんない笑

 

 

 

ヴェルンヘル

「なにしてるの?」

 

リンゴ

「今日は星の日だからね

この綺麗な景色を眺めながらのんびり楽しもうかなと思って」

 

 

ティム

「おはよう」

 

リンゴ

「おはよう」

 

いつものように挨拶を交わすと、

 

ティム

「なんかリンゴちゃん、今日は少し元気がないみたいだね?」

 

リンゴ

「そうかな?」

 

そうこうしているうちに、祈りの儀式が始まる。

 

 

 

2人もちゃっかり映っていた。

 

 

 

 

 

 

 

祈りが終わり神殿を出るとアトリウムで後ろから声をかけられる。

 

 

 

ティアゴ

「おはよう」

 

リンゴ

「おはようございます」

 

 

 

 

 

ティアゴ

「よかったら、練習試合の相手になってもらえないかな」

 

リンゴ

「もちろん、実戦練習の機会は貴重だからね」

 

もちろんと言いつつ、リンゴの目には迷いのような光を放っていた。

 

 

 

リンゴ

(星の日まで練習試合…この試合バカがでもそのポーズカワイイ..)

 

 

星の日は、バルナバもリリーに試合を挑んでるので、試合をしたくなる日なのかもしれません..

 

 

 

ティアゴ

「負けた方が勝った方のいうにとを聞くってのはどう?」

 

リンゴ

「………いいよ。常識の範囲内でよろしくお願いします」

 

ティアゴ

「最初から負ける気でいるなよ」

 

 

 

 

 

…………

 

また先制されました…

マジでほんとどうして

 

ティアゴ 

「わざと?わざと負けてる?」

 

リンゴ

「お願いだから傷を抉るような発言は控えて下さい…で、なにをしたらいいの?」

 

ティアゴ

「決めてなかったからちょっと考える…」

 

リンゴ

「決めてないのになんでその条件出したの?」

 

ティアゴ

「なんとなく」

 

 

練習試合が終わると再び光の花を探すために幸運の塔へ(ここが一番効率良く見つかる気がする)

 

 

小さな神様たちがやってきたのでお菓子タイム。

 

今日一歳になったばかりだけど、立派に神様になりきるチェロ。

 

 

 

フランシスコおじさんの息子のセヴラン。

 

 

 ローデリックは釣りの穴場を聞いてきた。

 

リンゴ

「奥さんのことデートに誘いました?」

 

ローデリック  

「デート…?誘ってない..」

 

リンゴ

「釣りなんてしてる場合じゃないですよ!奥さん探してニヴの丘にでも行って下さい!」

 

ローデリック

「えー…」

 

リンゴ

「ないがしろにしてると、浮気されちゃいますよ」

 

ローデリック 

「…アンタが言うと説得力がある…」

 

リンゴ

「へんなこと言ってないで導きの蝶を使って奥さんのところに行って下さい!」

 

追い立てられるようにローデリックはサブリーナの元に向かっていった。

 

 

 

今年のエナの子はこの二人

 

アラルコスによく似てるベランジェ君

 

 

リアーヌちゃん。

 

 

誘われてたら今日はなるべくお付き合いするようにする。

 

 

 

 

再び光の花を採ろうと幸運の塔に行くと

ルイスがフられていた...

 

相手は彼氏いるのに…

 

 

リンゴ「……」

 

ルイスの悲しげな背中を見送っていると、奴は女の子に声をかけられてひょいひょいついていってしまった。

 

切り替えはやいだろ!

 

調べると、その子も彼氏がいた..

 

お願いだから、ルイスを弄ばないでやってくれ..

 

この人マジでこじらせるタイプなんだよ!!

 

 

 

 

 また暗闇に引きずりこまれる。

 

 

 意地になってまた幸運の塔に戻ると、

 

光の花を見つけたところでティアゴがやってきた。

 

リンゴ

(また練習試合..?)

 

 

 

ティアゴ

「ワフ虫がいっぱいできれいだね」

 

リンゴ

「幻想的な光景ですね」

 

ティアゴ

「………最初にリンゴに手を出しそうになった年もここで同じ会話したね」

 

リンゴ

「……そうだったね。あの時は話かけてくれて、嬉しかったなぁ..」

 

あのときの気持ちを思い出して少し切なくなった。

 

一線を超えかけようとしたが踏みとどまった直後の星の日だった。

 

210年 失意の中の星の日

 

ティアゴ

「陛下とはもうどこか出かけた?」

 

リンゴ

「ドルムの石掘りだけど出かけたよ..」

 

ティアゴ

「…じゃあ、今から俺に時間くれる?」

 

リンゴ

「うん..!!」

リンゴは目を輝かせて頷いた。

 

セラフィーナ

「なんの話してんだろ?」

 

ゴライアス

「よくわかんねーけど、導師ってやっぱりスケベなんだよ」

 

ティアゴ

「2人とも、ザッハトルテあげるから今もし何か聞いてたとしても黙ってろよ」

 

ゴライアス

「よくわかんねーけどいいよ」

 

セラフィーナ

「ゴライアスって適当よね..」

結局、なにも分かってないね

 

チビ2人に賄賂?を渡したところでティアゴはリンゴに転移石を渡した。

 

ティアゴ

「俺がこのエリアから出たら移動して」

 

 

ティアゴの姿が見えなくなってから転移石で移動する。

 

移動したのは密会に使ういつもの薄暗い部屋。

 

 

きっと、今日でくるのは最後になるだろう。

 

帽子を脱いでテーブルに置くと、ティアゴが転移してきた。

 

 

ティアゴ

「ご飯でも食べる?お酒とか___」

 

言い終わらないうちに、リンゴの腕が伸びてきてがしっとしがみつくようにティアゴに抱きついた。

 

ティアゴ

「……星の日のリンゴは積極的だね」

 

リンゴ

「だって…今日で、最後なんだよ..」

 

無意識に涙声になった。雑念を振り払うように、背伸びをして、ティアゴの唇に自分の唇を押し当てる。

 

お互いの舌が絡まり貪るようにキスをしているとリンゴの頭がぼーっとしてきた。

 

息継ぎのために離れるとお互いの熱い吐息が顔にかかり、ティアゴはリンゴをベッドの上に押し倒して、リンゴの足と足の間に自分の足を割っていれる。

 

上気した顔で目を潤ませて見上げてくるリンゴを見てティアゴはリンゴの頰に触れた。

 

ティアゴ

「…今日のリンゴはいつも以上にやらしい顔してる」

 

リンゴ

「……でも私はお子ちゃまなんでしょう?」

 

ティアゴ

「鳴き声と反応は大人になった」

 

リンゴの首筋に舌が這うとリンゴはビクンと身体が震えた。

 

ティアゴ

「ここ弱いよね」

舐めながらティアゴはニヤリと笑った。

 

リンゴ

「〜〜〜」

 

恥ずかしくなって、顔も身体も熱くなってくる。

 

ティアゴ

「少しお酒いれよう」

 

と言いながら、ティアゴは酒瓶を煽り、リンゴの口にお酒を注いできた。

 

アルコール濃度の高い火酒が身体をさらに熱くさせる。

 

リンゴ

(頭がくらくらする。ティアゴ君以外のことかんがかられない..)

 

リンゴ

「ティアゴくん……だいすきだよ……これからもずっと」

 

ティアゴ

「…俺もだよ」

 

 

どちらともなく、お互いの手を絡ませて

 

 

 

お互いの身体を感じながら、

 

時は過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行為が終わって、リンゴがぐったりとしていると、

 

ティアゴ

「今から例の花畑いってみない?」

 

リンゴ

「うん、行く!」

 

身支度を整えて、2人は移動する。

 

ここにくるのはこの花畑を知っている、イマノルとアルシアだけ。

 

 

ワフ虫が光を放ちながらふわふわと漂い、幻想的な光景を作り出していた。

 

 

リンゴ

「星の日は、ここは本当に綺麗」

 

2人は腰を下ろして景色を楽しんでいると、ふとリンゴは思い出した。

 

リンゴ

「今日の試合、私が負けたからなんでもいうことをきくって話だけど、何したらいい?考えておくって言ってたけど」

 

ティアゴ

「考えたよ、本当にいい?」

 

リンゴ

「なにそれ、なにかいかがわしいことを要求してくるんじゃ..」十分したのに..

 

身構えるリンゴの予想に反して、ティアゴの要求は意外なものだった。

 

ティアゴ

「膝枕して」

 

リンゴ

「膝枕?」

予想していなかった要求にリンゴは目をパチクリさせる。

 

ティアゴ

「前にイマノルにしてただろ?アイツがしてもらって俺がしてもらってないと、イマノルのやつ死ぬまでその話をしてきそう」

 

リンゴ

「ふふふ、お安い御用だよ」

 

ゴロンとリンゴの膝にティアゴの頭が乗せて寝そべった。

 

リンゴ

「……膝枕ってどうなの?痛くないの?」

 

ティアゴ

「…痛くない。膝枕っていうのはその人を独占するからそれがまたいいんじゃない?」

 

リンゴ

「そっか。私もティアゴ君を独占できるし、膝枕っていいね...」

 

ティアゴが瞼を閉じたので、リンゴは黙って景色に目を向けた。

 

 

風が草木を揺らす音だけがする静かな夜。

 

気持ちのよい風が心地よくて、目の前は夢みたいに綺麗な風景が広がって、膝ではティアゴが気持ち良さそうに目を閉じている。

 

 

リンゴ

(このまま時が止まってしまえばいいのに…)

 

 

 

 

「2人とも起きて」

 

突然、声をかけられてリンゴはハッと目を開けた。目の前にはイマノルとアルシアがいた。

 

リンゴ

「……え?」

 

状況が理解できなくて、ボーっとした頭で2人を交互にみる。視界の下の方でモゾモゾ動く気配がした。

 

リンゴは膝枕をした状態でウトウトしていたらしい。

 

イマノル

「もう、夜4刻だけど起きなくていいの..?」

 

ガバッとティアゴが起き上がった。イマノルと目があって、イマノルはニヤリと笑う。

 

イマノル

「いやー、気持ち良さそうに寝てるから起こしたくなかったんだけど。さすがに時間がヤバイかなって」

 

アルシアは無言でティアゴとリンゴに消臭剤を吹きかけた。

 

リンゴ「ありがとう…」

 

アルシア

「2人起きたし、私たちも帰りましょう」

 

イマノル

「おやすみー」

 

2人は帰っていった。

 

 

ティアゴ

「また寝てしまった..ここって眠くなる…」

 

リンゴ

「うん..」

 

込み上げてくる切ない気持ちに胸が押しつぶされそうになる。

 

 

そんなリンゴの心中を察したのか、ティアゴがリンゴの頭を撫でて唇にキスをした。

 

 

ティアゴ

「今日までありがとう」

 

リンゴ

「こちらこそ、ありがとう…」

 

 

お互いを強く強く抱きしめあった。

 

 

 

本当にこれが最後なのだと、リンゴは目を閉じた。