任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
初期国民と思われる人の訃報があります。
農場代表のミニーさんの訃報が入る。
チェロは母ちゃんと呼ぶのか..
母ちゃんかぁ
一応王子なのに..
差し入れをくれたけど、絶対星の日に大人からふんだくったやつに違いない。
家族四人でご飯を食べてダンジョンへ。
前記事の命名証書の正しい使い方というタイトルだというのに間違った使い方しかしてないけれど、
セシリアがイタズラしたので牽制をかけに授業を見に行く。
リリーさんが挨拶にきてくれた。
リンゴに機嫌がイマイチの時、よく顔を出してくれます。
久々のヴァレリアン。
先程雷を落とされたセシリアは、リンゴの鋭い眼差しに身を縮ませていた。
本日の授業を受け持つティアゴ先生はいつもの和やかなリンゴとは違うので視線を合わせないように授業を進めた。
授業が、終わるとセシリアを睨んでいたのが気に入らなかったのか、パチャグラタから元の名前に戻されたチェロにパンチされる。
ティアゴ
「チェロ様、お母さんや女の子に手をあげてはいけませんよ」
ティアゴが割って入ってきた。
昨夜のことを思い出したがリンゴは考えないように気を引き締める。
チェロ
「えー」
チェロは不満げな声をあげてティアゴを見上げた。そして、
チェロ
「バグウェルキーック!」
なら男ならいいんだろうと言わんばかりに、ティアゴの足を蹴っ飛ばして、逃げていった。
リンゴ
「こら!やめなさい!」
逃げ足だけは早い我が子の姿はあっという間に見えなくなった。
リンゴ
「……ごめんなさい」
リンゴは気まずそうに謝った。
ティアゴ
「いいって。レドリーもイラリオはもっとヤンチャで大変だっから慣れてるよ」
リンゴ
「…ありがとう」
ホッとして安堵する。安堵の理由はティアゴが怒らなかったからだけではない。ティアゴがそんなことで怒らないのは分かっていた。
いつもと同じように会話になっていることに安心していた。
ティアゴ
「……今ってさ」
リンゴ
「ん?」
ティアゴ
「秋、だけど」
リンゴ
「そうだね?……あ、ティアゴ君、パッチャ狩りに行きたいんでしょう?まったく、パッチャのことしか考えてないんだから」
ティアゴ
「…それはリンゴの方だと思うんだが」
リンゴ
「じゃあ、ダンジョン一緒に行ってくれる?」
ティアゴ
「いいね、行くよ」
そのままカルネに直行。
運良くパッチャに遭遇。
本当なら、ティアゴが同行してくらるなら禁断の遺跡に行きたいところだが、完走できないことが分かっているので、間に合うカルネにしました。
種ゲット!
ダンジョンが終わるとリンゴは父親を探してお守りを渡しました。
なにが、なんでもジェレマイアを勝たす。
禁断の遺跡に行けないのは、試合を観戦するためでした。
本日の試合は、
リリー vs ジェレマイア
お守りを使ってくれて、ジェレマイアが先制し、そのまま押し切った。
10年ほど騎士隊長の座に君臨していたリリーが敗北し、これで隊長の座がリリーのものではなくなった。
次はエドモンド vs ローデリック
どちらがきても、必ずジェレマイアを勝たすけど!
レドリーがいたのでふと彼ののプロフィールをみると、彼に恋人が出来ていた
マルティナ・ジツェルマンさん..
(後に彼女はマジカルコスメを使って肌色や顔パーツをいじりました)
サブのモニカ国では、彼女のひいおじいさまになるのかな?が熟女の毒牙にかかり断絶がほぼ決定しました。
セシリアは失恋してしまいました...
しかしあのやりとりの翌日に出来るとは。(セーブしてないけど)
ヒラリーさんから差し入れをいただく。
くさいサラダでした..
ラナちゃんには遊んでいると思われたようです。
さっさとダンジョンにいきますか..
着替えてパッチャ狩りです。
リンゴ
(一人でダンジョンも集中できて静かでいいかも)
夜
息子に大きくなったら何になりたいか聞いてみると
チェロ
「バグウェルー!」
と満面の笑みで答えてくれた。
お小遣いをあげようとすると
チェロ
「べつに買いたいものないし」
物欲がないのかな?
しかしどうしてもあげたくて再度話しかけて
無理矢理あげちゃいました。
そろそろ寝よう、そう思った時、
外からなにか声が聞こえた。
セシリア
「今の、悲鳴?」
ヴェルンヘル
「なんだろう……」
ベットから身を起こして、ヴェルンヘルは鞘に収めている剣の柄に触れた。
リンゴ
「……私様子をみてくる。陛下はここに。一応、武器を手にしてて下さい」
リンゴは二丁の銃をホルスターから出した。
リンゴ
「セシリア、チェロ!ここから出ちゃダメだよ!パパと一緒にここにいて、いいね」
二人の頭を交互に撫でる。二人はコクリと不安げに頷いた。
エルネア城を出ると、郊外通りの方向から、赤い炎が上がっているのが見えた。
リンゴ
「火事?!」
そこにギオルギーが走ってやってきた。腕から手を流している。
リンゴ
「ギオルギー?!どうしたの?!その怪我!」
ギオルギー
「へんな奴が突然現れて、民家に押し入って強奪してるんだ!そのことを知らせに…」
リンゴ
「その人はどこでみたの?」
ギオルギー
「郊外通りのいえ!農業管理官たちが住んでるところ」
リンゴ
「私はそこに行ってくる!ギオルギーは陛下にその事を報告を!」
リンゴは転移魔法を使って郊外通りに転移した。
(よりによって非武術職が集まる郊外通りの家を狙うとは…)
辺りは騒然としていて、皆が逃げ惑っていた。
「リンゴ!」
聞き覚えのある声がした。
ガラちゃんが娘のカルラちゃんの手を引いて、走っていた。その表現は恐怖が滲んでいる。
ユアン
「へんな奴らが押し入ってきて、家の中がめちゃくちゃだよ!近所の人は、奴らに殴られて怪我を負っている..」
リンゴ
「三人は魔銃師会か、酒場か、エルネア城か、山岳兵団、どこかに避難して!エルネア城方面には不審者はいない」
ユアン
「エルネア城なら転移できる」
ユアンたちはエルネア城に避難した。
リンゴ
「なにがどうなってるの..」
歩くとまもなく、血痕が落ちていた。
リンゴ(どうして、この国をこんなにするの)
どこからか怒声が聞こえて、リンゴはハッとしてその声の方に向かった。
アラルコス
「敵は撤退してるみたいだ!深追いはしないよう騎士隊から通達がきてる!」
途中であったアラルコスがそうは言うが、怒声のする方から見知った声が聞こえてくるのでリンゴは走り続けた。
農場通り、農作物などが納品される小屋が赤々と燃え黒煙が空に上がり続けていた。
夜だというのに、道は赤い炎で照らされて、その中に、父であるジェレマイアが足と腕から血を流し、膝を地面につき、ティアゴも腕と肩から血を流して、二人は敵を睨みつけていた。
その光景は、まるで思考が止まりそうなほど衝撃だった。
だって、その二人はリンゴにとってとっても強くて、優しくて大切な人たちで
二人は今血を流して紛れもなく危険な状態にあった。
リンゴ
「お父さん!ティアゴ君!」
リンゴが叫ぶと同時に、リンゴは銃を撃とうしたが、銃は地面に転がった。
手に激痛が走り、血が滴り落ちた。
賊の的確な射撃が、リンゴの手を素早く撃ち抜いた。
「武術職がワラワラ沸いてきたな。撤退するぞ」
「おう」
賊の男たちが背中を向けた時、思いもよらない声がした。
ヴェルンヘル
「リンゴ!!」
リンゴ
「陛下?!きちゃダメ!!」
ヴェルンヘルは双剣を抜いていた。まだ距離があるが、ヴェルンヘルに気づいた賊の一人が銃を構えた。
ティアゴ
「陛下!お逃げください!」
ヴェルンヘルと賊の間に、庇うようにティアゴが割って入った。
その時、
リンゴには全てがスローモーションのように見えた。
賊の銃口がティアゴに向けられ、絶対にヴェルンヘルに当てさせないとばかりにティアゴは両手を広げた。
ティアゴとヴェルンヘルが危ない、そう思った時、素早く剣を繰り出し、リンゴは駆け出した。
賊がリンゴの接近に気づいた時に、リンゴは何も考えずに剣を振り、賊を斬り伏せた。
魔銃師会にいるというのに、リンゴは幼い頃から使っていた剣の方が実は得意だった。
びしゃっと生暖かい返り血が、リンゴの顔と服を汚した。
斬られた賊の身体が地面に倒れこみ、地面に血が広がっていく。
リンゴ
「____どうする?お前も死にたいの?」
斧を持ったもう一人の賊に問いかける。
賊
「このアマ、ふざかやがって…」
怒りに震えた男は、斧を持つ手に力を入れてリンゴに近づいてくる。
ティアゴがリンゴを庇うようにリンゴの前に立ち、銃口を男に向けた。
その時、鎧の金具がぶつかる音が聞こえた。騎士隊が騒ぎを聞きつけて走ってきている。
その音に気を取られた一瞬の隙に、斧を持った男が逃げ出した。
男を追おうとしたリンゴをティアゴは片手を横に広げて制止した。
ティアゴ
「深追いは禁物だ」
リンゴ
「…うん..」
ティアゴの言うことなので素直に従った。
それよりもティアゴの腕から血が滴り落ちて地面に赤い染みをつくっていてリンゴの意識はそっちに注がれた。
リンゴ
「大丈夫?!すぐに手当てを」
ティアゴ
「怪我してんのは、リンゴも同じだから..大丈夫?痛いだろう..」
リンゴの手も撃たれて血まみれになっていた。感覚がなくなり、血に染まった剣が地面にかしゃんと落ちた。
リリー
「陛下?!ご無事ですか?」
騎士隊に、山岳兵も数人いた。
ヴェルンヘル
「大丈夫だけど...この三人の手当てをすぐにしてやってほしい。」
バーニー
「あの人は..」
倒れてピクリとも動かない男をチラリと見る。
血まみれのその人をみて、明らかに皆が動揺していた。
バルナバ
「……死んでる…まだ若い人だ」
バルナバの亡くなった賊の顔を確認した。
セイディ
「______殺す必要が、あったんですか?」
騎士隊のセイディは、血の海を見つめながら言った。
バーニー
「____え?」
ディーン
「なんで捕らえず殺したんですか?っていうかこれ、誰が?」
不穏な空気が流れた。
ティアゴ
「俺です」
マズイと感じたのか、ティアゴが名乗り出るとリリーはため息をついた。
リリー
「……導師。娘を庇ってくれるは嬉しいけど気持ちだけ受け取っておくわ。ね、リンゴ?」
顔にも服も血だらけのリンゴを見れば、誰がやったのは明らかだった。
リンゴ
「やったのは私。陛下を守るためな斬り殺したのがだめだというなら、どうしたら良かったの?皆殺しにされろとでも?」
リンゴは返り血を浴びた状態でセイディたちに歩み寄った。
「ちょっと、平和ボケしすぎなんじゃないんですか?」
空気がピリついた。
リンゴ
「殺す必要がどうとか言う前に、まだ賊がいるかもしれないのにこんな事やってる場合ですか?それとも、賊を殺す度胸がないからここでいつまでもみんなで身を寄せあってるつもりですか?」
リンゴはヴェルンヘルを振り返った
リンゴ
「陛下、賊を見つけ次第、殺しても構いませんか?」
ヴェルンヘルの瞳がわずかに揺れたが、それは一瞬だった。
ヴェルンヘル
「我が国に火を放ち盗みを働いた者だ、殺して構わない」
リンゴ
「仰せのままに」
リンゴは誰より先に走って行ってしまった。慌ててそれをバルナバとバーニーが追った。
リリー
(………あの子…今武器持ってないんじゃない?)
エドモンド
「ティアゴさんは、ヴェルンヘル陛下と後退して治療を受けて下さい。かなりの出血です」
ティアゴ
「いや、でもあのバカ、じゃない王妃様が」
リリー
「バルナバたちが一緒だから問題ない。導師は早く治療を受けて。セイディ、ディーン、陛下を城までお連れしてそのまま陛下の護衛に。エドモンド、ローデリック、導師とジェレマイアをエリオンの調薬室に連れていき、そのまま護衛」
リリーは指示をしてから、騒ぎをしずめるために駆け出した。
セイディ
「陛下、参りましょう」
セイディとディーンに連れられてヴェルンヘルは城に戻って行った。
ローデリック
「ジェレマイアさん、歩けますか?つかまってください」
ローデリックがジェレマイアに肩を貸して、調薬室に移動する。
調薬室にタニアがいて、ティアゴは先にジェレマイアの治療をするように指示し、ジェレマイアは椅子に座らされ治療を受けていた。
なんとなく重い空気が流れ、ティアゴは調薬室の長椅子に座った。治療のためにエドモンドがティアゴの上着を脱がせると、上着の内ポケットからはらりと何かが落ちた。
ハッとしてティアゴが拾おうとするが、先にエドモンドが拾い上げた。
写真だった
エドモンド
「…………」
ローデリック
「…………」
エドモンドの後ろから写真をみてローデリックが固まった。
ティアゴ
「…………」
Xに押し付けられたものなのだが、あまり言い訳をしてもよくないとティアゴは押し黙った。
エドモンド
「………見なかったことにしますよ…」
写真をそっと内ポケットにしまい、上着を畳んで長椅子に置いた。
エドモンド
(やはり、リンゴさんについていたキスマークをつけた人は、導師か..?まさか……)
ティアゴ
「………………こんど..酒...奢ります」
(べつにリンゴとしゃべってる時に写された普通の写真なんだが..)
ローデリックはなんともいえないような表情でを浮かべて無言だった。
緊迫した夜だというのに、ここだけは妙な雰囲気になってしまった。