任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
今回長いかも..
見にくかったらごめんなさい!
☆ 気まぐれ人物紹介☆
フォード夫妻
左からリリー・フォード
ジェレマイア・フォード
PCの両親。リリーは205年エルネア杯優勝、龍騎士になる。ジェレマイアは常に騎士隊の4強に入る実力者。前回エルネア杯では準優勝。
この二人、リンゴに引き継いでからはめっちゃラブラブ。見てて少し恥ずかしいwダンジョンだとだいたい二人同じダンジョンにいる。
☆本編☆
見張り台にいる人と交代して、リンゴは見張り台から荒野の方を睨むようにして見ていた。
夕日が大地を赤く照らし、美しい夕焼けの風景が広がっている。
見張り台の梯子を誰かが登ってきた。確かもう一人はXさんだったと思って視線を向けると、気怠そうにティアゴが登ってきた。
リンゴ「あれ?Xさんは?」
ティアゴ
「調べ物があるからって、交代してほしいって言われた」
リンゴ
「そっか...」
夜まで二人きり..長いなとリンゴは視線を荒野に戻した。
一緒にいる人が誰であっても、やる事は同じ。
しばらく特に会話もなく、お互い広い荒野を目を凝らすように見ていた。
ティアゴ
「あのさ、リンゴ..」
何かいいかけて、ティアゴが一歩リンゴに近づいた時、リンゴは一瞬ビクッとして後ずさりした。
ティアゴが驚いた顔をしたが、その意味がリンゴには分からない。
リンゴ「え」
視界が急にガクンと下に落ちた。
後ずさりしたリンゴは見張り台の梯子の方に行ってしまい、見張り台から足を滑らせた。
急降下したリンゴの身体が見張り台からぶら下がった。
リンゴの手首を、ティアゴが掴んでなんとか落下を免れていた。
見張り台は、かなり高く、落ちれば怪我だけではすまない高さだった。
リンゴとティアゴが被っていた帽子がゆっくりと落下して、地面にぱたりと落ちた。
ティアゴが必死で引き上げようとしているがなかなか引き上げられない。
ティアゴ「じっとしてろ、すぐ引き上げるから」
リンゴ「・・・」
男の人の中でも華奢な方のティアゴにはなかなか重労働だ。
リンゴ
「ティアゴ君、離していいよ。ティアゴ君まで落ちちゃう」
このままだと二人で、落ちる..
ティアゴ
「んなことできるかよ..」
ガクンとティアゴの身体がグラついた。もう一方の手は見張り台の柱を持って落ちないように持ち堪えている。
リンゴはただジッとしているしかない。少しでも負荷をかければ、ティアゴまで落ちてしまう。
リンゴ
(どうしよう、このままだとティアゴ君まで...!ティアゴ君は意地でもこの手を離さないと思う...どうしよう..!)
リンゴ
「今なら誰も見てないから、離してもティアゴ君は何の責めも受けないよ。これは、事故だから」
ティアゴ
「そーゆー問題じゃない!」
リンゴ
「引き上げるの無理だよ、私重いし」
リンゴが掴まれていない方の片手を持ち上げてティアゴの手を払おうとすると、
ティアゴ
「自分から落ちようとするなよ!!んなことして落ちたら俺は飛び降りるからな!!」
リンゴ
「えぇ?!」
一気にティアゴは腕に力をこめて、リンゴを引き上げた。
ティアゴはリンゴの身体を自分の方に引き寄せて、その場に尻餅をつくように座り込み、リンゴはティアゴの足の間なだれこむように倒れこんだ。
ティアゴは汗だくで肩で大きく息をしていた。
「ったく..」
片腕をリンゴの頭に回して、そのままリンゴを引き寄せた。
「なんで、昨日も今日も危ない目にあってるんだよ..」
ティアゴの身体に顔を押し付けられて、ティアゴの匂いと温もりにリンゴの身体が熱くなった。
リンゴ
「・・・・・ごめんなさい・・」
ティアゴ
「・・謝らないといけないのは俺だけど。この前はごめん。せっかくのお祝いの席で、リンゴに嫌なこと言っちゃって」
リンゴ
「・・・・関係ないっていうのは...本当のことだし」
ティアゴ
「俺だってリンゴに関係ないって言われたら嫌だな..だから、ごめん」
リンゴ
「・・・うん、、許す...」
リンゴはティアゴの胸に顔を埋めた。
「ごんな状態でズルイ..許さないわけないじゃん。___それに!私、我慢してるのに..」
ティアゴ
「我慢...?人の寝込みにチューしてきたのに?」
リンゴ
「!!?
や、やっぱりお、起きてたの?!」
自分でも顔が熱くなっていくのを感じた。
ティアゴ
「途中から。リンゴかな?って思ったらチューされてた。俺だって我慢してるのに人の気も知らないで..」
ティアゴはぎゅっとリンゴを抱きしめた。
「_____無事で良かった」
力強い腕に抱きしめらめて、リンゴは泣きそうにになった。
嫌われたと思っていたから尚更、嬉しくて嬉しくてたまらない。
暫くお互いの温もりを確かめ合うようそのまま動かなかった。
抱きしめていた腕の力がフッと抜けて、ティアゴはリンゴから離れた。
ティアゴ
「・・・見張り台は、目立つからやばい」
リンゴ
「そ..そうだね」
二人はお互いに距離をとると、気を取り直して、監視を始めた。
二人の帽子は見張り台の下に落ちたまま。二人はそんなことも気づかず、視線は荒野の先に。
見張り台は、見晴らしがいい。とういうことは周辺からも見張り台が見えるというわけで..
イマノル
「落っこちそうになってるから心配して駆けつけてみたらイチャついてやがる..」
イマノルはすこし離れた場所から見張り台を見上げながら呆れつつ乾いた笑いをした。
二人にとっていやーな奴に目撃されていた。
ティム
「あの二人、完全にデキてる...?」
イマノルと一緒にいたティムは大いに困惑していた。
イマノルは、二人の関係を知っているが、ティムは二人がお互いに多分好いてることは察しているが、この前までくっついて事は知らない。
イマノル
「ったく、やるなら見えないところでやってほしーなー。俺もイチャつきたくなるじゃん..」
ティム
「お前なんか知ってんの?」
イマノル
「あのスケベなティアゴさんが、リンゴに手出しててもおかしくはないんじゃないのー?っていうか、今さっきなんかしてたし。あーあ、アルシアにチューしてこよーかな」
イマノルはくるりとティムに背を向けて歩き出した。
ティム
(イマノルはアルシアと別れろよ..)
翌日
リンゴの姿は、ティアゴの家にあった。
イラリオから差し入れをいただく。
イラリオ
「リンゴさん、大変だっね。これ、良かったらどうぞ」
リンゴ
「ありがとう!あとでいただくね♪」
龍魚のサワーソース
貴重な料理ありがとう!!
冬の訪れは、ティアゴ君のお誕生日。
リンゴは一度家から出て外で待機して、ティアゴが出てくるとお祝いを言った。
リンゴ
「ティアゴ君、お誕生日おめでとう」
ティアゴ
「ありがとう。この歳になると誕生日って嬉しくないなぁ..」
リンゴ
「まあまあ、そんなこと言わないで。ザッハトルテあげるから」
ティアゴ
「毎年リンゴがこうして朝一で祝ってくれるから、それは嬉しいけどね」
リンゴ(ティアゴ君は..またそんな事を言う..)
せっかくなのでキノコ狩りに誘う。
星空の砂のプレゼントも追加
なんでリンゴの台詞、カタコトみたいになってんだろ笑
このセリフは性格によって違うみたい。
空腹だと早死にしそうだからご飯をまたあげておく
ティアゴの寿命は全く判明していませんw
ティアゴ
「俺ちゃんと食べてるから大丈夫だよ..?」
(ヴェルンヘル陛下きたな..)
スクショに亡霊のように見えている..
ヴェルンヘル
「リンゴ、今から出かけない?」
名残惜しいが、このシュチュエーションで断ると面倒になりそうだ。
空気を読んだティアゴはさっとダンジョンに入っていったのでリンゴは了承した。
ヴェルンヘル
「ティアゴさんと険悪だったらしいけど仲直りしたんだ?」
リンゴ
「一応..怒らせてしまったから謝罪しておきました」
ヴェルンヘル
「ふーーん」
(喧嘩したままなら良かったのに..)
リンゴ
「そーいえばあの女の子、この前見かけたよ」
まるで、ヴェルンヘルの心中を察したように、リンゴはヴェルンヘルにとって話題にされたくない事を口にした。
ヴェルンヘル
「あの女の子?」
リンゴ
「ヴェルンヘル...肌色3が好みなの?」
ヴェルンヘルが手を出した疑惑の女の子の肌色は確か肌色3。
ヴェルンヘル
「え?えぇ?っとなんのは、話?!」
何の話をリンゴがしているのか、ヴェルンヘルは気づいたらしい。あからさまに動揺していた。
リンゴ
「今も会ってるんだね?」
ヴェルンヘル
「会ってないよ!!俺にはリンゴしかいないよ!」
リンゴ
「別にいいよ?誰と遊んでも。私も、いろーーんな人と遊んでふしだらな最低王妃として有名になるから」
ヴェルンヘル
「リンゴがそんなことするのやめて!っていうかティアゴさんとはどういう関係なんだよ?」
初めて、はっきりとティアゴとの疑惑を口にされた。
リンゴ
「ティアゴ君?ティアゴ君と何かある訳がないでしょう。…じゃあ、ふしだらな最低王妃としてティアゴ君に手を出そうかな?王妃命令って言ったら断れないんじゃないかな?」
ヴェルンヘル
「ティアゴさんだけはやめて、本当に..(あの人ぜっっったいリンゴ相手なら拒んだりしない..)」
リンゴ
「ティアゴ君が、私みたいな年下に手を出すわけないよ」
ティアゴ君だけはやめてって他ならいいんですか..?
アホなことを言っていたせいでしょうか。
エリザさんから鉄槌が下ったww
斧に先制とられると勝てない!!
(エリザさんは多分カンストしてるかそれに近い..)
お昼からはエドモンドと、セシィーの長女アスセナちゃんの結婚式
エドモンドも娘を見送る父親か。
このドレス、アスセナちゃんとっても似合ってた。
モモはアスセナちゃんと親しかったんだね。
アスセナちゃんの一番親しい人、ガブリエルなの?!wなんか心配..
NPC同士の交友関係が垣間見えて面白い。
神殿から出るとティム君。
ティム「この香水、使ってみない?」
リンゴ「いいの?さっそくつけてみるね」
ティム
「はい、いい香り♪
似合ってるんじゃない?」
リンゴ「ありがとう、ティム君♪」
ティム「・・・」
リンゴ「どうかしたの?」
ティム
「リンゴちゃんって..今もティアゴさんのこと好きなの?」
リンゴ
「?!え、好きじゃないよ?仕事仲間の先輩として尊敬してるけど..」
ティム
「昨日、見張り台で二人がいるところ見ちゃった。落ちるかとヒヤヒヤしたけど、、」
リンゴ
「あれはティアゴ君、助けてくれただけだよ。引き上げてくれてそのまま疲れて休んでただけだし」
見られたことに内心焦りつつ、平然を装って答える。
ティム
「けっこーみんな遊び相手いるみたいだし、口うるさく言うことじゃないとは思う。だから今まで俺は黙ってたけど...みんなは遊びだけど、二人は遊びじゃないでしょう?見てて俺も辛い」
リンゴはティムを見つめた。
_____二人は遊びじゃないでしょう?
どこからどこまで知っているのか分からないが、ティムの目線ではそう見えている___
リンゴ
「____ティム君..分かっててティム君、今までずっと友達でいてくれたんだね?」
ティム
「…そんなんで友達やめるわけないじゃん。それに、好きって気持ちは、、理屈じゃないから..イマノルたち見てるとそう思う。」
リンゴ
「・・・」
ティム
「イマノルはただのバカで、スケベだけど」
リンゴはクスクス笑った。
リンゴ
「ティム君にもそういう相手が、いるの?」
ティム
「俺にはラナがいれば十分だよ」
リンゴ
「いいな...どうしたら、そう思えるの?」
頭の中に浮かぶヴェルンヘルが女性と高速移動していく光景(結婚する前からなんです..)、あの女が夜4刻に自宅の寝室二階まで上がり込んでいた事実。命名証書の女..
リンゴ
「私には、、、無理そう..」
リンゴはふっと笑って遠い目をした。
ティム
「陛下にもいいところあるよ!」
リンゴ
「どこ?」
リンゴに見つめられてティムは必死に考えて、一言。
ティム
「えっと、、、
なんにも考えてなさそうなところ!!」
リンゴ「………」
国民からヴェルンヘルがどう思われてるのかハッキリしたところで、ティムと別れるとアルフォンソ君がいたので声をかけてみた。
リンゴ「それ何を持ってるの?」
アルフォンソ「積み木だよ」
まだ独身なのに、なぜ..
早く結婚したいのかな
確か8歳まで無理かな..もう少し我慢して..
ジェリー
「こんにちは、リンゴさん」
リンゴ
「こんにちは!」
ジェリー
「武術職は今色々大変みたいですね。弟に一応聞いたけど、大丈夫って言うだけでよく分からないけど、何か手伝えることごあったら言ってね」
リンゴ
「今まだ大丈夫ですが..食料の保存を少し多めにしてもらえると助かるかも..」
ジェリー
「分かった、仲間に伝えておくよ」
リンゴ
「ありがとうございます..!」
農場管理官には、ガラやフランシスコ、ティアゴの兄のジェリーにジェリーの奥さんもいる。
食料の方は心配なさそうだ。
リンゴ(信頼できる人たちが多いっていいな..)
イラリオにダンジョンに誘われる。
その日の夜
ヴェルンヘルがあの女と話をしているのを偶然見かけたのでリンゴはダンジョンから出てきたティアゴに声をかけた。
リンゴ
「ティアゴ君、酒場でお酒飲まない?ティアゴ君のお誕生日だから奢るよ。__昨日、助けてくれたお礼もかねて」
ティアゴ
「うーん、いいの?なんか悪いなぁ..」
リンゴ「行こう」
ティアゴの服の端を引っ張りながら歩き出した。
ヴェルンヘルとすれ違った。
ヴェルンヘル
「こんな時間から、どこ行くの?」
リンゴ
「ティアゴ君と、遊ぶんだよ!」
わざと違う言い方をしてみた。
ティアゴ
(酒場で、飲むこと遊ぶって言うのかな..?)
ヴェルンヘル
「あ、遊ぶって?!ティアゴさんとはダメって言ったじゃないか!」
ティアゴ(なんで俺と飲んだらダメなんだ..?)
リンゴ
「じゃあ、ヴェルンヘルも一緒に遊ぶ?」
だからティアゴ君以外ならいいのかって話になるけどいいんですか..?
ヴェルンヘル
「はぁ?3P?!」
素っ頓狂な声をだして、ヴェルンヘルはおおいに動揺している。
ティアゴ
「陛下、どうしたんですか?なんの話?」
すっとぼけているが、ティアゴはだんだんヴェルンヘルがなんの勘違いをしているのか分かってきた。口の端が無意識に上がって笑いそうになる。
リンゴ
「あ、バルナバさんがいる!お父さんも!あの二人も誘おう」
ヴェルンヘル
「ジェレマイアさんはリンゴのお父さんだよ?!」
まるで聞こえていないようにリンゴは構わず二人を誘って、酒場に入った。
ヴェルンヘル
「酒場..?」
ティアゴ
「そうですよ、今から酒場で飲むんですけど陛下も一緒にどうですか?」
ヴェルンヘルは脱力してその場に座り込んだ。
ティアゴ
「陛下..?大丈夫ですか?」
見下ろしながら、ティアゴは笑わないように必死で堪えた。
ヴェルンヘル
「帰る..」
ヨロヨロと立ち上がり、ヴェルンヘルはティアゴを睨みつけた。
「ティアゴさんと飲んだりすることを禁止したりはしないけど、、リンゴに手は出さないで下さい」
ティアゴは目をぱちくりさせた。そして
「…じゃあ、ヴェルンヘル陛下なら手を出してもいいんですか?」
ヴェルンヘルの耳元で囁くと、ヴェルンヘルはサッと顔色を変えて、逃げるように去っていった。
ティアゴは楽しそうに笑った。
「国王陛下をからかって遊ぶなよ..」
ローデリックが呆れたような顔をして立っていた。
ティアゴ
「面白いから、つい」
ローデリック
「陛下にあんなことしてるの、お前だけ」
つい先日、似た台詞をローデリックに言ったような気がしたなと思いつつ、ティアゴは酒場にきたローデリックと共に酒場の扉を、開いた。
リンゴが酒瓶を何本もウィアラさんから受け取って、入ってきたティアゴに満面の笑みを向けた。
リンゴ
「ティアゴ君!ローデリックさん、飲もう!」
リンゴもティアゴも思っていることはきっと同じだった。
____時間がこのまま止まればいいのに。