213 年 リンゴのエルネア杯初戦 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。




 セシリアの朝食は子供時代の恒例のバーナカレーです。

 



 ヴェルンヘル「おはよう」


リンゴ「おはよう」


ヴェルンヘル

「焼けた地上がこの雨で冷やされていくみたいだね」


表現がなんだか情緒的で素敵だと感じてしまう。さすが一国の王だ。あんまり関係ない


リンゴ「今夜は過ごしやすくなりそうだね」


ヴェルンヘル

「昼間はまだ暑いから、倒れないように気をつけてね」

 

ヴェルンヘルはリンゴをぎゅっと抱きしめると去って行った。

 


王が去っていくと、視線を感じた。ティムはタイミングをみてそっと離れようとしたがタイミングを失ってしまっていた。



 ティム

「・・・」


リンゴ(見られた..)


ティム
「....リンゴちゃん、この時期の..釣りの穴場はどこ?」

リンゴ「上流です..木造橋とか..」
まともにティムの顔が見れなかった。

 




 ティアゴ

「わざわざ人んちの前でイチャつくなよ、王妃さま」


ティムが去っていったあと振り返ると、ティアゴが気怠そうに家から出てきて歩き出した。


リンゴ「ち、違うよ、そんなつもりは」


ティアゴ

「で?王妃様は俺に会いにきてくれたの?」

(俺の家の前だから、陛下はあんなことしたんだろーなー)


リンゴがここにやってくるのはこの地区に住んでいるバーナード一家か、Xに会いにくる理由以外ない。(この地区、二軒しか住んでいない)


リンゴ

「う、うん!今日夕方から王立闘技場で試合なんだ。がんばるから応援してね」


ティアゴ

「もちろん!リンゴが勝てるように応援するよ。いよいよ、リンゴの第1戦か。しかも相手がジェレマイアさんかー。やりにくいね」


リンゴ

「ティアゴ君はバーニーさんとだよね。やりにくそう」


ティアゴ

「しょっちゅうお酒飲んでる仲だしなぁ..まあ、楽しみだよ」


普段の様子とは違う、闘志がフツフツと湧いたティアゴの姿は新鮮だった。


リンゴ

(そうだ..お母さんもバルナバさんと対決するとき、楽しみにしていた..エルネア杯ってこういうもののはず..)


最近は色々あって、闘志なんて忘れていた。


リンゴ

「ありがとう、ティアゴ君!ティアゴ君をみてたらやる気が出てきたよ!」


ティアゴ

「そう?よく分からないけどそれは良かった」




 ティアゴは美味しそうなものを持っていた。


作れる日がくるのだろうか..




 午後からは授業。



 



 


 授業が終わると、国民が何か配布していた。瞬時にセイが言っていたものだと分かり、リンゴも貰っておいた。

 




畑仕事帰りのティアゴを捕まえて、その紙を渡してみる。


ティアゴ

「なにこれ?陛下に50の質問?変わったことする人がいるんだな..」



リンゴ「最後の質問。ティアゴ君、ヴェルンヘルになにかしたの?それとも、私とのことかな?」


ティアゴ「・・・怖いものが俺?」


ティアゴはクスクスと笑いだした、



「あー、あれかな。よーっぽどヴェルンヘル陛下は怖かったんだなぁ。可愛いところがあるな」


リンゴ

「なになに?どーゆーこと?」


ティアゴ「それはナイショ♪」


リンゴ「教えてよー!」


教えてと迫るリンゴの頭をティアゴはなだめるように撫でると、


ティアゴ

「これから試合だろ?応援にいくから頑張ってね」

逃げるように転移魔法でどこかへいってしまった。


リンゴ「気になる...」


 


 

知り合いとの試合前といったら恒例のコレです

 



 リンゴ

「今日の試合、負けないからね!」

 


 ジェレマイア

「こっちこそ、負ける気がしないね」



 リンゴ

「お互い、手加減無しだからね」



 ジェレマイア

「望むところだ。試合で会おう!」



 バルナバ

「早速、バチバチやってるねー」

バルナバは楽しそうに二人のやり取りを見ていた。


リンゴ「がんばるから応援して下さいね」


バルナバ

「もちろん!リンゴちゃんが勝てるよう応援するよ!」




 

セシリアは何度も会いにきてくれました。

 


 


エルネア杯  第7戦目

 



 

ローゼル騎士隊からは

ジェレマイア・フォード

 

 



 ガルフィン魔銃師会からは導師となった


リンゴ・ラウル



 相手に有利な武器のため、御守りは10%盛り。


ジェレマイアは強敵のため、御守りナシは危険です。



 先制はリンゴ。




 ストレート勝ちでした。





しかし、ジェレマイア倒すのは辛かった..


知り合いだらけのエルネア杯は楽しいけどツラい。(負けるつもりは毛頭ないので)



試合後


お互いの健闘を讃えます。



 



 マドックさんがきてくれてました!!


 しかもバンザイしてくれました笑



 アルシアありがとう!


リンゴ(あれ、ティアゴ君試合みにきてくれてたのに姿がもう見えない..)





試合直後、リンゴはエルネア城の王家の居室にいるヴェルンヘルの元に行った。


ヴェルンヘルは書類に目を通しているところだった。


ヴェルンヘル

「あれ、珍しいね。こんな時間に家に帰ってくるなんて」


リンゴ「うん..」


ヴェルンヘル

「試合おめでとう!さすがリンゴだね。」


リンゴ

「ありがとう♪..えっとね、ヴェルンヘルの耳にいれておきたいことがあるんだけど」


ヴェルンヘル「何かあったの?」


リンゴは、先日、他国の討伐作戦の影響で魔物がこの近辺に流れこんでいることを伝えた。


リンゴ

「さっき見張り台から確認してみたら、減っていた個体数が明らかに増えているようだった」


ヴェルンヘル

「・・そうか・・エルネア杯終わりまでもつだろうか..こちらも討伐作戦をしたくても、エルネア杯出場者に万が一があってはならない。かといって、エルネア杯出場者は組織の重鎮。作戦不参加になれば統率がとれなくなる」


リンゴ「そうだね」


もし現時点で作戦が決行されて、出場者が討伐作戦に不参加になれば、敗退した騎士隊は全員参加だが、山岳兵団はバーニーと、バーニスという兵団顧問と兵団長不参加、ガルフィン魔銃師会は導師と筆頭魔銃師、No.4魔銃師不参加と大幅に戦力ダウンする。


エルネア杯はただのお祭りではなく、バグウェルとの盟約に従い、バグウェルに力を示すための勇者を選ぶ大切なものである。


それをないがしろに出来るはずもない。


リンゴ

「それでね、爆弾魔が現れたころって魔物の個体数が減った時期と重なってるの。魔物の中には音が苦手な種類がいるんじゃないかなって思ってるの。定期的に、爆弾や音のでる何かを使えば、国に寄る魔物が減るんじゃないかな?」


ヴェルンヘル

「なるほど..それを使えば時間は稼げたそうだ」


リンゴ

「お願いがあるんだけど。馬が欲しいの。徒歩では出来ることが限られるから、馬があればいくらか行動範囲も広がって、爆弾を投げるにしても効率的にできるんじゃないかって」


ヴェルンヘル

「そうか...リンゴって馬に乗れるの?」


リンゴ

「レッドと戦うときに乗ったよ。魔法のせいか勝手に進んでくれたけど...練習すれば乗れそう。帰りは魔法の交換きれてたから自力で馬を操って帰ってきたよ」


ヴェルンヘル 

「馬ならカイロスに手配しよう。」


リンゴ

「ありがとう!」




ヴェルンヘル

「ねえ、リンゴ」


話がひと段落したと思ったヴェルンヘルはリンゴの腰に腕を回してきた。


「子供欲しくない?」


リンゴ「えっ..」


リンゴは目を見開いてから、困ったような顔をした。


「今は、難しいかな...だって」


視線をちらりと左右に向けた。


「マドックさんと、ティアゴ君とバルナバさんがいるから」


ヴェルンヘル(....いつの間に?)


部屋の入り口にバルナバとティアゴが、いつ入ったのだろうか、マドックが気配なくまるで忍者の如くテーブルの席についていた。


バルナバ

「リンゴちゃんにおめでとうって言いにきたら..」


ティアゴ「___同じく..」


バルナバとティアゴは顔を見合わせて気まずそうな顔をしていた。



マドック「空気だと思っていいから」

たしかに気配なかったけどさ



ヴェルンヘル「それは無理」

(空気にしちゃむさ苦しい)





 14日



 



 リンゴ

「この御守りで勝利を掴んで!」


ティアゴ「ありがとう、心強いよ」


リンゴ「試合頑張ってね」




 試合までダンジョンに入ろうとしたら丁度ティアゴも入ったので一緒にいくことに。



 

ダンジョンに入るなりリンゴはため息をついた。

ティアゴ「__どうかしたの?」

リンゴ「え?ああ、なんでもないの、ごめんね」

ティアゴ
「ヴェルンヘル陛下とも仲が良くて、なにが不満なんだよ?」

リンゴ「うー..」

まるで見透かしているかのようだと思った。リンゴのため息の原因はそれだった。

リンゴ
「ティアゴ君、二人目欲しくてカトリーンさんに迫った?それともやりたくて迫った?」

ティアゴ
「・・・ずいぶん、凄いことを平気で聞いてくるね」

リンゴ「答えてよ..」

ティアゴ
「うーん...答えにくいんだけど...リンゴ相手っていうのが何より答えにくい..」

リンゴはジッ答えを待っているのでティアゴは仕方ないなとため息をついた。

「答えは、両方。出来てもいいって思ってたし..奥さんなら手を出したくなる...って何を言わすんだよ..」

リンゴ「そっか..」

ティアゴ
「どうしたの?ヴェルンヘル陛下に迫られて困ってるの?」

リンゴ
「・・ヴェルンヘルは、私以外に女の子いるのにどうして子供ほしい?って言ってくるんだろう。世継ぎはできたし、もう私に手を出す必要ないでしょう。気持ちがないなら、私に手を出そうとしないでほしい..」

ティアゴ「・・・」

リンゴ
「ごめん、こんな事聞かせてしまって。これから大事な試合なのに戯言を...ダンジョンに集中しようか」

ティアゴ
「__エティ陛下が亡くなる少し前、俺はヴェルンヘルに言ったんだよ。これ以上リンゴをないがしろにするなら、今からリンゴを押し倒しますよって。」

リンゴ「そんな会話をしていたの..」

ティアゴ
「それから、ヴェルンヘルのやつ、外でもリンゴを抱きしめたりしてるんだろ?気持ちがなかったら、そんなことしないよ。それにリンゴはあんまり気づいていないみたいだけど、そうやってヴェルンヘルのことで怒ったりしてるってことはリンゴも、ヴェルンヘルにちゃんと気持ちがあるんだよ」

ティアゴはリンゴの背中をポンポン叩いた。

「あんまり深く考えなくていいんじゃない?」

 



 リンゴ

「ねえ、ローデリックさんってさぁ、あの性格でよく奥さんとうまくいってるね」


ティアゴ

「うまくいってるのかよく知らないけど。奥さんのサブリーナさんは器デカイから、あの面倒な性格も受け止めてくれるんだろう」


リンゴ

「奥さんの前では甘えん坊だったりして」



ティアゴ

「・・想像しちゃったじゃないか。ローデリックに会ったら笑っちゃいそう」


 



 

時間になったのでリンゴもダンジョンを切り上げる。

 



 ダンジョンを出たところをバーニスちゃんが声をかけてくれたので一緒に魚釣り。


 



 

 



 魚釣りをしているもモーディさんから差し入れ、



くさいスープでしたww


 



 マキシムさんをストーキングしているティアゴ?


 なんですかね、この光景は。


 


 さて、エルネア杯


第8戦目。


 



 ガルフィン魔銃師会


ティアゴ・バーナード

 




ドルム山岳兵団、兵団顧問


バーニー・コルテス


 



 相性でいえば、バーニーが有利。


 



ティアゴに渡したお守りは10%盛りです。

 


 どちらが勝っても負けても嫌なのです...



 

全ては一発勝負で、勝敗を受け入れます。

 



バーニーのお守りは5%だった!


先制はティアゴだった。



 そのままティアゴが押し込み、

 



 

ティアゴの勝利で終わる。

 


 カンストしているバーニー相手に、不利なティアゴがお守り10%で勝ってしまった..





 バーニーに労いの言葉をかけます。


お疲れ様でした。




 リンゴ

「今日の試合おめでとう!」


ティアゴ

「ありがとう。日頃の鍛錬のたまものかな。勝てて良かったよ」



 リンゴ

「次も勝てるように......」


次のティアゴの対戦相手、それは自分でした。

 



 ティアゴ

「まさか、エルネア杯で戦うことになるとは」




 4強が出揃いました。


この時点で騎士隊は姿を消し、


残っているのは山岳兵団の兵団長のバーニス以外、魔銃師会でした。


15日にルークvsバーニス


17日には、同じ魔銃師会のリンゴとティアゴがぶつかります。



リンゴとティアゴは複雑そうに顔を見合わせた。






 

あとがき


正直、誰と当たっても嫌だなと、おもいました。

リリーのときはバルナバに当たるときはワクワクしていたのに。