任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
人柄の良さで国民に愛されたエティ女王陛下の訃報がこの日の朝に国中に流れ、国は悲しみに包まれた。
バーナード家の主がくさいサラダを食べる中
最近くさいスープやくさいサラダが流行ってるの?
しめやかに葬儀が行われた。
葬儀にはリリーの姿も。
こんな時は無理しなくていいよ。
お悔やみの言葉を。
リンゴ
「寂しくなるね。
でも神さまの元できっとまた会えるよ」
リンゴ「それ、何を持ってるの?」
ヴェルンヘル「くさいスープだよ」
捨ててしまえ..
義父のマドックさんにもお悔やみの言葉を。
奥さんを失って、とても気落ちしているようです。
マドックさん..ギオルギーたちのためにも長生きして下さいね。
母を亡くしたとたん、王家の居室から出されたギオルギー。
このシステム、残酷だと思うのはわたしだけでしょうか?
ギオルギー
「Xさんから聞いたよ。リンゴちゃんが憤慨してたって。僕のために怒ってくれてありがとう..でも大丈夫だよ。一人暮らしも数日で終わるし、静かに考える時間が出来て良かったと思ってる」
リンゴ
「そっか..ギオルギー君は強いね」
ギオルギー
「そんなことないよ。強いのは兄さんの方さ..昼からは王位継承で、王になる。悲しいなんて言ってられないんだ..」
俯きがちに地下墓地から去っていくヴェルンヘルの背中を横目で見ながらギオルギーは言った。
リリーも親友の早すぎる死に大きなショックを受けていた。
なんでそんなに他人行儀ナンデスカネ..
悲しみに沈んでいるところにバーニスちゃんが差し入れを持ってきた。
バーニスちゃんはこういう時、絶対きてくれるんです...
だから彼女はプレイヤーの天使的な存在
きっとリリーにも同じことをしてくれているんだろうと勝手に思っています。
しかもハニーピッツァと山岳兵しか作れないやつでした。
マジで天使!!
天使が去ったあと、なにやら臭気を感じてその臭いのもとに声をかける。
リンゴ「それ、何を持っているの?」
ティム「くさいサラダだよ」
リンゴ「・・・」
もう一方にも声をかけてみます。
リンゴ「・・・それ、何を持っているの?」
ティアゴ「くさいスープだよ。欲しいの?」
リンゴ「・・いりません・・」
朝はくさいサラダ食べてて
次はくさいスープだと..?
なぜそんなコンボを決める..
お前らまじでなんなんだw
ヴェルンヘルも似たようなことしてるし..
くさいパラダイスたちは置いておいて、
今日はこれから戴冠式がある。
沈んだ気持ちのまま、その時を待つ..
ごめんね、ラナちゃん..
グラハムさんの依頼をこなします。
涙が乾く暇もありません。
これがきっと、王位につく者の
王としての孤独な試練
ヴェルンヘルは、神官からの言葉に
誓いますと何度も力強く頷いた。
そして
ヴェルンヘル・ラウルが、新国王になった。
歓声が上がる。
リンゴはヴェルンヘルの姿をみて胸が熱くなった。
リリー
「新王陛下にーーー!敬礼!!」
ローゼル騎士隊長が声を張り上げた。
213年
新しい時代の風が吹く。
リンゴ
「ヴェルンヘル陛下..その姿、素敵だね。とても似合ってるよ」
ヴェルンヘル
「ありがとう。・・リンゴ、これまで通りこの国と俺のことをよろしくね」
リンゴ
「もちろん」
戴冠式に出席したバーニスちゃんに声をかける。
今日は彼女の誕生日。
リンゴ「バーニス、お誕生日おめでとう!」
バーニス
「ありがとう、これからもよろしくね」
バーニスの依頼をこなし、酒場でお誕生日のお祝いです。
バーニス
「ありがとう、リンゴ。あとで火酒でもあけちゃう?」
リンゴ
「いいねー!そうしよう!奢るからたくさん飲んで!」
バーニス
「王妃が昼間っからここで火酒飲んでたらヤバイんじゃない?」
リンゴ「大丈夫、大丈夫。私、おしとやかな奴じゃないってみんな知ってるから!」
バーニス「それは大丈夫じゃないね?」
食事のあと、ティアゴを見かけたのでまたあの質問をしてみると
まだ持ってるのか...
とりあえず、きのこ狩りに誘って持ってるものをチェンジさせる。
これで明日は普通のものを食べてくれたらいいけど。ヴェルンヘルはどうなるかな..
エルネア杯だから油断していたが、
ダンジョンポイントが二万必要だからダンジョンに潜る。
なぜ魔銃師会の人たちのベゴラもらえるミッションの達成探索ポイントは2万なんだ。
騎士隊は一万五千だぞ。これは差別だ...だから魔銃師会キツイんだw
ついでにティアゴにも稼がせるために誘って潜ります。
リンゴはティアゴも沈んでいることに気づいて、気を紛らわせるためにもダンジョンに誘った。
ティアゴ
「えっと...今日から王妃なのか...王妃様って呼べばいいの?王配殿下?」
リンゴ
「今まで通り、呼び捨てでいいよ」
様づけされると鳥肌たつよ
ティアゴ
「・・エティ陛下、お亡くなりになるの早かったな...」
リンゴ「そうだね..」
ティアゴ
「最後までこの国のことを気にかけて...俺みたいな奴に感謝の言葉をかけて下さった。本当にいいお方だった..」
リンゴ「うん..」
リンゴは頷いて、しんみりしているティアゴの手を握った。
ティアゴ
「・・リンゴのこともヴェルンヘル陛下のこともセシリア殿下のことも、守るから安心してパチャグラタンでも毎日食べてればいいよ」
リンゴ
「じゃあ、パチャグラタン食べながら、私はレドリー君とカトリーンさん、イラリオ君を守るよ」
ティアゴ
「それ、いざとなったらパチャグラタン捨てて守れる?」
愛するパチャグラタンを放置して人を守れるのか聞いている。どれだけパチャグラタンの地位が高いのだろうか。
リンゴ
「大丈夫、いざとなったら一口で食べてみせるから」
パチャグラタンを放置する選択肢など、存在しない。
ティアゴ「火傷しそう..」
ふざけたことを言いながら、ティアゴはリンゴの小さな手を握り返した。
崩御という、大きな出来事が起きても
エルネア杯は予定通りに進んでいく。
ようやく、シード枠が動き出す。
各組織長の試合が始まります。
エルネア杯
ローゼル騎士隊のシードが登場するこの一戦。
第1試合を、不利な斧から勝利をもぎとった
ガルフィン魔銃師会のルーク・フォード
ローゼル騎士隊騎士隊長であり205年エルネア杯優勝、龍騎士の称号を持つルークの姉でもある
リリー・フォード
姉弟対決が実現する。
どんなに小細工しても、
プレイヤーがリリーを勝たすことはできなかった。
お守りを渡しても、どんなにリセットしても。
私は必ずリリーを勝ちあがらせる気でいたが、
運命って変えれないことがあるのだと悟る。
もし、リリーを確実に勝たせたかったのならば
ルークとウォーレスの試合で、ルークを負けさせなければならなかった。
ヴィスタの宝剣で先制した状態で、ルークを倒せないんじゃどうしようもないと思った。
(ルークのターンになると武器が大剣のリリーは防御ゼロなのでルークの攻撃に耐えきれない)
しかし、ある程度、観戦者と同じように、試合を観て自然の結果を受け入れたかった。相当あらがったけど
だからこの結果は仕方ない..!
勝者は、ルークとなる。
まるでラスボスのような強さだ...
お前マジでなんなんだ...
プレイヤーの完敗です...
ルーク、お前、1人で強くなった気でいるなよ!
国民でろくに探索しなかったお前がカンストした状態で魔銃師会に入ったのはダンジョンに突っ込み続けたリリーのおかげなんだから!
負け惜しみww
リンゴ
「今日の試合おめでとう!」
ルーク
「日頃の鍛錬のおかげかな。まさか姉貴に勝てる日がくるとは思わなかった」
リンゴ「今日の試合、残念だったね...」
負けたのは武器とスキルのせい..気にしないで。
あなたは強い。
帰宅。
ヴェルンヘルは少し元気を取り戻していた。
女の子に慰めてもらったんだろうか..?
少しでも元気になってほしいから黒ラペルの依頼をこなす。
彼の心に少しでも光が差し込みますように。
☆あとがき☆
次のエルネア杯は多分引き継ぎをしているので、(未定ですが)
リンゴをここで勇者にする必要がある。
そうなると、ヴィスタの宝剣以上のアイテムを使って無理してリリーを勝ちあがらせる必要もない。
(ヴィスタの宝剣以上のアイテムはそんなに数ないし..)
苦しい気持ちでしたが、ルークの勝利で終わります。
ルーク!お前一人で強くなったと思うなよ!!
(また負け惜しみw)
夢だった魔銃導師居室での生活はたった九日間でした...(*_*)
スキップでもしてエティ陛下の崩御をもっと早く知ればよかったのか..
スキップはしても数日なので、これはこれで仕方ない..