213年 エルネア杯第4戦。 崩御の時。 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。


9日の朝、ヴェルンヘルはまたくさいスープを食していた..


リンゴ(なんで普通のご飯にしないんだろ..)



この日はティアゴの試合。


エルネア杯の期間しかお守りを渡せないので渡してみました。

相手は因縁の相手?のエドモンド。エドモンドは剣だけど、ティアゴがお守りなし、エドモンドはお守りありとかだと負けてしまうので10%盛りのものを渡します。

リンゴ「このお守りで勝利を掴んで!」


ティアゴ「ありがとう、心強いよ」

リンゴ「試合がんばってね!」

ティアゴは受け取った御守りを鞄に大事そうにしまってくれた。それを見ながら

リンゴ
「そういえば、昨日の夜、ヴェルンヘルが帰ってきたときね、ティアゴ君のことおっかない人だって言ってたけどなんかあったの?」

ティアゴ
「・・え?なにかあったっけかな?」
詳細を言いたくないティアゴは首を傾げた。

ヴェルンヘルが女の子とまた空き部屋に行こうとしていたことも、ティアゴの発言もリンゴにら知られたくなかった。

ティアゴ
「リンゴとXさんを送ったあと、酔っ払って散策してて殿下に会ってなんか言ったんだけど覚えてないんだ」

リンゴ
「昨日、ティアゴ君そんなに酔っ払ってたっけ?」

ティアゴ
「あとから酔いが回ったらしい」

リンゴ
「そっか...今度は私が送ってあげるよ。ヴェルンヘルに絡むなんて、危ないよ」
色んな意味で。

ティアゴ
「リンゴに送ってもらってたら、みんなに笑われるから勘弁して」


リンゴ
「じゃあ、ヴェルンヘルに絡まないでね?ティアゴ君に限って、口を滑らすなんてあるはずないだろうけど、心配で..」

ティアゴ
(口滑らすどころかリンゴを押し倒すよって脅したけどね)
「大丈夫、大丈夫。リンゴは何も心配しなくていいから」

帽子の上からリンゴの頭を優しく撫でた。リンゴは上目遣いで複雑そうな顔をしている。

撫でられるのは内心嬉しいとリンゴが思っているというこをティアゴは心得ていた。





そのあと畑仕事をしているとヴェルンヘルの姿が。


差し入れ、とのことですが...

手に持っているものが何か分かってましたよ。


くさいスープはそのままお返しします↩︎
( ´艸`)


ティアゴ君にお守り渡してたから怒っているのでしょうか?



エルネア杯の試合で盛り上がっているのも束の間。


12日まで元気でいてほしい、この願いはかないませんでした。

とうとうこの日、この前20歳になられたばかりの陛下を死神が迎えにきました。


リンゴ「陛下...具合はどう?」

エティ
「リンゴ....

少し休めば大丈夫
明日にはよくなるよ」


この台詞は誰が言ってても切ないです。

陛下には明日はこないのです..



お腹を空かせている陛下に食べやすいものを差し入れ。

食べてくれたらいいな...



迫りくる別れに沈んでいると、バーニスがやってきて食事に誘ってくれた..


こんな時にご飯なんて...と思ったけれど、
きっと明日はご飯食べないだろうから少し食べることに。



バーニス
「夕方からティアゴさんの試合だね。観にいくよね?」

リンゴ
「__うん、そのつもりだよ。バーニスは誰のギブル買ったの?」

バーニス
「自分のと、バーニーと、リリーとリンゴ、ティアゴさん、ルークさん、ジェレマイアさん」

リンゴ
「結構買ったんだね。私のも買ってくれてありがとう」

バーニス
「ここで飲む人たちは仲間みたいなものだから。ティアゴさん勝つといいね」

バーニスは意味深に笑った。

リンゴ
「・・ティアゴ君はきっと勝つよ。っていうかエドモンドさんとティアゴ君だと、勝った方がバーニーさんと当たるから武器の相性的に山岳兵団長としてはティアゴ君に勝ってほしいんでしょ?」

バーニス「そんな意地悪なこと思ってないよ?」
バーニスはニコニコと微笑んでいた。

さてさて、バーニスの心中はいかに?

ちなみに脳内メーカーではバーニスはバルナバだ同じで『嘘』の文字がびっしり並んでおりました。



エルネア杯

第四戦


魔銃師会ティアゴ・バーナード



騎士隊エドモンド・ランフランク









お守りは同じ10%


先制はティアゴ






そのまま押し切り

ティアゴの勝利で終わる。



リンゴ「試合おめでとう!」

おめでとうと声をかけるとティアゴはなぜか香水を纏っていた。




ティアゴとエドモンドの試合が終わり、

これで次からはシードの各組織長がようやく試合に出てくる。

組織長の初登場は、10日のルーク・フォードvs
リリー・フォード戦となる。


今後、確定している試合日程は以下のとおり。

10日   リリーvsルーク

11日    マキシムvsバーニス

13日    ジェレマイアvsリンゴ

14日    ティアゴvsバーニー






ティアゴを誘ってリンゴは釣りをはじめた。


逃げられた...ラゴに...

今の...普通のラゴ?大王ラゴ?全然釣れなかったんですが

ティアゴ「・・・」


イムピョンがお腹を空かせているのでご飯をあげます。

イムピョン「くるぴゅいー♪」

リンゴはイムピョンの柔らかい頭を優しく撫でた。



ティアゴはガサガサと鞄から何か取り出して

ティアゴ「はい」

何かをリンゴの口に放った。

口の中で甘さが拡がった。

リンゴ「美味しい..」

ティアゴ「チョコクッキーだよ」

と、次々とリンゴに食べさせてくれた。同じことが前にもあった...

リンゴ「もご、ストップ..」
口の中がクッキーでいっぱいになって、リンゴは苦しげにストップを訴えた。

ティアゴ
「...俺もあとから行くけど、行っておいで。陛下のところへ」

リンゴ「もぐもぐ」

緊張感のない様子でリンゴはクッキーを噛み砕きながら頷いた。



陛下の元に行く前にアルフォンソ君がプレゼントに青い貝殻をくれた。



アルフォンソ
「こんなことしかできないけど...」

リンゴ
「アルフォンソ君、ありがとう。大切にするね」

アルフォンソ
「口の周り、なにか食べカスがついてるよ」

リンゴ「うぅ..さっきのクッキー..」

慌てて口の周りを拭って、エティ陛下のいる王家の居室へ。



エティ陛下は具合が悪いだろうに1人椅子に座りなにか考え事をしているようだった。

リンゴ
「・・陛下」 

エティ
「・・・リンゴ、よくきてくれた。聞いてほしいことがある」

リンゴ「はい」

エティ
「・・リンゴの中で、一番大切な人がヴェルンヘルじゃなくなったとしても誰がそなたを責められだろうか。私は、ヴェルンヘルの自業自得だと思っている。」

リンゴ「ま、待って下さい陛下__」

エティ
「最後まで聞いて。それでもいい。ただヴェルンヘルは国そのものになる。だから、リンゴの気持ちがどこにあろうと、ヴェルンヘルを支えてやってほしい。どんなに女癖が悪くて、どんなに周りに女がいても、王妃になるそなたの代わりなどいないのだから。マドックにもよくいいきかせてあそなたの味方になるように頼んである。くれぐれもこの国とヴェルンヘルをお願いね」

リンゴ
「・・・はい、陛下。全身全霊をかけてこの国とヴェルンヘルをお守りいたします。ご安心を」



リリー、ティアゴ、バルナバが揃ってエティのもとにやってきた。

エティはもう起き上がることが出来なくなっていた。

ティアゴ
「・・陛下・・」

エティ
「ティアゴ...そなたにも言いたいことがあった。前のエルネア杯の最中、そなたたちが私の代わりに矢面に立ってくれたこと感謝している。ありがとう」

ティアゴ
「もったいないお言葉です...臣下として、当然のことをしたまででございます」

エティ
「随分、リンゴを可愛がってくれているようだが、私亡きあとも変わらずリンゴを支えてやっておくれ。あの子は、しっかりしているようで実は脆い。そして、ヴェルンヘルと国を頼む」

ティアゴ
「・・・仰せのままに」

リリー
「なにやってるの、エティ!!一国の王が、こんなに早く逝くなんて!」

リリーは泣きながら怒りだした。

エティ
「ごめんね、私もまさかこんなに早くガノスに逝くことになるとは..国の行く末を考えるともうすこしこの世にいたかった..」

リリー
「・・なにも心配することなんてないわよ、この国には龍騎士が2人もいるんだから...」

エティ
「リリー、バルナバ、若い者たちを導き、この国と新しい王になるヴェルンヘルをお願いね」

バルナバ「・・・」

バルナバは無言で頷く。

リリーも涙を拭きながら頷いた。



そして、夜一刻。



妹のオフィーリアさんも駆けつけた。



愛する旦那様と、家族に看取られ









エティ・ラウル女王陛下は試練多いこの時代の王として立派に国を守り、波乱の人生を終えた。

まだ20歳だった。


国王の崩御は、

夜一刻の魔銃導師居室のラウル家の引っ越しのアナウンスによって、国中に知れ渡った。




女王陛下崩御に呆然としていると、

おめでとう!と言ってくる人が..


タイミング...





王になると、全てのダンジョンの探索が可能

結婚は山岳長子とは不可、そういう説明がされた。







なんて悲しい実績達成だろうと思った。

嬉しさのかけらもない。

国王になろうというミッションの実績の達成はこれよりもっと空虚な気持ちで迎えるんだろうと今から考えるだけ心が沈んだ。




ヴェルンヘル。こんな時に笑わなくていい。



リンゴ
「無理しないで。
夫婦なんだから、何でもあたしに話して」



ヴェルンヘル
「・・・ありがとう・・・
リンゴと結婚して良かったよ」



『王家のラウル家が噴水通りに引っ越し』ってなんのこと..?

あれ、でもさっきまでいたギオルギーの姿がないと思って慌てて確認すると


ギオルギーの住所が変わっていた。


12日に結婚だというのに、みんなで見送ってあげれるかと思ったら、ギオルギーだけが1人王家の居室から出されていた..

山岳みたいに結婚するまで一緒に住めるのかなと勝手に勘違いしていた..



たまらず、部屋を出るとXさんがいた。

看取りの瞬間、見ていたらしい。

壁に寄りかかり、沈痛な面持ちだった。


リンゴ「神官さんってもう帰られました?」

X「今さっき帰ったみたいだけど..どうしたの?」

リンゴ
「ギオルギーは、12日に結婚するんですよ!王家から出さなくてもいいじゃないですか!ベッドだって足りてるのに!」

X
「これは、神官殿が決めた事じゃないの..」

リンゴ
「こういう制度が!歪みを生むとは思いませんか?!」

ティアゴ「リンゴ!」

近くで聞いていたティアゴは慌ててリンゴの腕を掴んで、エルネア城から出た。その後にXも続いて出てきた。

ティアゴ「声がデカイ..」

リンゴ「・・・」
無言で俯いた。

X
「大丈夫よ、こんなことでギオルギーが歪むわけないじゃない!幼馴染なんでしょ?ギオルギーを信じなさい」

Xは悠然とした態度で、諭すようにリンゴに言った。リンゴはXの目をじっと見つめると、俯いて小さく返事をした。

リンゴ
「・・はい」

エルネア城の前には、バーニス、バーニーや騎士隊が何人もきていた。

主君が亡くなり、暗闇の中に浮かぶエルネア城を見上げていた。