任天堂Switch版エルネアをもとに書いています。
エルネア杯開幕の本日。
リンゴの姿は教壇の前にあった。

ちなみにこのアナトール・ボルジャーという子は、
セシリア出産の前日の11日の夜中から当日の12日の早朝まで人んちの寝室にいた女の弟である。
チェック済みですよ。
ボルジャー家は断絶するかもしれない。笑
リンゴ「・・ん?」
見慣れた人影が見えて、授業が終わると同時にリンゴは駆け出した。
立ち去ろうとしていた目当ての人を見つけて後ろから服の端を掴んだ。
リンゴ「つかまえたー」
ティアゴ「見つかった..」
リンゴ
「ティアゴ君のことだから私がしたお返しとばかりに見にくると思ってました」
ティアゴ
「リンゴが先生かぁ、なんか笑える」
と、ティアゴは面白そうに笑った。不覚にもその笑顔に心が揺れてリンゴは戸惑いました。
リンゴ
(充電、この笑顔は私の心の充電なんだから)
平常心を保とうとリンゴは自分に言い聞かせる。
リンゴ
「導師は今回かぎり。次は絶対ティアゴ君推すからね」
といっても、今回は二年縛りだから再来年のことだけど。
ティアゴ
「えー、俺は昼寝したいからいいよ..」
リンゴの頭の中がパチャグラタンばかりなら、彼は昼寝ばかり考えている。
リンゴ
「そう言いながら、ティアゴ君の探索ポイント凄いけど..」
ティアゴ
「リンゴのせいだからな。リンゴがチビの時からダンジョンいけ、ダンジョンいけって言うからダンジョン行かないと落ち着かないんだよ」
リンゴ
「今じゃ、ダンジョンいけって私がティアゴ君に言われそうな立場だよね..」
このまま話をしているのもと、二人は釣りに行った。
そこにヴェルンヘルが現れる。
ティアゴとも話をしている。
上のアナウンスは、あの女か?確かめる時間すら惜しい
リンゴ
「奏女居室のボルジャー家が、噴水通りC-4に引っ越ししました」
なぜかリンゴがアナウンスを大きめの声で繰り返した。
それを聞いてヴェルンヘルの表情が僅かに焦りの色を滲ませた。
リンゴ
「奏女居室のボルジャー家が、噴水通りC-4に引っ越ししました」
リンゴはまた繰り返した。
ティアゴ「ど、どうした..?」
戸惑い気味にティアゴはリンゴとヴェルンヘルを交互にみる。
ヴェルンヘル
「!!!あ、俺そろそろ行かないと」
そそくさと去っていくヴェルンヘルに冷たい視線を送るリンゴ。
リンゴ
(最近あの女みないと思ってたら、奏女になってたんだ..多分何度もすれ違ってるなぁ..)
ティアゴ「・・・・・」
不穏な空気を感じて居心地悪そうにするティアゴ。この問題は、ティアゴも軽口を挟んでこない。
ティアゴ
「次は、ハーブでも採りに行こう!」
ハーブ採りに大して興味がないくせに、気を遣ったティアゴが提案してきた。
リンゴ「うん」
ティアゴ
「っていうか、俺と一緒にいていいの?」
リンゴ「...迷惑?」
不安げな目でティアゴを上目遣いで見た。
ティアゴ
「・・迷惑だなんて思うわけないだろ。だって、距離置いたほうがいいのかなって普通に思ったから」
上目遣いで見るなよ...
リンゴ
「前と同じ関係なら、前と今変わらないよ」
ティアゴ「そっか...」
リンゴ
「急によそよそしくなると、みんな何か察すると思うなー..」
ティアゴ「確かに..」
去り際、なぜかティアゴは乳白色の玉を落とした。
リンゴ
「ポイ捨てはやめましょう」
ティアゴ「なんのことだか分からないな」
いよいよエルネア杯開幕です。
出場メンバーは以下のとおり。
闘技場前で、出場メンバーがスタンバイしていた。
各武術職が集まり、緊張感が高まった。
リンゴは一歩前に出ると、騎士隊と山岳兵団に向かってこう言い放った。
リンゴ
「前回の龍騎士はバルナバさんになったけど、今回のエルネア杯優勝は、我らガルフィン魔銃師会がいただくので、覚悟してください」
リリーやジェレマイア、バーニーは目をパチクリさせた。
ティアゴ「・・・?リンゴ?どうした?」
突然何を言い出すんだとティアゴはリンゴの背中に言った。
(お前こんなキャラだっけ?)
バーニス
「前回、準決勝にもあがれなかったガルフィン魔銃師会が?そんな事言って大丈夫?あとで恥かくのは、導師さん、あなただよ?」
山岳兵団兵団長であるバーニスは腕を組んで不敵な笑みを浮かべた。
リンゴ
「うちは唯一、全員カンストしてるの。斧相手でも負けませんよ」
バーニス
「それはそれは楽しみね、お手並み拝見といきましょうか」
バーニスとリンゴはバチバチと火花を散らしてにらみ合った。
ルーク
「俺、初戦、山岳のウォーレスさんと当たるんだよ、やりにくいからやめて..」
エルネア杯開幕。

直前のバーニスとリンゴのバチバチで熱い視線が注がれる一戦。
山岳隊長ウォーレス・ボイド
二年目で魔銃師になったルーク・フォード
お守りは同じ10%盛り。
相性的にウォーレスの有利だったが、
ルークの勝利に終わる。
これで、姉弟対決が決定する。
終わると、エドモンドが後ろから声をかけてきた。
エドモンド
「なんで二人してそんなもの持ってるの?」
ティアゴ「俺にもよく分からない..」
リンゴ
「ポイ捨てられたものを拾っただけです。ポイ捨ての犯人はこの人です」
リンゴはティアゴを指差した。
その後、セシィーに引っ張られるエドモンドの姿が。
興味本位でついていくと
お風呂だった。
ラブラブでいいなー。
セシィー
「あれ、リンゴちゃん...その胸元のあと..」
エドモンド
「言ったらだめだよ、殿下だよ」
セシィー
「そっかぁ、あとで殿下を冷やかしてやろー」
リンゴ「え?なんのはなし?」
セシィー
「やだぁ、キスマークの話だよ!」
リンゴはハッとしてしゃがんで首までお風呂に浸かった。
そうだった、忘れていた、、
リンゴ
「ヴェルンヘルに言わないで..」
セシィー
「どーして?」
セシィーは不思議そうに小首を傾げる。
エドモンド
「・・大丈夫だよ、リンゴさん。見なかったことにするよ..」
エドモンドはセシィーの腕を掴んで浴場から出ていった。
リンゴ(ぁぁぁ、ミスった..)
さっさと浴場から出て行こと立ち上がると、イマノルと鉢合わせした。
イマノルはリンゴの姿をみるなり、ニヤリと笑った。リンゴは再び湯船に浸かって体が見えないようにしたが遅かったようだ。
イマノル
「ふぅーーーん、そのあとつけたの、殿下じゃないよねーー?」
リンゴ(ティアゴくんのばかー!)
追伸
夜、やっと目当ての人物との接触に成功する。
亡きニーノ・アモロスの孫にあたる人。
ヘリナ君はなかなかのイケメンだ。