213年 夢から醒めた後の誕生日 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
 


 
こんなに憂鬱な気分で起きるのは、初めてじゃないかと思うほど、リンゴは最低な気持ちで誕生日を迎えた。
 
なぜ、誕生日前日にあの話を切り出したのか。
 
 
リンゴ(これで、いいんだよね...)
 
まるで心にポッカリと穴があいたような虚しい気持ちでベットから起き上がる。
 
 
螺旋階段をおりると、なぜか友人たちがいて、家主そっちのけで盛り上がっている。
 
リンゴ(なんなのこの人たちw)
*エルネアあるあるですね..
 
そこに、魔銃導師居室に入ってきた人を見てリンゴは目を丸くした。
 

 
ティアゴ
「リンゴ、お誕生日おめでとう♪」
 

 
リンゴ
「あ、ありがとう。これからもよろしくね」
 
ティアゴの姿にリンゴは驚いていた。昨日の今日だから流石に来ないかと思っていた。

 
ティアゴ
「東の方の森にキノコや薬草でも探そうかと思ってるんだけど」
 
リンゴ「うん、いいね。行くよ」

 
リンゴ「・・ティアゴ君?」
 
リンゴは目の前の背中に遠慮がちに声をかけた。

 
ティアゴ「ん?」
 
リンゴ
「もうお誕生日とか祝ってくれないかなとか思ってた..昨日の、今日だし」
 
ティアゴ
「前と同じ関係ってことは前と同じように祝っていいんじゃない?」
 
リンゴ「そっか...ありがとう」
 
ティアゴ「身体は大丈夫?」
 
リンゴ「___そんなこと、聞かないで..」
昨夜のことを思い出して、顔と身体が熱くなってきた。
 
ティアゴ「しばらく殿下とお風呂いかないでね」
 
リンゴ「・・どうして?」
 
ティアゴ「_____キスマークつけちゃったから
リンゴにしか聞こえないような小声で言った。
 
リンゴ「わ、、わかった..」
 
(そんなことにまで頭が回らなかった。あとで絶対確かめよう..だから殿下と出かける前の朝一できたのか、バレないように)
 
リンゴ「今更だけど、なんで、つけたの?」
 
ティアゴ
「・・・決まってるだろ。殿下への嫌がらせ。これでしばらくイチャつけないだろ」
 
リンゴ
「・・ティアゴ君、かわいい」
 
ティアゴ「・・うるさい
 
目深に帽子を被り、表情を隠した。恥ずかしいときは必ずといっていいほどこの行動をする。
 
ティアゴ
「あ、そうそう。今日ピクニックね。言い忘れてたけど」
 

 
今日は魔銃師会のメンバーとの親睦会。
 
メンバーは新しく入ったフェリックス、ルーク、アマベル、X、セシィー、ティアゴ、リンゴ。
(コンスタンス、なぜかつかまらなかった..)

 

 

 
男どもは判別つかん。




 
X
「たまにはこんなにのんびりと過ごすのもいいわねー♪」

セシィー
「ほんとだね!このままみんなでお昼寝しちゃいたいねー」

アマベル「それ、いいかも」



忙しい魔銃師会のメンバーたち。
 
ほんのひと時、のんびりとした時間です。
 

 
ジェリー「リンゴさん、お誕生日おめでとう♪」
 
リンゴ「ありがとうございます!」
 
わわ、ジェリーにまでお祝いしてもらえた。友人関係でしかないのに..有難い。

 
ティム
「お誕生日おめでとう!ピッツァどうぞ」
 
リンゴ「わーー!ありがとうーー!」
 
ティムのピッツァに感激しているとヴェルンヘルがやってきた。

 
ヴェルンヘルからはくさいサラダだった...
 
 
朝からティアゴと出かけ、ティムからプレゼントもらったりしていたから嫉妬ですか..??
自分も先程、女性を連れて移動されていましたよね?お互い様なんですよ..
 

 
バルナバ
「リンゴちゃん、お誕生日おめでとう♪」
 
リンゴ
「バルナバさん...!ありがとう、これからもよろしくね」
 
そのままハーブ摘みに誘われて採取していると

 
人が集まり(全部バルナバの知り合い。流石龍騎士、女性が集まる)
 

 
ティアゴもやってきた。

 
ティアゴ
「バルナバさんとハーブ摘みか、相手がバルナバさんだと随分と楽しそうだね」

 
リンゴ「・・・え?何言ってるの?」
 
なんでそんな事を言われるのか、訳が分からずティアゴを見つめた。

 
そのまま去っていくティアゴ。
 

 
バルナバ「ティアゴ君?どうした?」
 
龍騎士の言葉をスルーして、ティアゴは行ってしまった。
 
 
バルナバ(まさか嫉妬..?俺相手に..?)
 
「ティアゴ君と喧嘩でもしたの?」
 
リンゴ
「今朝は薬草とりにいって魔銃師会の人たちとピクニックまでいって、いつも通りなはずですが」
 
バルナバ
「それは随分と楽しく過ごしたんだね」


 
森にいくと、ネイディーンと話してご機嫌のイラリオから差し入れ。
 
リンゴ「恋が順調だとご機嫌ですねー」
ネイディーンの去っていく後ろ姿を見ながらリンゴはニヤニヤとした。
 
イラリオ
「リンゴさん、からかわないで下さいよ..」
 

 
アルシア
「お誕生日おめでとう」
 
リンゴ「ありがとう!」
 
アルシア「・・・」
 
リンゴ
「アルシア?どうしたの?イマノルにいじめられた?あんな奴、早く別れちゃいな」
 
 
アルシア
「・・昨日の二人見てたらつらくて..私はリンゴの味方だからね!」
アルシアは涙目でリンゴの両手を握った。
 
リンゴ「ええぇ..見られてたの...」
 
アルシア
「まさか、あんなこと話してるとは思わなかったし...私、もらい泣きしちゃってしばらく動けなかった..」
 
リンゴ(穴があったら入りたい...)
 
その場にイマノルがいたのか、確かめることは怖くてできなかったリンゴであった。
 
昼からは結婚式に呼ばれた。

 
バルナバの姪っ子ちゃんのエリーナさんが結婚した。
 
あいた口が塞がらないとはああいう人のことを言うのだろうか?違います。
 
相手はどうやら口が閉じれない人らしい。
 
口の中は乾くし、虫が入りそうだし、苦労が絶えなそうだが、あの顔だとそれを微塵にも感じない。
 
きっと口がしまらないほどに笑いの絶えない家庭を築くことだろう。
 
おめでとうございます。マジカルコスメの出番はないですね!
 

 
娘が結婚して、安堵しているヒラリーさんからは香水をいただいた。
*ヒラリーはバルナバの妹。
 
リンゴ「ありがとうございます!!」

 
ヨーズアさんからもお祝いしていただけました。

 
ヨーズア「髪型変わった?」
 
リンゴ「へ?ど、どう似合ってる?」
 
ヨーズア
「うん、いいんじゃない?今の髪型のほうが似合ってるよ」
*リンゴがこの髪型にしたのは魔銃兵になってすぐ、211年のはじめである..現在213年..
 
ヨーズアとは時差があるらしい。

エスターさんから練習試合を申し込まれる。


先制はリンゴ。


 
ストレート勝ち。

エスターさんありがとうございました!!



 
試合のあとバーニスちゃんを誘って酒場へ。

 
バーニス
「じゃあ、誕生日のお祝い!
おめでとう、リンゴ。
また多くの幸せが訪れますように」


リンゴ
「誕生日か....あんまり実感ないけどね」



バーニス
「まあ、みんなそんなものじゃない?
だからお祝いでもして気持ちを切り替えようってことでしょ」



リンゴ
「子供の頃は大人に近づく気がして誕生日が楽しみだったけど、大人になっちゃうとそうでもないよね」



バーニス
「何か伝説の英雄にでも変身するくらいの気持ちでね..リンゴは子供から憧れるような存在になれたんじゃない?」




リンゴ
「まあ、魔人の大軍勢をなぎ倒すほどじゃないけどね...」


食事の後
 
イムピョンが声をかけてくれた。
 
まるで、慰めてくれてるみたい..
 
リンゴ「・・私も、イムだったらな...」
 
子供の頃からイムになりたいって言ってたけど、こんなに切実にイムになりたいと願う日がくるとは。
 
 
 
 
 
 

マキシムさんから差し入れをもらった。

豪勢な差し入れありがとうございます!


 
ローデリック
「こんにちは。これから一緒にカルネの遺跡の探索に行かない?」
 

 
リンゴ
「いいね、行くよ」
 
ローデリック  
「よかった。じゃあ、ダンジョンで落ち合おう」

 
誕生日の最後はなぜかローデリックで締めくくられる...
 
ローデリックも十分強いだろうけど斧でカルネを一人は厳しいのかな?
 
 
夜2刻で切り上げると、ローデリックがちょっときてとリンゴに言ってきた。
 
ついていくと、酒場に到着した。最近リンゴは酒場にあまりこないけれど、誰かしら酒場で飲んでいる。
 
赤い服が1人で飲んでいた。
 
ローデリックがリンゴの背中を押して、勝手にティアゴのいるテーブルの席に座らせた。
 
ティアゴ「ん?へんな組み合わせがきた」
 
2人が一緒にいるのを見て、ティアゴは不思議そうな顔をする。
 
ローデリック
「なんかこの人元気ないから、一緒に酒でも飲んでやって」
 
ローデリックはそう言うと、酒場から出て行ってしまった。

ローデリックのいう『この人』とはリンゴを指すのか、ティアゴを指すのか不明だった。
 
ティアゴ
「・・・ローデリックと一緒だったの?」
 
リンゴ「か、カルネの遺跡の探索に誘われて..」
 
ティアゴ「へー。仲良いね」

口の端をあげて笑ってはいるものの、声は平坦だった。昼間の様子から面白くないと思っているに違いない..

リンゴ(ティアゴ君...かわいい..)

かわいいなんて言ったらもっと機嫌が悪くなるのが分かっているのでリンゴは内心を悟られないよう表情を引き締めた。
 
リンゴ
「仲良いわけないよー..ティアゴ君、知ってるくせに」
 
ティアゴ
「まあいいや。一緒に飲んでくれるんでしょ?リンゴの誕生日だし、先輩が奢ってあげるから、遠慮なく飲みな」
 
リンゴ「・・先輩、ありがとうございます!」
 
リンゴの顔がパッと明るくなった。

前はよくこうやって飲んでいたなと、お酒を飲みつつ目の前のティアゴをちらりと盗み見る。

いつもと同じような穏やかな顔がそこにはあった。
 
リンゴ
「そういえば、ティアゴ君と出かけたあと、ヴェルンヘルがね、差し入れくれたの。くさいサラダ」
 
ティアゴは吹き出しそうになった。
「まーたか。お前らはそんなことばかりしてるね」
 
リンゴとヴェルンヘルが付き合いだした時もヴェルンヘルからはくさいスープが差し入れされ、リンゴはもらったあとそれをくれた本人に押し付けていた。
 
リンゴ
「あとね、この前ローデリックさんに練習試合申し込まれたけど、ギリギリ勝ったよ」
 
ティアゴ「・・それはよくやった」
 
ティアゴはニヤリと笑い、片手を上げてリンゴに向かって近づけてきた。リンゴはその手にハイタッチした。
 
2人は顔を見合わせて笑った。
 
悲観することは何もないのです。
 
仕事仲間として、仲の良い友人として、こうして過ごすことが出来るのですから。

 
帰宅して愛娘にミルクを飲ませる。



ヴェルンヘルはセシリアによく声をかけている。

親子関係は良好のようでなにより。
こういう光景はほのぼのする。


明日はいよいよエルネア杯開幕です。