213年 夢から醒めるとき | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
 
 
 
 
3日は評議会がある。それまで、時間を潰そうとしていたら同じく暇そうにしているティアゴがいたのでキノコ狩りに。
(リンゴが議長のためティアゴも評議会にでる)
 

 
ティアゴは何か言いたげな顔をしていたけれどリンゴと目が合うと曖昧に笑って採取を再開した。
 
 
 
評議会。


 
前年度と同じ方針で終わる。
 
リリー
「一つよろしいでしょうか?」
 
突然リリーが挙手をした。
 
リンゴ
「リリー・フォードさんどうぞ」
驚きつつ、発言を促した。
 
リリー
「ゲート出現により、延期されていた王国周辺の魔物討伐の件ですが...陛下のご命令通り、昨日騎士隊で周辺の探索をしたところ、魔物の個体数減少を確認しました。よって、魔物討伐はエルネア杯が終わってからでもいいと我々は思います」
 
エティ
「そうか....前回はミラー隊長が重傷を負って肝を冷やした..出来れば、出撃回数は減らしたいところだが...方々の意見を聞かせてもらいたい」
 
リンゴ
「ティアゴ・バーナードさん、いかがでしょう」
 
ティアゴ
「・・・リリー隊長や騎士隊がそう見立てるならそれでいいとは思います。ゲート、爆弾魔、国民は不安な日々を過ごしてきています。もう少し休息させてあげたいところです。出撃が決まれば出撃する武術職の家族にまた不安が広がるでしょう」
 
リンゴ
「ミリー・コネリウスさん、いかがでしょう」
 
ミリー
「我々は後方支援なので、行くならば全力で支援するのみです...」
 
 
リンゴ
「バーニス・ミラーさん、いかがでしょう」
 
バーニス
「その節はご心配をかけてしまい申し訳ありません...怪我を負ったのは、私が未熟なだけです。えっと..ゲートの件や爆弾魔の件で国民に不安が広がっています。エルネア杯を存分に楽しんでほしいと思うので、出来ればエルネア杯が終わってからまた討伐の件は検討するというのはいかがでしょうか?」
 
エティ
「..リンゴ、そなたはどう思う?」
 
リンゴ
「私ですか?...私もエルネア杯が終わった頃に再検討がいいと思います」
 
エティ
「.....(その頃はきっとヴェルンヘルが王位に..あとは任せてたぞ、ヴェルンヘル)
では、魔物討伐は、延期とする。騎士隊、魔銃師会、山岳兵団、交代で王国周辺の魔物の監視を行うように。農場管理官、有事に備えて、必ず保存食を用意しておくように。
___方々、よろしく頼む」
 
エティ陛下が頭を下げたので、皆慌てて深々と頭を下げた。
 
いつもと少し違う評議会が終わった。
 
 

 
リンゴはエティ陛下を食事に誘った。


 
エティ
「また誘ってよ。食事くらいなら、いつでも付き合うから」

 
リンゴ
「ほんとに?きっと誘うよ」
 

 
エティ
「また二人で食べようね」

 
エティ陛下の依頼を受けます。

 
リンゴ
「家まで送ろうか?」
 
エティ「せっかくだし、遊びにくる?」

 
 
エティ
「リンゴ・・ヴェルンヘルが迷惑かけてごめんね」
 
リンゴ「大丈夫です。気にしないで下さい」
 
エティ
「ヴェルンヘルはなんであんなに女好きなのか」
 
エティは大きなため息をつくと
 
「私が亡き後、ヴェルンヘルとこの国をよろしくね」
 
リンゴ
「・・・お任せ下さい、陛下..」
 
 
 
 
 
 
食事のあとは鍛錬。

 
スキルゲット。
 

 
ティムとラナ夫妻も。
 
 
 
夕方からは

 
ガラちゃんのところへ。
 
ガラちゃんがいよいよ出産を迎えます。
 

 
弱音を吐くガラちゃん、可愛いです..

 
ユアンがきてガラちゃんに声をかけてた。
 
さすが旦那さん。

 
そして産まれたのは女の子!
 


 
ガラちゃん、ユアンおめでとう。

 
名前はカルラちゃん。
 
青目が可愛い💕
 
セシリアのお友達になってくれるかなー。
 

 
シアンからおめでたい知らせが。
 
こちらも楽しみだね。
 
 
 
 
落ち着いたところでリンゴは、禁断の遺跡?の花畑に転移した。
 
 
人気がなく静まり返っていた。
 
 
腰を下ろして花畑をみる。花はスノードロップではない色とりどりの花が咲き誇っていた。
 
 
鞄から、ウィムの宝石を取り出した。
 
 
以前、ティアゴがなぜか地面に置いて、あげるよと言ったものだった。月の光でキラキラと輝いててとても美しかった。
 
リンゴ
「・・・・」
 
始まりがあれば、終わりがある。
 
ウィムの宝石を見つめながら思案に沈んでいると人の気配がした。
 
 
来るんじゃないかと思っていた。
 
 
正確には、リンゴの様子がおかしいから、二人で話をするタイミングを待っていたとリンゴは確信していた。
 
 
ティアゴ「こんばんは」
 
 
リンゴ「こんばんは、ティアゴ君」
 
ティアゴはリンゴの横に座った。
 
月明かりがキラキラと花を照らしている。
 
 
ティアゴ
「・・それ、前にあげた(捨てた?)やつ?」
 
 
リンゴ「うん・・」
 
 
ティアゴ「・・・・・」
 
 
 
リンゴ「・・・・・・」
 
なんとなく気まずい沈黙が流れる。
 
 
 
 
暫しの沈黙の後、沈黙を破ると同時に、核心に迫ることをティアゴは言った。
 
 
ティアゴ
「エティ陛下、あんまり長くないんだって?」
 
 
リンゴ「・・知ってたの?」
 
 
ティアゴ「さっき、兄貴から聞いた」
 
 
リンゴ「そっか...」
 
 
ティアゴ「うん...」
 
 
再び沈黙が訪れる。
 
 
 
 
リンゴは膝を抱えて、意を決して口を開いた。
 
 
リンゴ「・・あのね・・ティアゴ君・・」
 
 
ティアゴ
「俺たち、前みたいな関係に戻った方がいい、ってことかな?」
 
リンゴの気持ちを察していたのだろう。言いにくいリンゴに代わって言った。
 
リンゴ「・・・うん」
 
コクリと頷き俯いた。
 
本当はこんな話なんかしたくない。
 
ヴェルンヘルが王位についた時に、この関係が万が一バレたらリンゴはティアゴを守りきれない。
 
ティアゴが大事ならば、やることは一つだと思った。
 
 
 
ティアゴ
「.........こんな日がくるとは思ってたけど、思っていたよりかなり早かった」
 
 視線を星空に向けながらティアゴが言った。
 
リンゴ
「振り回してごめんなさい。ティアゴ君、優しいから私を慰めるためにこんな__」
 
ティアゴ
「優しい?俺が?本気で言ってる?」
 
苦笑が混じったティアゴの声。
 
 
リンゴ「え?本気だよ、ティアゴ君は優しいよ」
 ちょっとイジワルなところもあるけど
 
ティアゴ
「最初に俺がリンゴに手を出したとき。リンゴは殿下のことで深く傷ついていて、セシリア様を出産して、心身ともに疲れ果てているって時に、絶対に拒んだりしないだろうってタイミングで抱いたんだよ?・・俺、最低だよ」
 
ティアゴは悲しげな顔をしていたので、リンゴは息を呑んだ。
 
 
__お願い、自分を責めないで。
 
 
リンゴ
「そんなことない。泣いてる私を慰めてくれたよ」
 
ティアゴ
「それだって...リンゴの気持ちより、自分の気持ち優先した。俺が、その前から、明らかにリンゴのこと、口説いていたの覚えてる?」
 
 
リンゴ
「___あれは冗談で言ってたんじゃないの?」
 
 
ティアゴ
「・・冗談で好きでもない奴にそんなことしないよ。チャンスがきたから、手を出した..俺のほうこそ、振り回してごめん。リンゴの事を好きだから我慢できなかった」
 
 
ティアゴはリンゴの頭に手を置いて優しく撫でた。
 
ティアゴ
「・・・・泣かないでよ」
 
 
リンゴ「ごめん・・」
 
リンゴの目からポロポロと涙が溢れだしていた。
 
 
リンゴ「好きになっちゃってごめんね」
 
 
ティアゴは片腕でリンゴの頭を抱きしめて引き寄せると、
「なんで謝るんだよ。俺は、こうなったことをなんにも後悔してない」
 
 
リンゴ「わたしも...」
 
リンゴはティアゴの胸元で泣きながら、抱きついた。
 
 
 
 
ティアゴ
「好きになってくれてありがとう」
 
 
 
リンゴ
「こちらこそ、ありがとう・・」
 
 
お互い抱きしめる力が強くなる。
 
 
まるで走馬灯のように共に過ごした時間が蘇る。
 
 
 
 
 
 
 
リンゴ「ティアゴくん・・」
 
 
 
ティアゴ「・・ん?」
 
 
 
リンゴ「最後に、抱いてほしい・・」
 
 
ティアゴ「..いいの?」
 
リンゴはコクリと頷いた。
 
ティアゴは導きの蝶を取り出すと、転移魔法で噴水広場の空き部屋に転移した。
 
 
 
鍵を閉めると、二人は貪るように口づけをかわした。
 
 
お互いの肌を重ね、温もりを感じながら、このまま時が止まればいいのにと何度も思った。
 
 
 
 
 
明日になれば、
 
 
全て前と同じ。
 
 
 
 
 
夢はいつか醒めるのです。