212年 爆弾魔の噂。 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。




カルネ遺跡周回を終えると、Xさん。




リンゴ
「実は、レッドから手紙が届いたんですが」

X「私のところにもきたよ..結婚して、赤ちゃんが産まれたって書いてあった。元気にやってるみたいね」

リンゴ
「自分の罪の重さが少し分かった気がするって書いてありました」

X「そっか...アイツを庇うわけじゃないけれど、レッドがいなくても、別の人間が代わりにこの国を襲撃してたと思うの。」

リンゴ
「そう、ですよね...王位を継ぐ王子以外って辛い思いをしているんでしょうか」

この国はギオルギーくんが王位継承権第二位の王子だったけど、ヴェルンヘルとギオルギーは仲が良く、王位を巡ってイザコザがあるようには微塵も感じない。
ヴェルンヘルが結婚し、セシリアが生まれて先王子となったがギオルギーもヴェルンヘルもよく仲良くどこかに遊びに行っている。

X
「大国にもなると、王位を巡って殺し合い、戦争、日常茶飯事ってところもある。レッドのところもそうだった。だから第二王って、警戒されるし肩身が狭い。だったら産まなきゃいいのに、王子に何かあった時のスペアとして生かされる。生き地獄のような思いをする人も多いいんじゃないかしら」

リンゴは心痛な面持ちで地面に視線を落とした。

X
「この国がそういうイザコザとは無縁で、平和で本当に良かったね」

リンゴ「そうですね!」

リンゴは慌てて顔をあげて、微笑んだ。


X「あ、そういえばリンゴちゃん..」


リンゴ「はい?」


X
「ティアゴとイマノルって、デキてるの?」



リンゴ「___はい?」

目をパチクリさせて、至極真面目に聞いてくるXをまじまじと見た。

 



酒場に行くと、ティアゴとイマノル、アルシアという珍しい組み合わせで酒を飲んでいた。

リンゴ「珍しいねー三人一緒なんて」

Xに、二人はデキてるのかと真面目に聞かれたばかりなので、イマノルとティアゴを見ると笑いがこみ上げてくるのを必死に飲み込んだ。

イマノル「導師が奢ってくれるって言うから」

リンゴ(この前の口止め料...)

ティアゴ
「リンゴ、さっきはへんなこと言って逃げたね」

リンゴ「ご飯なに食べようかな♪」

リンゴは聞こえないフリをして、カウンターに向かう。ウィアラさんに酒を注文して、イマノルたちのテーブルに運んでもらった。
  
ティアゴが意味深な視線を送ってくる。

リンゴ
(ティアゴ君、イマノルとアルシアと飲んでて辛いんだね..きっと質問攻めにされてかわすのが大変なんだなぁ..)

視線の意味がわかっても、リンゴは合流するわけにはいかない。

なぜなら、そこのテーブルにつくということは火に油を注ぐようなものだと分かっているから。

かといって、この前のことで2人にご馳走しているならば、なにか助け舟をだしてあげたい。

リンゴはふとさっき会った人物を思い出し、導きの蝶を使って引っ張ってきた。

X「なになに、導師が奢ってくれるんだって?」

ティアゴ
「え?!ま、まあ..一緒にのみますか?」

X「なんかよく分からないけど、ここで飲むように言われたから遠慮なくー」

Xが着席すると、リンゴはウィアラさんにお金を払って大量の酒を運ばせた。全てティアゴに払わすのは忍びなかった。

導師に、辛辣なXに、山岳隊長、次期山岳隊長、面白い組み合わせだと思い、酒場を出ようとすると、がしっと肩を掴まれた。

「自分は逃げるんだ?」

イマノルだった。

リンゴ「へ?なんのこと?」
リンゴは笑顔を浮かべて振り返った。

イマノル
「さっきから運ばれてくる新規の酒リンゴからだろ?ご馳走さまです。もちろん、一緒に飲むんだろ?」

リンゴ「セシリアに会いたいから帰ります♪」

イマノル
「導師、さっきっから俺らの質問を苦しそうにかわしてて、、見てて面白いけど、、Xさんの前でイロイロ聞いちゃってもいいの?」

イマノルは声をひそめて、意地悪なことを言ってくる。

Xにも2人がただならぬ関係であることはバレてはいるが、一線を超えたことは知られていない..はずだった。

ティアゴ「リンゴ」

ティアゴが名前だけ呼んで、プレッシャーをかけてきた。『まさか帰るんじゃないよな?』とその目が圧力をかけてきている。

リンゴ
「えっと..ご一緒してもいいのかな?」

イマノルはどうでもいいが、ティアゴの圧力には弱い。

ティアゴ
「もちろん。どうぞこちらへ」

ティアゴは空いてる自分の隣の席の椅子を引いてくれた。

導師が椅子まで引いてくれたらもう逃げられない。

リンゴは数人の前で、導師という立場の人に恥をかかせてはいけないことくらい心得ている..

リンゴ(はあ、胃が痛くなる組み合わせだ..)

意を決して、戦いの場であるテーブルの席についた...


覚悟して臨んでいたが、意外にも和やかな飲み会?だった。

イマノルは上機嫌でお酒を飲み、楽しそうにXと話をしている。

ティアゴはイマノルの相手をXがしてくれていることを幸いとばかりにすました顔で酒の入ったグラスを傾けている。

リンゴは拍子抜けしながらお酒を飲んだ。たまに目が合うティアゴの目は穏やかで優しげだった。

アルシア
「そういえば..」

リンゴ「ん?」

アルシア
「知ってる?最近、爆弾魔が出てるらしいよ」

リンゴ「爆弾魔?」

アルシア
「夜な夜な、爆弾らしきものを、魔物がいる荒野に投げつけている人がいるらしいの」

リンゴ
「そんなことしてる人がいるんだ..」

ティアゴ
「リリーさんから聞いたよ..何日も前からあって、近所から爆音が五月蝿い、なんとかしてほしいって苦情が出てるとか」

アルシア
「いつその爆弾が市街地に使われるか分からない、ということで注意することも含めてその爆弾魔を捕まえることになったみたい。騎士隊が今日から夜パトロールするんだって。一応、一般国民には秘密みたいだけど? ..」

アルシアは声をひそめて言った。
幸い、今日は酒場にいるのは自分たちだけだった。

X「爆弾なんて、誰でも扱えるものじゃないし、流通してないから作れないわよねー?ってことは犯人は限られてくると思うけど」

ティアゴ
「それいったら、俺たち魔銃師会が真っ先に疑われそうです..」

イマノル
「うーん、山岳兵団もけっこー怪しいと思う」
と、山岳兵団の隊長が言った。

ティアゴ
「まさか、リンゴ..調合に失敗して爆発物ができて、その始末に困って夜な夜な処理するために魔物にむかってぶん投げてる..ってことないよね?そんなに破滅的な調薬しか出来ないなら俺に一言相談しなよ」
と、ティアゴはリンゴの肩にぽんと手を置いた。

リンゴ
「そうそう、なぜか爆発するものしか出来ないからどうしようかと困ってつい__って、導師、ひどいです」

なんだかこじつけやすく一番ありえる意見?に頷きそうになったが、リンゴはジロリとティアゴを上目遣いで睨んだ。

ティアゴ「冗談だよ」

さらりと言い、ティアゴはリンゴの肩に置いた手を引っ込めた。

「副産物で毎回爆弾が出来ていれば、ある意味才能大ありだと思うけど」


この冗談で言ったやりとりのセリフを、後日この中の誰かが再び言うことになるなんて..


それを犯人として言うことになるなんて、誰一人この時は想像もしていなかった。


台詞を言う本人自身も...。





楽しい時間は瞬く間に過ぎた。リンゴは酒場を出ると、エルネア城に。

普段ダンジョンにこもっていて忙しいリンゴはなかなか陛下に会うことができない。

せっかくだからと差し入れをすることに。





マドックさんにも差し入れを。



ギオルギー君にも。

ギオルギー君は来月の12日に結婚式を控えている。
結婚ラッシュでなかなか結婚できない..長いね..

リンゴ
「あ、ギオルギー君。爆弾魔が出るらしいから、夜はあまり出歩かないほうがいいよ」

ギオルギー
「爆弾魔?怖っ..」

リンゴ
「荒野にいる魔物に向かって投げてるだけみたいだけど、持ってる物が危ないから..近づかないでね」

ギオルギー「うん、了解ー」



ついでなのでお父さんたちにも。


一応セイやモモにも注意喚起。

可愛い妹と弟を危ない目に合わすわけにはいきません。

セイ
「爆弾魔?楽しそうな奴がいるねー」

リンゴ
「まさか、セイじゃないよね?」

セイ「冗談でしょ。あねきじゃあるまいし」

リンゴ「こら!どーいう意味ー?!」



モモはお母さんとおばあちゃんのいいところばかり似てとても可愛らしい。

しかも天賦の才もち。完璧だと思う




母には、差し入れを断られた笑

爆弾魔の話を聞いてみる。

リリー
「今日は出なかったみたい。18日くらいから毎晩出てたらしいから今日も出ると思ったんだけど」

リンゴ「そうなんだ...」

リリー
「魔銃師会は爆発物は作れるの?」

リンゴ
「レシピに爆弾はないけど、私が作ると燃える」

リリー
「・・リンゴは作るの諦めて、Xやティアゴ君に必要なもの作ってもらった方がいいよ」
そのうち魔銃師会が燃えてしまうよ

真面目に言われた。

普通の染料は、問題なく作れるのですが..


時系列違うけど、

セシリアに会いにきたゴライアスを迎えにきたバーニス。

ゴライアス
「セシリアちゃんに会いにきたんだー」

バーニス
「そっかぁ、でもそろそろ帰ろうね。セシリア様もそろそろねんねの時間だよ」



リンゴ「今日も元気だね♪」



23日

朝、ヴェルンヘルがセシリアに話かけてた。


こういう光景って和む..

グリーンジュースの朝食をとりながら、ヴェルンヘルに爆弾魔の話をしてみる。

ヴェルンヘル
「ああ、母上から聞いたなぁ..外門に近づくな、って言われた。騎士隊がパトロールしてくれるらしいから、すぐ捕まるんじゃない?」

のんきなヴェルンヘルはのほほんとして言ったがグリーンジュースの味に悶えて顔をしかめた。

そろそろ朝食を普通のものにしてあげようかな..



ティアゴ君は、また豪華なご飯を持っていた。


リンゴ
「昨日はイマノルたちの相手お疲れ様でした。大変だったでしょう?」

ティアゴ
「Xさんが常に喋ってたし、リンゴもいたから楽だったよ。リンゴもおつかれ」

労いの言葉をかけられてリンゴは顔が緩んだ。

ティアゴ
「爆弾魔のパトロールだけど、騎士隊だけじゃ大変だからうちも参加することにしたから。でも少人数で、俺と、Xさん、カリナさん、リンゴだけ。パトロールの詳細は人に話さないでね」

リンゴ「うん、わかった」




国民になったティム君が声を採掘に誘ってくれた。

ティム
「この前すごーく沈んでたけど、元気になったみたいだね?」

リンゴ「あはは、おかげさまで」

ティム
「殿下のこと?最近、殿下評判悪いみたいだけど」


リンゴ「あはは、お見通しだね!」

やけくそに笑った。



ティム
「何かあったらうちにきてもいいよ。ラナもリンゴちゃんなら大歓迎だと思うから」

評判の悪い内容も、ティムくんは把握しているようです。

リンゴ
「新婚夫婦の愛の巣にに行く勇気はないかなー」

ティム「あ、愛の巣って・・」

リンゴ
「その気持ちだけで十分嬉しいよ♪もしなにかあったらティム君たちのところに逃げ込むねー」

私はなんて素晴らしい友を持ったんだろうと感激しました。

採掘をして森に行くとバーニスちゃんから差し入れ。ラゴシチューでした。

美味しそう。




そのあとご飯にいき、
バーニスちゃんは秋の味覚に舌鼓をうっていました。

やはり爆弾魔の話がでた。

バーニス
「山岳兵団が一番怪しいって言われてるの。おかしくない?鉱石は確かに燃えるし危ないけど!爆弾なんか作ってないのに」

リンゴ
「私なんか、名指しで調薬で失敗して爆発物作ったんだろうって導師に言われたんですけど」

バーニスは可笑しそうに笑った。



試合があるので待機中。


レドリー君が声をかけてくれた。


今日は、騎士隊長を決める大事な一戦




結果は


リリー・フォードの勝利で終わる。


来年のエルネア杯、

騎士隊からは
リリー、ジェレマイア、エドモンド、マキシムの四名の出場が決まった。


帰りにヴェルンヘルを見かける。


なにをもってるのか聞いてみると


エンゲージリングという答え



なんでだろう。
なぜそれを持ってウロつく必要があるのか。


しかも、このやり取りバーナード夫妻に普通に聞かれた。


カトリーン
「殿下...蹴飛ばしてやりたい。それかたいあたりしてきてもいい?」
魔銃師会ホールに入るなり、カトリーンは怒りを露わにした。

殿下の悪評ぎカトリーンの耳にも入っているようだった。

ティアゴ
「いいわけがない...(女性がやればおおごとにはならないかな?)」



24日


くさいサラダを食べながら、イラリオ君が父親のお祝いをしていた。



リンゴ「ティアゴ君、お誕生日おめでとう♪」

ティアゴ「ありがとう。これからもよろしくね」


毎年と同じやりとり、同じようにプレゼントと料理を押し付ける。

ティアゴ君のお誕生日は、冬の訪れ共にやってくる。

寒い冬にピッタリの丸ごとパチャグラタンもプレゼントしておきます。

ティアゴは嬉しそうに微笑んでいた。

リンゴ(やっぱりこの笑顔に弱い..)

距離をとろうと思っても、やっぱりこの笑顔が見たくなってしまう...



そのまま一緒に釣りに。



しばらく釣りをした後、去り際になにかを落としていくティアゴ。

今日はクリスタルキューブじゃないなと拾ってみると



え?え?

リンゴは慌ててティアゴを追いかけた。

リンゴ
「ティアゴ君!!落としちゃいけないもの落としてるよ!」

ティアゴ
「・・それ、あげるよ」

ティアゴはそっぽを向いて言った。

リンゴ
「え?!ウィムの宝石だよ?!(五万ビーだよ?!)」

ティアゴ「いらないなら、売っていいよ」

リンゴ
「いやいやいや、カトリーンさんへのプレゼントでしょ?!」
まさかティアゴ君、自分へのご褒美的に買ったとか?!


ティアゴ
「・・最初からリンゴにあげようと思って買ったんだよ」

帽子を目深に被って表情がよく見えないが、照れ隠しの時はいつもこの動作をしていることに気づいた。


リンゴ
「あ、ありがとう...大切にするね」

ウィムの宝石の入った箱をギュッと抱きしめた。





昼からはアラルコスの結婚式。



アラルコスたちも、婚約してから結婚式まで長かった。


ようやく一緒になれた2人。




プラマー家もこれで安心です。


全く安心じゃない次期隊長から声をかけられる。


アリスさんにお祝いを。

これで安心ですね。


プルネラさんに声をかけられる。


長年、騎士隊を支えてくれた人がまた1人..


伝えてくれてありがとう..


差し入れをと思ったけど、断られたのでプレゼント。



リンゴ「なんだろう?へんな感じがする」

妙な雰囲気を感じるけど特に変わった様子はない。


結婚ほやほやのアラルコスがきた。

リンゴ「ねえ、なんかここ変な感じしない?」

アラルコス
「そうかな?・・言われてみればなんか淀んでるような..」



イムにあげるご飯の候補。
やはりおかしいと感じてしまう。

スカスカパン
パチャパイ
カジキサンド

なぜレアなものばかりなんだろう..







ダンジョンで鍛錬のあと、

魔銃師会の当番なのでパトロールへ。ティアゴは真面目な顔で、Xは実にめんどくさそうに、カリナは周辺を警戒していた。


この日も爆弾魔は出なかった。





あとがき

ウィムの宝石をティアゴが捨てて?いったときは驚きました。

8日の収穫祭の時に買っていたのは目撃していましたが、まさかここで捨てる?とは。

プレゼントと勝手に解釈してもらっておきました。

五万ビーを捨てれるなんて、凄いです..