任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
21日。
リリー時代の親友、ウェンディ・ダンクワースさんの訃報が入る。

今日は、婚約して約一年、ようやくティム君とラナちゃんの結婚式。
ラナちゃんはピンクのウェディングドレスを着てもらいます。
とっても素敵です。
ティム君を見かけたので釣りに誘ってみる。
リンゴ「いよいよだねー。緊張してる?」
ティム「す、すこし..」
リンゴ
「ラナちゃんに会った?とーっても綺麗だったよー」
ティム
「さっき見かけたけど・・まだ声かけてない」
リンゴ
「・・ラナちゃんが綺麗すぎて、声かけれないとか?」
ティム「・・・」
リンゴ「・・・」
黙ったまま、釣り竿を握るティムに、リンゴはその背中をバンと叩いた。
リンゴ
「式の前に会っておいで!ラナちゃん今緊張してるから解してあげな!」
ティム「う、うん・・行ってくる」
ティムは緊張した面持ちで頷くと、導きの蝶を使ってラナのもとに向かった。
その後ろ姿をリンゴは目を細めて眺めていた。
210年。ティムに告白されて、リンゴはそれを断った。
有益な友人関係を築こう、そう言って始まった友好関係だった。
お互い気まずくなって、彼はしばらく声をかけてくれなくなった..
この日を迎えられて、そして結婚式に、ティム君自身が招待してくれてリンゴは心から嬉しいと思った。
二人のこれからの未来に
多くの喜びと
たくさんの笑顔があらんことを。
マルチネス姓にしてもらいました。
ラナちゃんの姓はまだ数軒あることと、マルチネス姓は、山岳一家の一軒しかなかったからです。
国民にマルチネス姓が何人かいましたが皆他界し、その子供は皆違う姓になったようでした。
二人とも、本当におめでとう。
リンゴ「結婚おめでとう!」
ティム「式にきてくれてありがとう」
リンゴ
「こちらこそ呼んでくれてありがとう。今日からラナちゃんとラヴラヴ新婚生活かぁー♪なんでもやりほうだいだねー」
ティム「・・変なこと言わないでよ」
バルナバさんの周りを知らない子がウロウロしていたからチェックしてみると、孫のセラフィーナちゃんだった。
可愛らしい子だった。
ラナちゃんに声かける前にバーニスに捕まる。
森にキノコ狩りに。
その帰りに、カトリーンさんから差し入れを頂いた。
ホットチョコレート。
美味しそう
着替えてから坑道に行くと、ティアゴ君がいて、
彼はまた何か落として(捨てて)いった。
またクリスタキューブだった。
なぜこれを捨てるのか。
いらん気持ちはわかるけど..
リンゴ「ティアゴ君・・これ・・」
ティアゴ「あげるよ♪」
リンゴ(いらなーい..)
新婚ほやほや、ティム、ラナ夫妻にダンジョンを共にしてもらいます。
気まぐれで、そういえば
この組み合わせで行ったことがなかったかもと手の空いてる二人を呼んでみる。
バーナード夫妻。
ティアゴ君はいつも以上に張り切ってました。
奥さんにヘタレな姿は見せられないもんね。
ティアゴ
(張り切ってないし...なんでカトリーン呼んでるんだよ...昨日の夜一緒に過ごした流れでよくできるよな...)
カトリーン
「炎獄の巣窟って噂には聞いていたけど、面白いところねー!」
カトリーンさんは喜んでいた。
カトリーン
「一緒にこれるよう私もダンジョン頑張ろうかしら」
ティアゴ
「カトリーンは、そんなことしないで家にいていいんだよ。危ないから」
リンゴ(・・・)
アルフォンソ君とゲロルドの鍛錬です。
気づくと、騎士隊のトーナメントでリリーが夫婦対決に勝って決勝進出を決めていた。
今日は、誰もいない酒場で一人でお酒を飲む。
上記のダンジョンで、切ない気持ちになりました。
私はすこし、冷静にならなければなりません..
帰りにローデリックを見つけたので、リンゴはそのあとをつけた。
驚かしてみようと思ってあとをつけたリンゴだが、角を曲がると、ローデリックが仁王立ちして待っていた。
ローデリック 「なんか用?」
リンゴ「べ、別に...」
さすが騎士隊のローデリック。不届き者の存在を察知していました..
ローデリック
「昨日の仕返しでもしよーとしてたんだろ?」
リンゴ「まさか♪」
ローデリック「ふーん」
勘のいいローデリック。仕返しはまた後日にお預けです...
そのあと、リンゴは大きな失敗に気づいた
山岳トーナメントで、今日はバーニスとバーニーの直接対決の日だった。
兵団長と副兵団長が激突する試合...それを見逃してしまいました。
よくよく考えれば、二人の最後の対決になったことをあとから気づきました。
来年はエルネア杯、そしてその次の年、バーニーは引退しているの可能性が高いのです。
リンゴ
(バーナード夫妻とのダンジョンが楽しくて忘れてた...)
がっくりと項垂れているところに、旅人が現れる。
リンゴが知らない人だった。その人は、リンゴにそっと手紙を渡す。
リンゴは無言で手紙を開封して目を通した。
差出人の名前をみて、リンゴは目を見張った。
レッドの名前だった。
彼は、この国から東の方角にある国で、暮らしいいること。結婚し、先日、女の子が産まれたことが記されていた。
レッドの子供だと思われる赤ちゃんの写真が同封されていた。
最後に、
『自分の罪の重さが、今なら分かる気がする』
と、記されていた。
リンゴ
「あの、レッドのいる国周辺は、魔物は大丈夫ですか?」
旅人
「魔物の数はかなり多く、危険な状態です」
リンゴ「そうですか...」
リンゴは旅人にお金を渡した。
旅人
「受け取れません、レッド様からすでに受け取っています」
リンゴ
「魔物が多くて帰るのに時間がかかるかもしれません。多めに持っていってください。余ったら、向こうで美味しいものでも食べて下さい」
旅人が受け取ろうか迷ってるところに人の気配を感じた。
リンゴはお金の入った封筒を押し付けると、旅人の背中を押した。旅人は慌てて走り去った。
ルーク「今の、だれ?」
ルークとティアゴの二人だった。訝しげに旅人の背中をみている。
リンゴ
「この国のことを質問されたから答えただけだよー」
リンゴは何事もなかったかのように歩き出した。
二人と別れてから自宅前で再び手紙を読むと追伸があった。
『追伸
失恋王はまだリンゴのままですか?笑笑』
「余計なお世話だー!」
*ゴシップの、国民のランキングで
長寿、失恋王、金持ちで、失恋王はリンゴの名前がある。その失恋のお相手は、旅人としてここにやってきたレッドだった。
22日
お守りを渡そうととエドモンドの元へ。
エドモンドはみんなに囲まれていた。
ジェラールがまだ結婚式の衣装のまま。着替えさせてるのを忘れていた
話しかけるとちょうどお誕生日だったエドモンド。
リンゴ
(さすがみんなのアイドル..みんな誕生日のお祝いにきたのかな..)
リンゴ
「お誕生日おめでとうございます。大人気ですね」
エドモンド
「ありがとうございます。プレゼントといって、どさくさに紛れてくさいスープ押し付けてくるやつもいるけどね」
パチャの種でも狙いにいこうとカルネ遺跡に入るとティアゴが待機していた。
ティアゴはすました顔で、壁にもたれかかっている。
ティアゴ
「昨日は、カトリーンをダンジョンに呼びやがって..」
ティアゴはむすっとした顔をした。
リンゴ
「昨日は楽しかったよ♪また行こうねー」
ティアゴ
「カトリーンがいるときは俺をよばないで。やりにくいから..」
リンゴ
「えー、カトリーンさんあんなに喜んでいたのにぃ?あ、..カトリーンさんが危ない目に遭ったらいやだよね」
なるべく感情がのらないように、最後の方は抑揚のない声で言いながら、リンゴは魔銃を構えた。
ティアゴ
「ああでも言わないと、また一緒に行きたいって言われそうだから言っただけだよ」
リンゴ
「カトリーンさんと一緒に行くのいやなの?」
ティアゴ
「・・昨日の組み合わせがマズイと思うだけ..現にリンゴは、嫌な気分になったでしょ..?」
リンゴ「そんなことないよ♪楽しかったよ」
リンゴはにっこりと微笑んだ。
ティアゴ(嘘つき..)
リンゴ
「あ、パッチャの鳴き声がするよ」
遺跡の奥の方から、魔物の呻き声が聞こえてきた。
ティアゴ
「リンゴって、本当にパッチャのことしか基本考えてないね、この時期..」
失礼なことを言われてるけど、パチャグラタンを作ることしか考えてない設定でいい気がしたので反論もしなかった。
そうです、私は世界で一番、丸ごとパチャグラタンを愛している女ですよ...
そのほかのことなんて、一刻も考えてません..
パチャの種が大量にドロップした。
遺跡から出ると、パチャの種を持って上機嫌のリンゴ。
リンゴ
「うわぁ、パチャの種いっぱーい!」
ティアゴ
「今日は珍しくたくさん落ちたね..俺もパチャ植えてこようかな」
リンゴ
「パチャの種、一年中落ちればいいのに」
ティアゴ
「パチャの種を落とすパッチャが秋しか出ないからなぁ...」
リンゴ
「一年中パチャの種がおちれば毎日パチャグラタン食べられるのになぁ」
ティアゴ
「リンゴはまず、グリーンジュース以外のご飯を食べるべきだと思う..」
二人の元に近づく人が。
イマノル
「おふたりさーん、仲良くダンジョンいってたの?」
ティアゴは露骨に嫌な顔をした。
リンゴ
「仲良くって..仕事ですから」
イマノル「この前は大丈夫だった?」
ティアゴ
「..おかげさまで。朝寝坊したくらいだな」
くぅぅぅ
リンゴのお腹の音が鳴った。リンゴはお腹を押さえて恥ずかしそうに俯いた。
昨日からグリーンジュースとお酒しかお腹にいれていない。
ティアゴ
「またグリーンジュースしか飲んでないの?」
ティアゴはさっと何か差し入れしてきた。
ラゴステーキだった。
リンゴ「・・あ、ありがとう」
ティアゴ
「リンゴは痩せすぎなんだよ、少しは食べないとダンジョンで倒れるよ」
イマノル
「導師ったら、なんで痩せすぎって分かるんですかー?やらしー」
ティアゴは無言でイマノルの足を踏んだ。
リンゴ
「導師は基本的に、女の子みんなにスケベ」
イマノル「え?そうなんだ?」
イマノルは楽しそうな顔でティアゴを見た。
ティアゴ
「ちょっと..嘘をつくな、嘘を」
リンゴ「アルシアのこともそーゆー目でみてる」
イマノル
「それは聞き捨てならないなぁ」
ティアゴ
「だから嘘をつくな..」
ティアゴが抗議の声を出してリンゴに手を伸ばすと、リンゴはそれを避けてダンジョンに逃げていった。
ティアゴはイマノルに捕まったらしく、追ってこれない。
リンゴはパチャの種を再び狙ってカルネ遺跡に潜った。
リンゴ
「料理は、美味しいんだよね...憎たらしい」
ラゴステーキを頬張ると、むかつくほど美味しくて涙が出そうだった。